2019.09.11

Passageのインストールモードと機能について

こんにちは、横河レンタ・リース サポートサイト運用担当です。

今回は、Flex Work Place Passage(以下、Passage)のインストールモードについてご紹介します。


Passageは、製品のインストール時に「標準モード」と「カスタムモード」の2つからインストールモードを選択できるようになっています。

※画像や記事は、クライアントPCが Windows 10 を想定して執筆しています。



インストールモードの違いによって、Passageが提供している機能の有効/無効状態が変わります。

これから初めてPassageに触れる場合は、「標準モード」でご利用いただくことでPassageの基本的な動作を確認できます。
Passageが提供する個別の機能を利用する場合は、「カスタムモード」を選択し、各機能を有効化することで動作を確認できます。

インストールモードや機能に関する詳細は、下表をご覧ください。



インストールモードについて
インストールモード 説明
標準モード

Passageを利用する上で標準の機能のみが有効になったインストールモードです。


下記の機能が有効です。

・ローカルポリシーによる制限を適用する

・エクスプローラーからのディスクへのアクセスを禁止する(ローカルポリシーによる制限)

カスタムモード

Passageが提供する各機能をインストール時に選択可能なインストールモードです。


下記の機能の有効・無効が選択可能です。

・ローカルポリシーによる制限を適用する

・エクスプローラーからのディスクへのアクセスを禁止する(ローカルポリシーによる制限)

・全てのユーザープロセスからのディスクへのアクセスを禁止する(フィルタードライバーによる制限)

・上記の制限をAdministratorsローカルグループに適用する

・RAMディスクへの書き込みを禁止する

・Passage Plateを非表示にする



機能について
機能 説明
ローカルポリシーによる制限を適用する

エクスプローラー(Explorer.exe)からハードディスクドライブへのアクセス(ドライブレターの表示)、プログラムの起動を制限する機能です。


本機能が有効の場合

・エクスプローラー(Explorer.exe)を起動すると、Cドライブなどのハードディスクドライブが表示されません。

・コマンドプロンプトや一部のアプリケーション(レジストリエディター、VBScript)の実行が禁止されます。

・その他、Passageの利用に必要なローカルポリシーを適用します。

エクスプローラーからのディスクへのアクセスを禁止する(ローカルポリシーによる制限)

エクスプローラー(Explorer.exe)からハードディスクドライブへのアクセス(フォルダへのアクセス、フォルダの内容参照)を制限する機能です。


本機能が有効の場合

・エクスプローラー(Explorer.exe)を起動し、Cドライブなどのハードディスクへのアクセスを試みると、アクセスを制限するメッセージが表示されます。

全てのユーザープロセスからのディスクへのアクセスを禁止する(フィルタードライバーによる制限)

サインインユーザーが起動するアプリケーションプロセスによるハードディスクドライブへのファイルの書き込みを制限する機能です。


本機能が有効の場合

・サインインユーザーが起動するアプリケーション(例:メモ帳)からハードディスクドライブへファイル書き込み(保存など)を行うと、書き込みを制限するメッセージが表示されます。

上記の制限をAdministratorsローカルグループに適用する

上記3つの機能による制限をAdministratorsローカルグループ所属のユーザーアカウントにも適用する機能です。

なお、本機能を有効にしても、「Domain Adminsグループ所属のユーザーアカウント」と「インストールユーザー」には制限は適用されません。

・ローカルポリシーによる制限を適用する

・エクスプローラーからのディスクへのアクセスを禁止する(ローカルポリシーによる制限)

・全てのユーザープロセスからのディスクへのアクセスを禁止する(フィルタードライバーによる制限)

RAMディスクへの書き込みを禁止する

ローカルワークスペースとして使用するディスク(RAMディスク、ハードディスク)への書き込みを禁止する機能です。

本機能は、「全てのユーザープロセスからのディスクへのアクセスを禁止する(フィルタードライバーによる制限)」と同時に使用することが前提です。


本機能が有効の場合

・Passage Plateへファイルのドラッグ&ドロップを行うことができなくなります。

・ローカルワークスペースの「RAMディスク」、「ハードディスク」へ直接ファイルを保存することができなくなります。

Passage Plateを非表示にする

Passage Plateを完全に非表示し、Passage Plateを利用したファイル操作を制限する機能です。


本機能が有効の場合

・サインインユーザーでPassage Plateが完全に非表示になり、Passage Plateを利用した操作(Passage Plateへのドラッグ&ドロップ、同期処理など)が制限されます。



次回のブログでは、Passageの機能である「ローカルポリシーによる制限を適用する」で適用しているローカルポリシーについて、もう少し詳しく紹介します。