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生成AI活用に潜む「従業員PCからの情報漏洩リスク」とどう向き合う?
~「データレスPC + Copilot」で実現する、安全でスマートな業務基盤~

作成日:2026/07/02

生成AIのビジネス活用が当たり前になりつつある今、企業のIT環境は大きな転換期を迎えています。
IT管理者の方々も、日々アップデートされる新しいテクノロジーへの対応と、終わりの見えないセキュリティー対策に頭を悩ませているのではないでしょうか。

AIは確かに便利ですが、その裏側で「コストの想定外の増大」や「情報漏洩リスク」といった新たな課題が浮き彫りになっています。
これまでは「AIの処理はすべてクラウドに任せる」というスタイルが主流でしたが、最近では、クラウドの強力なAIと、手元のPC (エッジ) の計算能力を適材適所で使い分ける「ハイブリッドAI」という考え方が本格的に始まっています。

本資料では、AI PCが持つ高い処理能力をフルに活かしながら、セキュリティーの確保とデータ集約を無理なく両立する「データレスPC環境」の作り方について、分かりやすく解説していきます。

クラウドAIとローカルAIを組み合わせて使う「ハイブリッドAI」の時代へ

生成AIは、この数年では急速に進化しており、その能力や実用面でカバーできる範囲が爆発的に増える傾向にあります。
こうした中で注目を集めているのが、手元のPC (エッジ) でAIを動かす技術の劇的な進化です。

2025年1月に中国のスタートアップ企業が発表した「Deep Seek」は、当時の OpenAI の ChatGPT (GPT-4) に匹敵する性能を持つモデルがPCでも動かすことができると話題になりました。
その後、OpenAI の「gpt-oss」や Google の「Gemma」など、さまざまなAIベンダーがPCでも動作する生成AIのモデルを発表しています。

さらに、ハードウエア面での対応も進みつつあります。
「Copilot+ PC」に代表されるAI処理に特化した NPU (Neural Processing Unit) を搭載したPC、いわゆる「AI PC」も登場、ローカルAIが実用的に利用できる環境は整いつつあります。

IT調査機関のMM総研によると、多くのソフト開発企業が、テキスト解析や画像処理などのAI機能を自社製品に組み込み始めています。
また、各AIベンダーもPCやスマートフォンで動くモデルを続々と発表しており、今後数年で、手元のPC上でAIを動かすアプリケーションが当たり前になることは間違いありません。

一方で、クラウドAIは高性能化の一方で、ハードウエアへの投資や使用する電力がうなぎ登りに増えており、コスト面での影響が表れつつあります。
業務におけるAI活用のウエイトが増えてくると、企業にとっても利用コスト上昇を無視することはできなくなりつつあります。

そこで、今後の企業ITにおけるAI利用の最適解となるのが「ハイブリッドAI」です。
音声認識や画像処理、比較的難易度の低い定型的なタスクは、NPUやGPUを搭載した「AI PC」に任せます。
そして、高度な論理的思考が必要なタスクだけを、クラウド上の強力なAI (Copilot など) へエスカレーションする (引き継ぐ) という賢い仕組みです。
これにより、回答の質を一切落とさずに、クラウドの利用コストを劇的に抑えることができます。

ローカルAIとクラウドAIが補完しながら連携する「ハイブリッドAI」

AI活用に潜む「情報漏洩リスク」と、これまでのセキュリティーの限界

AIの活用は業務効率を大きく引き上げますが、同時に新たな情報漏洩のリスクも生み出しています。
その代表格が「シャドーAI」です。
会社が許可していない無料のAIツールに、従業員が便利なあまり業務のデータをついうっかり入れてしまうケースがあります。
入力したデータがAIの学習に使われたり、意図せず外部に漏れたりする危険性があります。

特にこれからの時代は、学生時代から当たり前のように生成AIを使ってきた世代が社会人として入社してきます。
シャドーAIのリスクは、組織にとってますます身近で深刻なものになっていくでしょう。

そこで重要なのが「AI利用のガバナンス」。
つまり業務に使用してもよい「安全なAI」をはっきりと示し、承認していないAIの利用を原則禁止するということです。
安全なAIの代表格はマイクロソフトが提供する「Microsoft 365 Copilot」です。
Microsoft 365 Copilot には「エンタープライズ データ保護 (EDP)」が適用されています。
これは、ユーザーが入力したデータや社内のドキュメントが、AIの基盤モデルの学習に使われることはないと技術的にも契約的にも保証するものです。

また、Microsoft 365 Copilot では、 AIが生成したコンテンツの著作権についても、一定の条件を満たせばマイクロソフトが法的防御と補償を提供してくれるため、法的リスクも低減できます。
業務にはこうした安全でポリシー制御が可能な法人向けプランを利用させる。
これが、AIガバナンスの第一歩となります。

「データレスPC™」が Copilot の真価を引き出す

ところで、Microsoft 365 Copilot などの強力なクラウドAIが組織においてその真価を発揮し、ビジネスや業務に役に立つ回答を引き出すためには、大前提が1つあります。
それは、「データがクラウド環境に集約され、AIからいつでもアクセス (到達可能) な状態になっていること」です。

