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[地方自治体向け]地方自治体のテレワーク環境を考える。
βモデル移行前にαモデルでできる働き方改善とは
~ αモデル:テレワークでLGWAN系の業務を安全に行える環境とは ~

作成日:2022/10/13

「三層の対策」とその見直しのなかで

2015年 (平成27年) に発生した日本年金機構の情報漏えいに端を発して、地方自治体の抜本的な情報セキュリティー対策として短期間で導入されたいわゆる「三層の対策」(三層分離モデル) は、実際にセキュリティーインシデントの発生数を大幅に減らすことができた一方で、あまりにも厳しすぎるセキュリティーに、事務効率を招いたともわれています。

その一方で、2021年 (令和3年) のデジタル庁の発足に象徴されるように、政府は「クラウド・バイ・デフォルト」の原則にもとづいて行政システムのクラウドシフトを進めていますが、「三層の対策」のセキュリティーの厳しさから、クラウドとの親和性も高いとはいえないのが現実です。

このような状況を踏まえて総務省が中心となり「三層の対策」について見直しが行われました。
それが「βモデル」と呼ばれる新しい「三層の対策」モデルです。
ここでは詳細の説明を省きますが、βモデルでは「三層の対策」の二層目にあたる LGWAN (Local Government Wide Area Network:総合行政ネットワーク) と、三層目にあたるインターネット接続系の領域を見直して、いくつかのシステムや端末のインターネット接続系へのシフトを進めつつ、インターネット接続系からのクラウドサービスへの接続を前提としたセキュリティー対策が盛り込まれています。

それに対してこれまでの「三層の対策」に従って構築されたネットワーク構成は「αモデル」と呼ばれています。
2015年12月にいわゆるαモデルが総務省によって全国の自治体に導入要請された後、2020年 (令和2年) 12月にβモデルが総務省によって提言されるまではαモデルを導入するしかなく、その後も新型コロナウイルスの影響や、セキュリティー監査の必要性、システムの更新には多大なコストがかかることなどから、βモデルの提言から1年余りたった今も、βモデルを導入した地方自治体は数%程度しかないといわれています。

αモデルでテレワークを実現するのは難しいのでしょうか

働き方改革の機運が高まる中で少しずつ導入が進みつつあったテレワークは、新型コロナウイルスの感染拡大によって民間で一気に広がりました。
その一方で地方自治体におけるテレワークはさほど進んだという印象はありません。
その背景の一つに“ガチガチ”のセキュリティーを持つαモデルの存在があると考えられています。

ところで、αモデルでテレワークを行うためのリモートアクセスはできないのでしょうか。

実は総務省からはテレワークセキュリティーの要件として、次の3つのモデルが示されています。

  1. 閉域SIMによる接続サービスを利用してLGWAN接続系の端末に接続するモデル
  2. LGWAN-ASPサービスを利用して庁内にあるLGWAN接続系の端末に接続するモデル
  3. インターネット接続系を経由してLGWAN接続系の端末に接続するモデル

(総務省:「新型コロナウイルスへの対応等を踏まえたテレワークセキュリティー要件について (令和2年8月18日通知)」)

このうち、(2)、(3) は一般のインターネット接続を使うことから、リモートデスクトップやVDIのように、LGWAN接続系の端末の画面転送による接続を要件としています。
しかし、(1) に関しては閉域SIMという安全な接続が確保された回線を使うことから、端末内にデータを保存せず、端末データの暗号化を行うという要件を満たせば、持ち出し端末で外部からの接続が可能となっています。

データレスPC™+閉域SIMという選択

この3つのモデルのうち、比較的低コストで実現できるのが (1) の閉域SIMを使ったモデルです。
一人の職員がテレワークを行うのにかかるコストは、LTE内蔵のPCと閉域SIMの使用料、そしてPC内にデータを保存しないソリューションがあれば実現できます。
リモートデスクトップの場合は、PC2台分 (役所内においておく端末と持ち出し端末) が必要ですし、VDIは基盤を構築するために多大なコストが必要になりますので、特に少数の職員から試験的に導入することは容易ではありません。

PCにデータを保存しないソリューションの一つとして、横河レンタ・リースでは「データレスPC™」環境を実現する Flex Work Place Passage (以下、Passage) を提供しています。
データレスPC™ は、ユーザーが意識することなくファイルをネットワークで接続されたファイルサーバーに保存、PC内のデータはシャットダウンしたら全て消えますので、情報漏えいリスクが非常に低くなっています。

また、リモートデスクトップやVDIと異なり、PCのパフォーマンスを最大限生かして使うことができますので、事務効率を下げることなくテレワークが可能となっています。
実際にαモデルを導入されている自治体で、データレスPC™+閉域SIMを使ってテレワーク環境を導入された事例もありますので、テレワーク導入を検討されている地方自治体のご担当者さまは、ぜひお問い合わせください。

関連製品のご紹介

Passage
データレスPC™ / オンプレミス版 詳しくはこちら 資料ダウンロード
Passage Drive
データレスPC™ / クラウド版 詳しくはこちら 資料ダウンロード

監修

五十嵐 猛雄 (横河レンタ・リース株式会社 ソフトウェア&サービス事業部 FWP課長)

五十嵐 猛雄 (横河レンタ・リース株式会社 ソフトウェア&サービス事業部 FWP課長)

長年に渡り、ITインフラ、ソフトウエアの提案活動を行う。
現在は Flex Work Place シリーズのプロダクトチームのマネージャーとして
製品の企画・開発・プリセールス活動などに従事している。

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