1. 製品について

    データレスPCソリューション

    安全で快適なハイブリッドワークの環境を実現

    Windows PC 運用支援ソリューション

    IT管理者とユーザーに負担をかけずに、Windows PCのメンテナンス、セキュリティー確保を実現

  2. 導入事例

    データレスPCソリューション

    セキュリティーと生産性の向上を両立し、場所を問わずPCが使える環境を実現。
    VDIからの乗り換え、PCリプレース時のデータ移行削減事例などをご紹介。

    Windows PC 運用支援ソリューション

    大型アップデートの分散配布によるネットワーク負荷を軽減した事例などをご紹介。

    Unifier Cast 導入事例
    Windows アップデート
    運用管理ツール

    管理者が承認したアプリの展開をユーザーセルフ化し納期/工数削減した事例をご紹介。

    AppSelf 導入事例
    アプリケーション
    配布管理ツール
  3. セミナー情報
  4. 関連コラム
  5. 資料ダウンロード
  6. よくあるご質問

関連コラム

  1. Home
  2. >関連コラム一覧
  3. >関連コラム

FU / QU 対策

作成日:2020/02/26
更新日:2022/01/14

はじめに

Windows 10 以降、Microsoft 社は OS を「 サービス 」として提供するというコンセプトを採用しています。
これは今まで Windows 7 ⇒ Windows 8 ⇒ Windows 8.1 といったようにOSのバージョンが上がることで、機能の更新を実施してきましたが、名前はそのままで (2021年からは Windows 11) 新機能の追加などを行うようになります。

これは今までのように次期バージョンのOSがリリースされる際、機能変更や追加に対するユーザーの習熟にかかる時間の短縮、機能の追加のために新しいバージョンのOSリリース・導入を待つことなく使用できるという変化の速い時代に即した提供形態となっています。

このように良い面がある一方、今まで数年に一度だったOSのアップデートに伴う対応のような作業を半年に一回実施しなくてはならず、今までの運用では対応しきれない面もあります。
今回は、Windows のアップデート、特に「 機能更新プログラム (FU)」、「 品質更新プログラム (QU)」についての基本的な情報、これらの運用を軽減するための当社の取り組みについてお伝えします。

本稿に記載している内容は2020年1月時点での情報をもとに記載しています。
今後、変更や修正の可能性がありますので、最新の状況は Microsoft 社の公開情報をご確認ください。

アップデートの種類

Windows 10 / 11 のアップデートには大きく分けて以下の二種類があります。

① Feature Update (機能更新プログラム)

大型アップデート、FUなどとも呼ばれ、主に新しい機能の追加が行われるアップデートです。
リリースは原則年に2回 春 (3,4月ごろ) と 秋 (9,10月ごろ) に提供が開始されます。

例えば機能更新プログラムは開発中のバージョン (Window 10 Insider Preview) では、「 20H1 (2020年春)」、「 19H2 (2019年秋)」といったように呼ばれ、正式にリリースされると「 Windows 10 2004 」、「 1909 」という名称になります。

② Quality Update (品質更新プログラム)

月例パッチ、QUなどと呼ばれ、主にセキュリティーの問題や不具合の修正が行われます。

品質更新プログラムは、従来の Windows Update と異なり、細かいパッチ (KB) で提供されなくなっており、当該バージョンで今まで提供された修正を全て含んだ累積更新 (Cumulative Update) として提供されます。

リリースは月に1回以上の頻度で提供され、通常は米国時間の第2火曜日に提供が開始されます。

また、第3火曜日や第4火曜日にリリースされることがあり、第2火曜日に提供されたものを「 Bリリース 」、第3火曜日に提供されたものを「 Cリリース 」と呼ぶこともあります。

上記の「 機能更新プログラム (FU) 」、「 品質更新プログラム (QU) 」を適用しますと、Windows 10 の「 バージョン 」、「 ビルド 」が更新されていきます。

現在のバージョン、ビルドの確認方法

現在の「 バージョン 」、「 ビルド 」確認するには、Windows 上で以下の操作をおこないます。

  1. Windows 10 デスクトップから [ スタート ] - [ 設定 ] を選択します。
  2. 表示される [ Windows の設定 ] ページ内にある [ システム ] を選択します。
  3. [ 設定 ] 画面が表示されたら、左ペインの下部にある [ バージョン情報 ] を選択します。

表示された「 Windows の仕様 」という項目内に「 バージョン 」「 OSビルド 」が表示されています。
図例の場合、「 Windows 10 バージョン1909 OSビルド18363.592 」ということになります。
前項のアップデートとの関連は以下のようになります。

実際に提供されているバージョン・ビルドについては Microsoft 社の以下ページに記載されています。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/release-information/

アップデートの運用について

ここまでで、Windows 10 のアップデートに関する運用では、年に2回の機能更新、月に1回以上の品質更新が提供されることがわかります。

また「 機能更新プログラム 」、「 品質更新プログラム 」のほかにも、「 更新プログラムの前提となる更新 」などを提供している「 Serviceing Stack Update (SSU) 」などもあり、これらのアップデートを適切に適用することが必要になります。

