2021.05.10

リダイレクトサーバーにおけるシャドウコピーの活用

こんにちは、横河レンタ・リース サポートサイト運用担当です。

今回は、Flex Work Place Passage(以下、Passage)リダイレクトサーバーにおける Windows のシャドウコピーの活用方法に関してご紹介します。
シャドウコピーに関する詳細につきましては、下記リンクをご参照ください。
  ボリューム シャドウ コピー サービス(社外サイト)


Passageリダイレクトサーバーには、Passage利用ユーザーのデスクトップ、ドキュメントなどのユーザーデータが格納されています。
Passageクライアントでユーザーが操作を行う中で、誤ってデータを削除してしまう場合があります。
そのような誤操作によるデータ削除の対策として、Windows 標準機能のシャドウコピーを活用し、定期的にユーザーデータのバックアップを取ることで、利用ユーザーにてデータの復元ができます。

シャドウコピーの活用に際して、Windows ファイルサーバーとしての注意事項がありますので、以下をご確認ください。


◆注意点◆

  • シャドウコピーによる定期的なバックアップが実行されるため、リダイレクト先の共有フォルダーの容量と同程度の空き容量が同一ドライブに必要です。
  • リダイレクト先の共有フォルダーは、Cドライブなどのシステムドライブではなく、ユーザープロファイルのみを格納するための別のパーティション(Dドライブ、Eドライブなどのドライブ領域)をご用意いただくことを推奨します。


◆設定手順◆

※ 本手順は、Windows Server 2019 で、Eドライブをユーザーデータの格納先とした例です。

1. リダイレクトサーバーに管理者アカウントでサインインします。


2. エクスプローラーを起動し、任意のドライブを右クリック、[シャドウコピーの構成(W)]をクリックします。

手順2

3. シャドウコピーの構成画面が開きます。リダイレクト先の共有フォルダー(既定の共有名:passage$)が格納されたドライブを選択し、[設定(S)]ボタンをクリックします。

手順3

4. 設定画面で「制限値」を設定し、[スケジュール(C)] ボタンをクリックします。
※制限値は、共有フォルダーの空き領域に応じて設定してください。

手順4

5. スケジュール設定を行います。既定では「月、火、水、木、金」の各曜日の「7:00」、「12:00」に1回ずつシャドウコピーが動作するように設定されています。ご利用環境に応じて変更してください。
設定変更後、「OK」→「OK」ボタンをクリックしてシャドウコピーの構成画面に戻ります。


手順5-1

手順5-2

6. シャドウコピーの構成画面において、「次回実行時刻」が設定されていれば設定は完了です。すぐに手動でシャドウコピーを作成したい場合は「今すぐ作成」をクリックします。
設定後、「OK」ボタンで閉じます。

手順6-1

手順6-2


◆復元手順◆

※ 以降は、設定手順後に定期的なシャドウコピー(バックアップ)の実行によってバックアップが作成されている前提の復元手順となります。


1. Passageクライアントにて、Passageがオンラインに切り替わっている状態でZドライブ(既定のリダイレクト先フォルダー)へアクセスし、復元したいファイルが保存されていたユーザーフォルダーを右クリックし、「以前のバージョンの復元(V)」をクリックします。
本手順では、「デスクトップ」を右クリックして実行しています。

復元手順1

2. プロパティ画面の「以前のバージョン」タブを選択し、一覧から復元したいファイルが保存されていた更新日時の行をダブルクリックします。

復元手順2

3. シャドウコピーを取得した時点のデスクトップの内容がエクスプローラーで開きます。本画面から、誤って削除してしまったファイルが存在するか確認し、必要に応じて現時点のデスクトップへコピー(復元)します。

復元手順3