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Unifier Cast 開発秘話

作成日:2019/06/19
更新日:2022/01/18

Windows 10 のリリース以降 、今までの Windows 製品とは異なる「 Windows as a Service 」というコンセプトで Windows OS を「サービス」として提供するものになりました。
その中で、大きな変更点の一つである機能更新プログラム (Feature Update) は、OSを買い替えることなく、新しい機能が使えるようになるといった大きな利点があります。

しかし、それは今まで数年に一度、新バージョンのOSが提供されたときに対応すればよかった「機能改善や新機能への対応」、「アップデート時のトラブルへの対応」も半年に一度の対応が必要になり、今までの運用を大きく見直さなければならないものでした。

当社では、この課題を解決するために「 Unifier Cast 」の提供を行っておりますが、本稿では Unifier Cast がどのように誕生したのかをご紹介したいと思います。

レンタル会社ならではの悩み

当社は IT機器 のレンタル事業を行っており、Windows 10 がインストールされているPCを多数所有し、在庫となっているPCはもちろん、レンタルしているPCも含め、今後のPC運用をどのようにしていくかが大きな課題となっていました。
そのため、当社では、Microsoft 社が提唱する「 Windows as a Service (WaaS) 」という用語が一般化する前から Windows 10 をどのように運用するか、いつ・どのタイミングでアップデートを行えばよいかについて調査・検討を進めていました。

Feature Update に伴うトラブル

当時、実際に Windows 10 の機能更新プログラムの適用を実施すると、アップデート実施中・後に以下のような事象が発生しました。

  • 機能更新プログラムを適用したらネットワークにつながらなくなった
  • 機能更新プログラムを適用したらブルースクリーンでPCが停止してしまった
  • 不具合が解消されてから更新が実行されるように、更新実行を遅らせる設定 (Current Branch for Business) をしてもすぐに実行する設定 (Current Branch) で更新されてしまう
  • 多くのPCの更新をかけると更新プログラムのファイルサイズが大きいため、ネットワークの負担が大きい

機能更新プログラムはOSをアップグレードインストールしているようなもので、ソフトウエア含めさまざまな影響があり、当社で開発しているソフトウエア Flex Work Place 製品にも、機能更新プログラムを適用すると動作しなくなるなどの問題が発生し対応を行う必要がありました。

これらの対応を行っていく中で、業務に大きな影響を与えないように検証しながら Windows 10 のアップデートを行うためには、ユーザーをグループに分けて、グループごとにアップデートできるようにアップデート機能更新プログラムの適用をコントロールできる仕組みが必要と考えました。

アップデートのグループ分け

  • 先行ユーザー (最初にアップデート):情報システム部などの自分で対応が可能なユーザー
  • 通常ユーザー (次にアップデート):自身での対応はできないが一般的なIT知識を持っているユーザー
  • 後続ユーザー (最後にアップデート):IT知識が少なく問題があった場合にフォローが必要なユーザー

横河レンタ・リースには Unifier があった

PCへの機能更新プログラムの適用をコントロールする方法を模索していく中で、当社で開発、提供をしている製品「Flex Work Place Unifier」が応用できると考えました。

「Flex Work Place Unifier」はPCへのソフトウエア配信に特化したソフトウエアで、PCの状況把握や環境整備、配信制御などの強力な機能をもっていたため、Windows 10 の機能更新プログラムの制御を行うためのツールとして最適なものでした。
この Unifier の配信機能をベースにして、Windows 10 の機能更新プログラム適用をもっと運用しやすくするためには何が必要かを検討し、いくつかの機能加えることにしました。

  1. 適用されている機能更新プログラムの展開状況を分かりやすく表示する
  2. サイズの大きいファイルを受け取る空き容量があるか、適用するために実行可能かなどの確認を行う
  3. 機能更新プログラムの適用に失敗したときのエラー内容を収集し、閲覧できるようにする
  4. 容量の大きい機能更新プログラムを適切かつ、通信に大きな負担をかけないように細分化して対象のPCへコピーする

これらの機能を開発していくことになり、かなり高度な開発が必要な部分もありましたが、当社には Windows 製品のアプリケーション開発を長年行っていた経験とスキルがあったため、3カ月ほどの期間で、以下の追加機能を実装することができました。

Cast Consoleとは

Cast Consoleは、ダッシュボードとして動作し、Windows 10 のバージョンごとに管理対象PC台数を表示、対象PCの更新プログラムの展開状況をグループごとに表示、目標バージョンへの達成度合いを色分けで表示、PCごとの空きディスク容量を表示、更新プログラム適用エラー時のログなどを一元管理する機能です。
また、意図しない更新を防ぐための設定がされているかを確認するアップデート抑止状況表示機能が用意されています。

CastConsole 画面

Cast配信とは

Cast配信は、更新プログラムを分割し、同一ネットワーク内のPC間で帯域を制御しながらコピーする機能で、社内外のネットワークに更新データのダウンロードにより発生する意図しない大きな負荷をかけることなく更新プログラムを対象のPCへ展開する機能です。

Cast配信動作イメージ

Cast Launcherとは

Cast Launcherは、Unifier の配信機能でPCへ配布された更新プログラムの適用を補助します。
CastLauncherの機能によりユーザー自身で更新プログラムの適用を実行することや、適用猶予期限を過ぎたPCに対して強制的に更新プログラムの適用を開始させることができます。

これらを既存の Unifier へ組み込み、改善を重ねた結果、以下の機能を持った Windows 10 更新プログラムを制御・管理するサービス「Flex Work Place Unifier Cast」となりました。

  • 当社のクラウドサービスへCast Console用の更新情報の確認、取得
  • 機能更新プログラム、品質更新プログラム (Quality Update) の取得、パッケージ化
  • 管理対象のPCへ配信・伝搬
  • グループ毎に更新を実行、結果管理

将来性について

このような経緯で、「 Flex Work Place Unifier Cast 」が開発されました。

今後も Windows 10 / 11 の更新をはじめとした運用方法のトレンドは変化していくことが予想されますが、当社ではこのような変化に柔軟に対応し、継続した「サービス」として提供していく方針ですので、今後の変化に不安がある方も安心してお使いいただけるものと考えております。

当社は「 Flex Work Place Unifier Cast 」を単なるソフトウエアとしてではなく「サービス」として提供することで、お客さまへ価値あるものを提供してまいります。
ぜひ一度ご利用いただければ幸いです。

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