こんにちは、横河レンタ・リース サポートサイト運用担当です。
今回は、Flex Work Place Passage Drive(以下、Passage Drive)の管理サーバーの説明と、使用した場合のメリットについてご紹介します。
管理サーバーは、Passage Driveクライアントを一元管理する場合に必要です。管理サーバーを構築することで、クライアントをグループで管理することができ、グループ単位での設定の変更や、Passage Driveクライアントのバージョンアップを行うことができます。
管理サーバーがある場合とない場合の動作イメージと、実施できる内容を以下に記載します。
※図をクリックすると拡大します。
多くのPCがあり、バージョンアップや設定変更を管理者が実施する場合は、管理サーバーを使用した方が運用しやすくなります。
逆に、管理対象のPCが少なく、メンテナンスに大きな手間がかからない場合や、Passage Driveを検証で利用する場合は管理サーバーを立てなくても運用可能です。
以下に機能の違いや、想定規模について記載します。導入の際のご参考になれば幸いです。
説明 | 管理サーバーあり | 管理サーバーなし |
---|---|---|
クライアントの一元管理 | 〇 | × |
管理グループ単位の設定変更 | 〇 | ×(※1) |
管理グループ単位のバージョンアップ | 〇 | × |
ログファイルの収集 | 〇 | × |
クライアントのデバッグ変更指示 | 〇 | × |
管理グループの移動指示 | 〇 | × |
ドメイン環境 | 必須 | 不要 |
Passage Driveの利用 | 〇 | 〇 |
ライセンス認証 | 〇 | 〇 |
ユーザーデータ移行ツールの利用 | 〇 | 〇 |
管理ツール(Configurator)の利用 | 〇 | 〇(※2) |
手動アップデート | ×(※3) | 〇 |
セットアップ設定の変更 | Configuratorから可能 | Configuratorから可能 |
システム設定の変更 | 同上 | 同上 |
導入規模(想定) | 中規模(10台~100台以上) | 小規模(1台~10台前後) |
※1 アプリケーション配布ソフトウエアを使用することで設定変更を全体に反映することができます。
※2 管理サーバーなしの環境で、管理ツールを使用する場合もマネジメントフォルダ(共有フォルダ)の作成が必要です。
※3 管理サーバーありの環境でも手動アップデートは可能ですが、管理グループに所属しているクライアントを個別にアップデートしてしまうと、管理グループで管理している製品バージョンと一致せず設定ファイルが更新されなくなるためご注意ください。
なお、管理サーバーを構築・未構築によってご参照いただくマニュアルが異なるためご注意ください。
下記は当社 Flex Work Placeユーザーポータル にて公開しているマニュアル名です。
このように管理サーバーを使用することで、Passage Driveのグループ単位での一括管理が可能になり、バージョンアップや設定の変更をまとめて実施できます。
管理台数が少なく、グループにまとめるほどではない場合などについてはそのままご利用いただけます。
そのため、台数や管理内容によって使い分けて、Passage Driveを運用いただければと思います。
今後、管理サーバーの導入を検討されている方においても検討のご参考になれば幸いです。