2020.04.20

「Unifier Castの運用を考える」(1)Unifier Cast の環境概要

こんにちは、横河レンタ・リース サポートサイト運用担当です。

「Flex Work Place Unifier Cast(以下Unifier Cast)」は Windows 10 のアップデート運用を効率的・計画的に実施するためのサービスです。
Unifier CastでFeature Update(FU)やQuality Update(QU)の適用を適切に運用していくためには、お客さまそれぞれの環境に併せて設計を行う必要があります。

例えば、以下のようなポリシーを決定する必要があります。

  • どのFU・QUをUnifier Castで配布するか
  • 配布先の配布グループにどのPCを所属させるか
  • どの配布グループに対してどのパッケージを配布するか


今回から5回にわたって、当社の運用例を基に、Unifier Castにおける設計の考え方や設定の方法について掲載していきます。

  • 第1回:Unifier Cast の環境概要
  • 第2回:Unifier Cast の配布グループ作成
  • 第3回:Unifier Cast を用いたFU適用
  • 第4回:Unifier Cast を用いたQU適用
  • 第5回:Unifier Cast のカスタマイズ設定


この第1回では、以下のような想定を例に、Unifier Cast環境の概要について掲載します。

想定環境

  • マスターサーバー1台をデータセンターに構築
  • クライアントPCには事前にUnifierエージェントをインストール
  • クライアントPCは1,000台程度
  • クライアントはそれぞれ4つの拠点(セグメント)に配置
  • DC/拠点A/拠点B/拠点C/拠点Dは社内LANで接続

1000台規模のUnifier Cast環境の例 1,000台規模のUnifier Cast環境の例



■1,000台規模の環境におけるUnifier Cast環境の構成例

役割構成
マスターサーバー CPU:1CPU/4コア
メモリ:8GB
OS:Windows Server 2016 Standard
HDD:500GB
クライアントPC OS:Windows 10 Pro
HDD:100GB ~
 システム領域:30GB (Unifierクライアントを含む)
 FUQU配布用領域:10GB
 FU適用時の必要領域:32GB (FU適用要件に依存する)
※参考URL:ハードウェアに最低限必要な条件(Microsoft社)

  • Unifier CastおよびCastMakerの最新のシステム要件は下記URLに掲載しています。
    https://www.yrl.com/fwp/spec/unifiercast.html

  • CastMakerはマスターサーバーにインストールすることを推奨します。

  • Unifier CastマスターサーバーおよびCastMakerのインターネット接続要件として、当社が運用するライセンスサーバー(passagelic.flexwp.yrl.com)と、Microsoft社のアップデートサーバーに接続可能である必要があります。
    Microsoft社のアップデートサーバーの一覧は、下記URLをご参照ください。
    https://docs.microsoft.com/ja-jp/archive/blogs/jpwsus/wu-mu-list

  • イントラネット接続要件はポート80 , 50200~50299にて疎通可能である必要があります。

Unifierパッケージ作成の概要図 Unifierパッケージ作成の概要図