対象バージョン
ver 5.0 ~ 5.7
管理コンソールから設定した内容はXMLファイルに保存されますが、このXMLファイルがまれに破損することがあります。
XMLファイルが破損すると、管理コンソールの起動時にエラーが発生することやコンソール内のメニュー起動時(インベントリビューアーの起動時など)にエラーが発生します。XMLファイルが破損する原因については判っていない状態です。
本ツールはXMLファイルが破損した場合に備え、定期的にXMLファイルのバックアップを行います。
バックアップすることにより、XMLファイルが破損した場合でも、 バックアップしたXMLファイルからリストアすることで正常な状態に戻すことが可能です。
ツールは本ページの下部からダウンロードすることができます。
■バックアップ機能
本ツールはマスターサーバー/スレーブサーバー上で定期実行させます。ツールが動作すると下記フォルダ内のXMLを対象にバックアップを取得します。
バックアップの取得は破損していない正常なXMLを対象にしています。破損したXMLファイルのバックアップは行いません。
(a) %IROOT%\0200\CONSOLE\COEADMINWEB\COEADMIN\Config
(b) %IROOT%\0200\Config
(c) %PROOT%\0200\Config
(d) %PROOT%\0200\Data
XMLファイルのバックアップ先は下記の内容です。
%PROOT%\0200\TMP\XML_BKUP
admin_conf … 上記(a) フォルダ内のXMLファイルの保存先
iroot_conf … 上記(b) フォルダ内のXMLファイルの保存先
proot_conf … 上記(c) フォルダ内のXMLファイルの保存先
proot_data … 上記(d) フォルダ内のXMLファイルの保存先
xml_bkup.log … ログファイル
(例) 2012年に実行するとxml_bkup2012.logが作られます。
ログファイル(xml_bkup.log)には下記内容が出力されます。
(例: ツールの開始日時、破損したXMLファイルのパス、ツールの終了日時、など)
下記はログファイルサンプルです。
--------------------------------------------------------------
2012/01/20 16:34:59 :--- 開始 ---
2012/01/20 16:34:59 :破損XML:C:\Inetpub\wwwroot\DotCOE_Web\0200\Config\COESWD.XML
2012/01/20 16:34:59 :破損XML:C:\Program Files\DotCOE\0200\CONFIG\COEADA.XML
2012/01/20 16:34:59 :--- 終了 ---
--------------------------------------------------------------
■ログ機能
本ツール起動時に破損したXMLファイルが存在した場合には、管理コンソールのログ機能から参照できるようにログ情報を出力します。ログ機能に表示される内容は下記の内容です。
コンピュータ名:(サーバー名が設定されます)
カテゴリ :COE
種類 :ERROR
日時 :(ツール起動時刻が設定されます)
ソース :COEXMLCHK
分類 :COEXMLCHK
ログコード :2
ユーザー名 :SYSTEM
説明 :(破損XMLファイルのパスが設定されます)
設定手順
下記手順でユーザーシンボルを登録し、マスターサーバー/スレーブサーバー上で 定期実行するようにスケジュール設定します。
下記手順はマスターサーバー/スレーブサーバー上で行います。
(1) ダウンロードした圧縮ファイルを解凍し、下記2つのファイルを%PROOT%\0200\bin フォルダにコピーします。
【マスターサーバーへコピーするファイル】
・xmlchk_coelog_template.xml
・xmlchk_sv.vbs
【スレーブサーバーへコピーするファイル】
・xmlchk_coelog_template.xml
・xmlchk_sl_sv.vbs
(2) マスターサーバーからレガシー管理コンソールを起動します。
(3) メニューアイコン左端から3つ目の「スケジュール設定」を起動します。
(4) 「スケジュール設定」画面の中央下部の「追加」ボタンをクリックし、下記の内容で登録を行います。登録後「OK」ボタンをクリックします。
マスターサーバー用のユーザーシンボルを登録
---------------------------------------------------------
シンボル名 :XMLCHECKER_SV
モジュールパス:C:\Windows\system32\wscript.exe
引数 :"$$BIN$$\xmlchk_sv.vbs"
説明 :XMLファイルバックアップ(マスターサーバー用)
□ウィンドウの表示を許可する のチェックボックスの項目にはチェックを入れません。
スレーブサーバー用のユーザーシンボルを登録
---------------------------------------------------------
シンボル名 :XMLCHECKER_SL_SV
モジュールパス:C:\Windows\system32\wscript.exe
引数 :"$$BIN$$\xmlchk_sl_sv.vbs"
説明 :XMLファイルバックアップ(スレーブサーバー用)
□ウィンドウの表示を許可する のチェックボックスの項目にはチェックを入れません。
(5) 登録した2つのユーザーシンボルをマスターサーバー/スレーブサーバーで定期実行するように設定します。
マスターサーバーへ定期実行スケジュールを設定
---------------------------------------------------------
・画面左のグループ名で「MASTER」を選択します。
・画面上部のタブから「定期実行」を選択します。
・画面中央からシンボル(XMLCHECKER_SV)を選択し、登録ボタン [>] をクリックします。
・登録されたシンボル(XMLCHECKER_SV)を選択し、起動間隔を設定します。○週間を選択し、23時00分を設定し、月から日の全てをチェックします。
スレーブサーバーへ定期実行スケジュールを設定
---------------------------------------------------------
・画面左のグループ名で「SLAVE」を選択します。
・画面上部のタブから「定期実行」を選択します。
・画面中央からシンボル(XMLCHECKER_SL_SV)を選択し、登録ボタン [>] をクリックします。
・登録されたシンボル(XMLCHECKER_SV)を選択し、起動間隔を設定します。○週間を選択し、23時00分を設定し、月から日の全てをチェックします。
(6) 「OK」ボタンをクリックして「スケジュール設定」画面を閉じ、メニューアイコン左端の「設定のアップロード」ボタンをクリックします。
(7) マスターサーバーを再起動していただければ、設定当日の23時00分にバックアップ処理が動作します。
マスターサーバーが再起動できない環境の場合には、翌日23時から動作するようになります。
管理コンソールの起動や、管理コンソールからのメニューアイコンを起動した際にエラーになる場合は、当社サポート窓口宛に下記情報をお知らせください。
お送りいただいた内容を確認して、折り返しリカバリー手順をご連絡させていただきます。
・エラー発生内容(何を起動したらどのようなエラーが表示されたか。画面スナップを取得するなど。)
・%PROOT%\0200\TMP\XML_BKUP
・%IROOT%\0200\CONSOLE\COEADMINWEB\COEADMIN\Config
・%IROOT%\0200\Config
・%PROOT%\0200\Config
・%PROOT%\0200\Data