1. 製品について

    データレスPCソリューション

    安全で快適なハイブリッドワークの環境を実現

    Windows PC 運用支援ソリューション

    IT管理者とユーザーに負担をかけずに、Windows PCのメンテナンス、セキュリティー確保を実現

  2. 導入事例

    データレスPCソリューション

    セキュリティーと生産性の向上を両立し、場所を問わずPCが使える環境を実現。
    VDIからの乗り換え、PCリプレース時のデータ移行削減事例などをご紹介。

    Windows PC 運用支援ソリューション

    大型アップデートの分散配布によるネットワーク負荷を軽減した事例などをご紹介。

    Unifier Cast 導入事例
    Windows アップデート
    運用管理ツール

    管理者が承認したアプリの展開をユーザーセルフ化し納期/工数削減した事例をご紹介。

    AppSelf 導入事例
    アプリケーション
    配布管理ツール
  3. セミナー情報
  4. 関連コラム
  5. 資料ダウンロード
  6. よくあるご質問

関連コラム

  1. Home
  2. >関連コラム一覧
  3. >関連コラム

「Flex Work Place Unifier Cast」を活用した Windows 10 の運用

作成日:2019/07/19

はじめに

本コラムでは、現在 Windows 10 更新に関する運用の課題と「 Flex Work Place Unifier Cast 」(以下、Unifier Cast) を活用することで、どのように運用が変わるのかをお伝えします。

1-1. Windows 10 更新に関する運用の課題

過去のコラムでも書きましたが、Windows 10 は過去の製品とは異なり、「Windows as a Service」というコンセプトのもと、Windows OS を「サービス」として提供しています。
その中でも、機能更新プログラム(Feature Update)の提供は、OSのアップグレードや買い替えを行うことなく新しい機能が使えるようになり、非常に大きなメリットがあります。

しかし、これは半期に一度OSを入れなおしていることに近く、今までは数年に一度、新バージョンのOSが提供されたときに実施していた以下のような作業を、半期に一度行うことになります。

  1. アプリケーションの動作検証
    更新プログラムを適用しても使用しているアプリケーションが正常に動作するかを確認する。
  2. 更新プログラムの適用状況の確認
    対象のPCが、現在どのバージョンの更新プログラムが適用されているかを確認し、アップデート対象か対象外かを確認する。
  3. 社内ネットワークへの負荷
    更新プログラムはサイズが大きく (数GB) 一斉にダウンロードを行うと社内ネットワークへの大きな負担となるため、影響が出ないようにアップデート対象のPCへどのようにコピーするか、空き容量に問題が無いかなどを検討・展開する。
  4. 更新プログラムの適用タイミングと、実行結果の確認
    PCが使用していない時間帯で更新プログラムを適用するタイミングを確認し、終了後、更新プログラムが正常に実行されたことを確認する。
  5. 適用時に問題が発生した場合の対処
    更新プログラムの適用に失敗した場合、どのように対処するかを検討する。

Windows 10 環境での更新運用は従来の方法をそのまま使用すると、非常に大きな作業工数がかかり、ネットワークに負荷をかけることになります。
その課題を解決するためには、当社では新しい運用方法が必要になると考え、自社開発ソリューション「 Unifier Cast 」を提供しています。

Unifier Cast は強力な配信機能を保持している「 Flex Work Place Unifier 」をベースに、更新プログラムなどの適用・状況把握のための機能を追加した、これからの Windows 10 運用に関する課題を解決するためのツールです。

以後の章で Unifier Cast の概要と、Unifier Cast を活用することでどのように運用が変わるのかをお伝えします。

Flex Work Place Unifier Cast の活用と運用

2-1. Flex Work Place Unifier Cast 概要

Unifier Cast は強力な配信機能を持つ Unifier をベースに状況把握のためのダッシュボード機能、アップデートプログラムを備えた適用支援サービスです。

  1. 当社でフューチャーアップデート/クオリティアップデート (以下FU / QU) を確認し、更新情報を提供します。
  2. お客さま環境の Unifier マスターサーバーでFU / QU情報を基に、ダウンロードを実施し Unifier で配布できる形にします。(パッケージ化)
  3. Unifier マスターサーバーから代表のPCに対しFU / QUパッケージを配信し、代表PCからその他のPCに対しFU / QUパッケージを配信します。
  4. 配信が完了すると、対象PCにアップデートが可能になった旨を伝えるメッセージが表示され、ユーザーは任意のタイミングでアップデートを開始することができます。
Unifier Cast ご利用イメージ

