入社11年目 計測標準
中堅社員インタビュー ~精密計測で社会を支える~

H.O

計測標準

2014

Why Did You Join Us?入社のきっかけ

この環境なら成長できる

大学時代、物理学の実験に取り組んでいたため計測器は日常的に触れていましたが、研究室の機器は古いものが多く、新しい計測器を使ってみたいという思いがありました。そんな中、研究室の先輩が横河レンタ・リースに入社したことを知りました。最新の計測器を必要な期間だけレンタルできるというサービスに魅力を感じ、「ここで働きたい」と思ったのがきっかけです。

選考の際には、自分の言葉で素直に話すことができました。会社の雰囲気も自分に合っていると感じ、入社を決意しました。特に、社員の皆さんが優しく接してくれたのが印象的で、「この環境なら成長できる」と確信したのを今でも覚えています。

Current Occupation現在の仕事内容

トレーサビリティの確立

現在は計測標準課で社内の校正業務に携わっています。校正とは、計測器が正確な測定・出力を行えるか確認する作業です。具体的には、計測器の機能チェックや校正手順の管理、校正に必要な標準器の管理を行っています。

計測器の精度を保証するためには、使用する標準器自体の精度も確保しなければなりません。このため、社外の公的機関やメーカーと連携し、標準器の精度を定期的に確認しています。こうしたトレーサビリティの確立と管理が、私の主な役割です。

How your previous work experience has helped you in your current job前職の経験は現在の仕事にどう役立っているか

「やればできるんだ」と自信に

特に印象深いのは、外国製の無線LANテスト機器の校正作業を自動化したプロジェクトです。その機器は設定項目が非常に多く、手動での校正には膨大な時間がかかっていました。そこで、自動制御プログラムを作成し、効率化を図ることに挑戦しました。

初めての試みで、従来の方法では自動化が難しかったため、情報システム部門の協力を得て新しい制御方法を導入し、2,3カ月間かけて自動化に成功することができました。この自動化によって作業時間を大幅に短縮できたときは、「やればできるんだ」と自信になりました。また、他部署との連携を通じて問題を解決できたことは、大きな達成感につながりました。

Attractiveness of working at our company当社で働く魅力

精密な計測が社会インフラの基盤となっている

当社で働く魅力は、精密な計測を通じて社会を支えている実感が得られることです。例えば、私たちが管理している時間の標準は、1秒あたり十兆分の一秒という極めて高い精度が求められます。時間の誤差はGPSの位置情報など、日常生活にも大きな影響を及ぼします。実際、時間が百万分の一秒ずれると、GPSの位置情報は300メートルもずれてしまいます。

こうした精密な計測が社会インフラの基盤となっていると考えると、大きなやりがいを感じます。「自分の仕事が誰かの役に立っている」と実感できるのは、非常にうれしいことです。

Future Goals今後の目標

精密計測のプロフェッショナルとして社会に貢献

今後は、計測や校正に関する専門性をさらに深めていきたいと考えています。最近では、ISOなどの国際規格に関わる業務にも携わっており、公的な研究機関との連携も増えています。AIが進化していく中でも、計測や校正といった人類の基盤となる作業は必要不可欠です。

また、社内ではベテラン社員から次世代への技術継承が課題となっています。私自身、これまで培ってきた知識や技術を後輩に伝え、組織全体の技術力向上に貢献していきたいと思います。技術と知識を磨き続け、精密計測のプロフェッショナルとして社会に貢献していくことが私の目標です。

Carrer Historyキャリアヒストリー

  • 2014~2017年

    横河レンタ・リースに新卒入社

    • 校正課に配属
    • レンタル品計測器の校正作業を担当
  • 2018~2021年

    計測標準課に異動

    • 校正自動化開発
      自動校正プログラム作成を担当
  • 2022~現在

    計測標準課 担当業務変更

    • 標準器の管理
      ISO/IEC 17025 に基づく校正および校正開発

Other Interviews他の中堅社員インタビューを見る