クラウドAIは、ユーザーが意図して操作しない限り、ローカルPCのディスクや、閉じた社内ネットワークの中にあるファイルには基本的にアクセスできません。
したがって、AIにこれまで蓄積された社内のナレッジ、つまり提案書や社内マニュアルなどを横断的に検索・要約・分析して、活用させるには、組織のデータを安全なクラウド (OneDrive for Business や SharePoint など) へ移行させることが必須条件となります。

社内の生成AI活用におけるデータをクラウドストレージに集約するメリット

この「データ集約」をスムーズに実現するのが「データレスPC」です。
データレスPCは、ユーザーが作成したデータをPC内のローカルストレージに残さず、すべて自動的・強制的にクラウドへ保存・集約します。
ユーザーが普段通りにPCを使っているだけで、自然とデータが OneDrive などに集約され、Copilot がそのデータを読み込んで学習・支援するための強力な「AIデータ基盤」が自動的に完成するというわけです。

ハイブリッドAI時代の情報漏洩対策としても有効な「データレスPC」

データをクラウドに集めたら、次は手元の端末 (PC本体) の情報漏洩対策も忘れてはいけません。
特にリモートワークが定着した今、PCを置き忘れたり、盗難に遭ったりした際の物理的なリスクです。

これまで、こうしたエンドポイントのセキュリティー対策として王道とされてきたのが「VDI (仮想デスクトップ)」でした。
VDIは手元の端末にデータを残さず、すべてサーバー側で処理・管理するため、情報漏洩を防ぐという意味では非常に優秀な仕組みです。

しかし、今のハイブリッドAI時代において、VDIには構造的な大きなデメリットが存在します。
1つはコストの高騰です。
サーバー部材や仮想化ソフトウエアのライセンス費用が値上がりしており、VDIの維持費は企業のIT予算を激しく圧迫しています。

そしてもう1つ、より致命的なのが「VDI環境では、ローカルPCの素晴らしいハードウエアリソースを活かせない」という点です。
VDIはサーバー側のリソースを複数人でシェアし、手元のPCには画面だけを転送する仕組みです。
そのため、先に触れたような、ローカルAI処理をこなすことができる Copilot+ PCのような「AI PC」をせっかく導入しても、その処理能力を使うことができません。

Copilot+ PCには、画面上の情報を文脈から理解して最適なアプリを起動してくれる「Click to Do」や、英語などの音声をリアルタイムで翻訳して字幕表示してくれる「Live Captions (ライブ キャプション)」といった、業務効率を飛躍させる素晴らしいローカルAI機能が備わっています。
また、NPUを活用することで Teams などのビデオ会議の品質 (背景ぼかしやノイズ除去など) も向上します。
VDIを使い続けている限り、こうしたローカルAIのリッチな恩恵を受けることができないのです。

そこでアドバンテージを発揮するのがデータレスPCです。
データレスPCは、データはクラウドで安全に守り、ローカルのハードディスクは不可視化されてデータが存在しない状態になるため、VDI同様に情報漏洩リスクを防ぎます。

しかしVDIと決定的に違うのは、「アプリケーション自体は手元のローカルPCで動く」という点です。
これにより、Copilot+ PCが持つ最新のCPUやNPUといった高いハードウエア性能を100%フルに活用できます。
セキュリティーを担保しながら、ローカルの処理能力を存分に生かせるデータレスPCは、ハイブリッドAI時代に最も理にかなった選択肢と言えるでしょう。

「Flex Work Place Passage Drive」で、ユーザーに優しいデータレス環境を

ここまでお話ししてきた「PCのローカル性能を活かしつつ、データを安全かつ自動的にクラウドへ集約する」という理想の環境。
これを具体的に実現するソリューションが、横河レンタ・リース株式会社が提供するデータレスPC化を実現するソフトウエア「Flex Work Place Passage Drive」(以下、Passage Drive)です。

Passage Drive をPCにインストールすると、デスクトップやドキュメントといった領域へのデータの書き込みが、OneDrive for Business などのクラウドストレージへ自動的にリダイレクト (転送) されます。
ローカルのハードディスクは不可視化されて書き込みが禁止されるため、PC本体にはデータが残りません。

Passage Drive の仕組み

この製品の最大の魅力は、ユーザーに「クラウドを使っている」と意識させない、その自然な使い心地にあります。
ファイルを開くときは自動でクラウドからダウンロードされて実体化し、一時的にローカルにキャッシュされます。
そして、使い終わってファイルを閉じると、一定時間経過後に OneDrive 上のデータと同期された上で、ローカルに残ったキャッシュは自動的に綺麗に消去される仕組みになっています。
こうした一連の動作が裏側でシームレスに行われるため、ユーザーはこれまでと同じ感覚でPCを操作でき、特別な研修やトレーニングも全く必要ありません。

ITインフラのコストが高騰し、VDIの維持に悩む企業が増える中、Passage Drive はコストを大きく抑えつつ、AI PCの素晴らしいハードウエア性能を引き出すことができます。

AIの力を最大限に引き出し、安全でスマートな業務環境を作るために。
まずは皆さまの会社のPC環境を「データレス化」するところから、検討を始めてみてはいかがでしょうか。
ぜひお気軽にご相談ください。

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Passage Drive
データレスPC™ / クラウド版 詳しくはこちら 資料ダウンロード

監修

横河レンタ・リース株式会社 マーケティング本部 CDセンター

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