PCのリコールが発生した場合の対処方法

Q.
PCのリコールが発生した場合、どのような対処や準備が必要ですか。
A.

基本的にはメーカーの案内に従ってください。
バッテリーの発火やセキュリティー侵害など危険なものもありますので、放置は厳禁!
すばやい対応には資産管理が重要です。

- 目次 -

1 どんなPCでもリコールは発生しうる

2 重大な事故・セキュリティー侵害につながる可能性も

3 適切な資産管理ですばやい対応を

どんなPCでもリコールは発生しうる

ある大手PCメーカーでは、組み立て不良が配線のショート・発煙・熱損につながるおそれがあると、数千台の修理・回収を実施したことがあります。
あるグローバルなメーカーでは、採用していた他のメーカーのバッテリーに過熱・発火する恐れがあるとして、数百万台のリコールを実施しました。

PCは精密機器であり、多種多様なパーツで構成されています。
PCそのものだけでなく、そのいずれかのパーツに設計・製造上の重大な問題が発見された場合でも、PCそのものがリコール対象になることがあります。

横河レンタ・リースでは数多くの製品を取り扱っていますので、各メーカーのアナウンスを注意深くチェックしています。
経験上、年に1~2回はリコールが発生しています。
信頼できるメーカーであっても、事故や不具合をゼロにすることはできません。
主要なPCメーカーのいずれも、過去にリコールを経験しています。
どんな機器でもリコールの可能性があるものとして、事前に対応を準備しておくことをオススメします。

重大な事故・セキュリティー侵害につながる可能性も

リコールの原因は、大きく2つに分類できます。
1つは、PC本体やパーツの不具合による“物理的な障害”です。
「一部の機能が動かない」「あるキーが入力できない」といった問題は、業務に支障があるものの、危険性は小さいと思われます。

特に注意したいのは、バッテリーやACアダプター、例に挙げた配線ショートなどの問題です。
異臭・発熱・発火につながり、火災のような重大な事故を起こす恐れすらあります。
過去には、あるスマートフォンで採用されているリチウムイオン電池が爆発事故を起こしたとして話題になりました。
もしリコールが発生していなくても、バッテリーや電源に異常がないかどうか、チェックは怠らないようにしましょう。

もう1つのリコールの原因として「セキュリティー」も考えられます。PCではありませんが、過去には自動車のシステムが遠隔操作される恐れがあるとして、100万台以上がリコールされた例があります。
近年、PCのBIOSやドライバの脆弱性を狙ったサイバー攻撃が増えています。情報漏えいなど重大なセキュリティー侵害につながる恐れがあるため、こちらも迅速な対応が欠かせません。

適切な資産管理ですばやい対応を

リコールが発生したときには、メーカーの対応に従うことが原則です。
リコール情報をすばやくキャッチして対象となるPCを特定し、特に重大な事故につながる不具合はすばやく対応を手配する必要があります。

多くの場合、リコール対象となるPCはシリアル№で案内されます。
したがって、事前に資産台帳をしっかりまとめて、定期的に更新管理しておくことも重要です。

対応手順はいくつかありますが、いずれにしても利用者とのやり取りが必要になります。
代替機の手配や対象機器の受け取り、ソフトウエアアップデートなど、手順を策定してマニュアルにまとめ、いざというときにすばやく行動できるように準備しておきたいものです。

横河レンタ・リースでは、シリアル№にひもづいた個体管理番号でPCを管理しています。
リコール対象となるPCが発見された場合には、すみやかに情報や対応策をご案内します。
自社で利用しているPCが“リコール対象ではない”ことも確認しやすく、安心してお使いいただけます。

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