2-2. 主な機能

Unifier Cast には以下の機能が搭載されています。

1. Cast Console (ダッシュボード)

Unifier Cast は管理者がCast Consoleを使用し、配信状況や適用状況、アップデート結果などを簡単に確認することができます。

2.配信・伝搬機能

パッケージを分割して配信・伝搬を行います。
データを分割して配信するため、ネットワーク負荷の低減が可能です。また停止・再開機能を持っているため、途中でシャットダウン・起動しても途中から開始することができます。

3. グループ機能

伝搬する対象をグループ化して管理することが可能になります。

4. 実行・エラー確認機能 (Cast Launcher)

パッケージ実行のメッセージを表示し、任意のタイミングで実行が可能になります。
またエラー発生時のリトライ、エラー内容の確認にも使用できます。

2-3. Windows 10の展開リング

はじめに記載したように、Windows 10 環境の更新間隔は、アプリケーションの動作確認などを事前に全て実施することは現実的には難しいものになります。

そのため、最低限の試験を実施した上で、PCの知識レベルやPCの重要性などをグループ化し、グループ単位で順番に更新していく形(リング)で、アップデートします。

アップデート適用方法と管理方法
更新順 区分 グループ名 説明
1 グループ1 Validation (検証) システム管理者などの対処がしやすいユーザー
2 グループ2 Pilot (先行) 技術者など問題が発生してもある程度、対処可能なユーザー
3 グループ3 Broad (全体) 通常のユーザー
更新順 1
区分 グループ1
グループ名 Validation (検証)
説明 システム管理者などの対処がしやすいユーザー
更新順 2
区分 グループ2
グループ名 Pilot (先行)
説明 技術者など問題が発生してもある程度、対処可能なユーザー
更新順 3
区分 グループ3
グループ名 Broad (全体)
説明 通常のユーザー

2-4. Unifier Castを使用した運用

Unifier Cast を活用することで、以下のような流れで運用することが可能です。

  1. 管理者がCast Console (ダッシュボード) を使用し現状の状況を把握する。
  2. 管理者が影響度やユーザーレベルなどに合わせ、グループ機能を使いグループ分けする。
  3. 検証グループへの更新を実施し、問題なく更新できることを確認する。
     (ア)グループ単位で配信機能を用いて、更新プログラムを検証グループの対象PCへ保存する。
     (イ)検証グループに属しているPCを使用しているユーザーが、任意のタイミングで更新プログラムを実行する。
     (ウ)管理者は更新状況を確認し、更新が完了していることを確認し、問題があれば対処方法を確認する。
  4. 先行グループへの更新を上記(ア)、(イ)、(ウ)と同様に実施し、問題なく更新できることを確認する。
  5. 上記の2グループで問題なく更新できることを確認したのちに、全体グループで上記(ア)、(イ)、(ウ)と同様に更新を実施する。

上記のように、Unifier Cast と展開リングを活用することで、はじめに触れた、Windows 10 の更新に関する運用課題を解決できます。

  1. アプリケーションの動作検証
    最小限の検証を実施し、以後はリング方式を使い、ユーザーからのフィードバックを受けて対応する。
  2. 更新プログラムの適用状況の確認
    Cast Consoleを使い、状況を把握・管理する。
  3. 社内ネットワークへの負荷
    Unifier Cast 分散配信機能を使い、ネットワーク負荷をかけずに対象へ配置する。
  4. 更新プログラムの適用タイミングと、実行結果の確認
    Cast Launcher機能により PCを使用しているユーザーが任意のタイミングで実行可能。
    管理者はCastConsoleから更新の適用状況を確認する。
  5. 適用時に問題が発生した場合の対処
    更新プログラムの適用に失敗した場合、Cast Launcherより表示されるメッセージを確認し、ユーザー自身が再実行などを実施する。

最後に

このように、展開リングと Unifier Cast を活用することで、今までの Windows 運用とは違う新しい Windows as a service の考えに即した運用を実現することができるようになります。

Unifier Cast の最新バージョンでは機能更新プログラム・品質更新プログラムだけではなく、各更新プログラムをインストールするためのサービススタック更新プログラム (SSU) や、Microsoft Office 製品、Adobe Flash、Microsoft .Net Framework などのさまざまな更新が可能になります。

今後も Windows の更新方法、運用方法などのトレンドは変化していくものと予想されますが、当社ではこれらの変化に柔軟に対応し、継続した「サービス」を提供していきます。

Unifier Cast は単なるソフトウエアではなく、「サービス」として提供することで、お客さまへ価値を提供できるよう、さらに機能拡充、品質向上に努めてまいりますので、ぜひ一度ご検討ください。

関連製品のご紹介

Unifier Cast
サーバーから大容量のデータ配信が可能 詳しくはこちら 資料ダウンロード
ページTOPへ