対象バージョン
Flex Work Place Passage v.2.5.0 以降
詳細
Passage v2.5.0 から自動オンライン機能と自動オフライン機能が実装されています。
本機能はリダイレクトサーバーと Passage クライアント間で疎通確認 (ポーリング) を定期的に行っています。
この疎通確認で、一定期間応答がなくなるとリダイレクトサーバーと接続されていないと判断し、Passage はオフラインになります。
逆に、オフライン時にリダイレクトサーバーへ接続されたと判断するとオンラインに切り替わります。
規定の判定条件は1秒に1回疎通確認を行い、疎通確認が連続して10回失敗した場合はリダイレクトサーバーと疎通が取れない状況と判断し、Passage をオフラインに切り替えます。
無線LAN環境であまり電波状態の良くない場合や、モバイルルーターなど帯域幅が狭いネットワークを使用して外部から接続しているような場合に、サイズの大きなファイルのコピーなどでネットワークに負荷をかけてしまうと、疎通確認に失敗することがあります。
これらの動作に関しましては、Passage クライアントの設定ファイルを編集 (調整) して、自動オフラインの判定処理を延長することで、本事象を回避 (改善) できる場合があります。
詳細は以下の手順をご参照ください。
手順
本手順は、自動オフラインの判定処理を延長するための手順です。
(1) 事象発生PCへインストールユーザー、または管理者ユーザーでログオンします。
(2) エクスプローラーを起動し「%PSGROOT%Config」フォルダから、「psgconfig.xml」を取得し任意のフォルダへコピーします。
(%PSGROOT%Config:デフォルトでは、“C:\Program Files\YRL\Flex Work Place Passage\Config”です。)
(3) メモ帳を起動し、メニューより「ファイル」→「開く」を選択します。
開くファイルを指定するウィンドウが表示されますので、XMLファイルをコピーしたフォルダを開き、画面右下の「テキスト文書 (*.txt) 」を「すべてのファイル (*.*) 」に変更するとファイル一覧に「psgconfig.xml」が表示されますのでクリックします。
「文字コード」が「ANSI」になっていますので「UTF-8」に変更し、「開く」をクリックします。
(4) 以下に示した「PlateNetworkConnectDetermineInterval」の値は、"自動オフラインの 判定処理 (1回の処理) における"インターバル時間"です。
既定では「1000」(ミリ秒:1秒) です。
自動オフライン判定処理におけるインターバル時間 (デフォルト)
<Options> <Name>PlateNetworkConnectDetermineInterval</Name> <Value>1000</Value> </Options> |
既定の処理では、上記インターバル時間の間隔で"10回"判定処理を行っているため、"1秒ごと"の疎通確認に"10回"連続で失敗すると自動オフラインへ遷移します。
本事象は、この判定により自動オフラインへ切り替わっていす。
例えば、上記の値を「1000」(ミリ秒:1秒) から「10000」(ミリ秒:10秒) に変更し、実行回数は既定 (10回) のままにすることで、"10秒ごと"の疎通確認に"10回連続"で失敗した場合に自動オフラインへ遷移します。
(インターバル時間は、お客さまの環境により任意に調整願います。)
修正後
<Options> <Name>PlateNetworkConnectDetermineInterval</Name> <Value>10000</Value> </Options> |
ただし、本手順にてインターバル時間を延長した場合は、ネットワーク障害などによる疎通不可の場合においても自動オフラインが即時実行されなくなります。
それにより、デスクトップ画面の更新が行われたタイミングなどで、Passage Plate ではオンライン (インジケーターが緑の状態) に遷移しているにも関わらず、デスクトップアイコンが表示されなくなる場合があるため、インターバル時間に指定する値は長すぎる値の設定は推奨していません。
(5) インターバル時間を変更後、文字コードが「UTF-8」であることを確認して、メモ帳を上書き保存して閉じます。
※文字コードは必ず「UTF-8」であることを確認してから上書き保存してください。
(6) 編集した「psgconfig.xml」を「%PSGROOT%Config」フォルダへ上書きコピーします。
(7) PCを2回再起動します。
(8) 事象発生ユーザーでログオンします。
(9) 事象の再現有無をご確認ください。