これらのアップデートを実施していく中で、主に以下のような課題があるのではないでしょうか。

  • アップデートの適用状況の把握
    機能更新プログラムは提供から18~30カ月の間はサポートされますがこの期間を過ぎてしまうとサポート対象から外れてしまうため、期間を過ぎる前にアップデートを実施する必要があります。
    そのため、管理しているPCが今どのバージョンになっているかを把握する必要があります。
    少数であればすぐ確認できると思いますが、数十・数百台のPCの適用状況を把握することは容易ではありません。
  • アップデータのダウンロードによるネットワーク負荷
    アップデート時にはアップデート用のファイルダウンロードが必要です。
    機能更新プログラムで数GB、品質更新プログラムでも数百MB~数GBのファイルになっています。
    このサイズのアップデートを多くのユーザーが同時に実行した場合、社内のネットワークに大きな負荷がかかります。
  • アップデート実施前の動作検証
    機能更新プログラムの適用は、今まででいうOSのアップデートに相当するものです。
    アップデートを行った結果、アプリケーションが動かなくなることや設定が変更されてしまうことがあります。
    事前にアップデートをしても問題ないことを確認しておく必要があります。
  • アップデート実施時のアップデートが失敗したときの対応
    「 FU のアップデートに失敗し、時間をかけて原因を調べてみるとディスク容量の不足 」といったことは結構あるのではないでしょうか。
    アップデートに失敗してもほとんどの場合自動でロールバックされるため、大きな問題になることはありませんが、原因を調査するには手間がかかります。

これらの課題を解決するために、WSUS (Windows Server Update Services) や SCCM (System Center Configuration Manager) や、サードパーティー製品を導入することも可能ですが、製品やアップデートについての知識が必要になることや、費用面・工数面でのハードルが高い、アップデート状況を把握しにくい、アップデートを適用したい対象を細かく制御できないといった不安があります。

当社の取り組みと Unifier Cast

当社では Windows 10 / 11 環境のアップデート運用を適切に行うためのサービスとして、「 Flex Work Place Unifier Cast 」を提供しています。
「 Flex Work Place Unifier Cast 」は、強力なソフトウエア配信機能を持つ「 Flex Work Place Unifier 」をベースに Windows Update に必要な機能を追加した製品です。

先ほどの懸念に対し以下のような対応を行っています。

  • アップデートの適用状況の把握
    ダッシュボードとなる「Cast Console」を実装し、管理対象PCのバージョンごとに表示、更新プログラム展開状況やPCの空き容量の確認、更新プログラムの適用失敗時のログなどを一元管理できるようになっています。
  • アップデータのダウンロードによるネットワーク負荷
    更新プログラムを分割し、同一ネットワーク内のPC間で帯域を制御しながらコピーする機能、「 Cast配信 」を実装しています。
    「 Cast配信 」により社内外のネットワークに更新データのダウンロードにより発生する意図しない大きな負荷をかけることなく更新プログラムを対象のPCへ展開することができます。
  • アップデート実施前の動作検証
    Windows 10 / 11 のアップデートでは「 展開リング 」という考え方があります。
    これはアップデートを行う対象をグループ分けし、更新し動作確認を行いながら対処していく方法です。

    例として、最低限の動作確認後、情報システム部門やエンジニアなどの自身で調査対処が可能な一部のグループに対し適用を行い、フィードバックを受けます。
    そこで得た内容について対処を行い、次にIT知識のある高スキルなユーザーグループに展開し、ここでも同様にフィードバックを受け、対処を行います。
    その後に一般のグループに適用する、というものです。

    これを実現するために「 Flex Work Place Unifier Cast 」ではPCをグループ化する機能を実装しています。
  • アップデート実施時のアップデートが失敗したときの対応
    「 Flex Work Place Unifier Cast 」がインストールされているクライアントで、アップデートの実行に失敗した場合、Windows が出力するエラーコードから原因と対処方法が表示されます。
    先ほどの例の場合「 ディスク空き容量が不足しています 」と表示され、対処が分かるようになっています。
    また、適用失敗時のログなどは「 Cast Console 」から管理者が確認することも可能です。

Unifier Castクライアント

Cast Console

まとめ

今回は Windows 10 / 11 の「 機能更新プログラム (FU) 」「 品質更新プログラム (QU) 」に関する内容と、当社の取り組みについてお話させていただきました。

Windows 10 / 11 は最新のテクノロジーがすぐに使用できる、など多くのメリットがあります。
しかし、それは変化に対応していくことを求められることでもあります。
アップデートに関する内容は今後も変化していくことが予想され、その変化を追いかけることも容易ではありません。

当社ではお客さまが本来行うべき業務へ注力できるよう、 Windows 10 / 11 への移行・運用に対する課題を解決できるサービスを提供してまいります。
Windows 10 / 11 の更新、運用に課題がある際はご検討いただけますと幸いです。

詳細資料のご紹介

160拠点2,000台の Windows 10 FU/QUを安全確実に展開する運⽤事例

株式会社早稲田アカデミーさま と 西武鉄道株式会社さま の導入事例をまとめました。

関連製品のご紹介

Unifier Cast
サーバーから大容量のデータ配信が可能 詳しくはこちら 資料ダウンロード
ページTOPへ