Flex Work Place製品は高速スタートアップに対応していますか?

高速スタートアップに対応している環境・製品は以下のとおりです

詳細

Windows 8 以降のOS(Windows 8/8.1/10)には、高速スタートアップ機能が標準搭載されています。

本機能は、シャットダウン前のシステム情報(メモリ、CPU、デバイスなどの情報)を保存しておき、次回の起動を高速化する Windows の機能です。
本機能が有効の場合、Flex Work Place Unifier/Passage では、以下の影響を受けることが確認されています。

Flex Work Place Unifier
・Unifierクライアントの設定(インベントリ情報、設定ファイルなど)が更新されません。
・複数のユーザーでPCを共有する環境で問題が発生することが確認されています。

Flex Work Place Passage
・Passageクライアントの設定(設定ファイル、ポリシーファイルなど)が更新されません。


Flex Work Place Unifier/Passage をご利用の環境によっては、高速スタートアップが有効な場合でも正常に動作することを確認しています。
各Flex Work Place製品の高速スタートアップ対応状況につきましては、以下の表をご確認ください。

高速スタートアップ対応表



注意事項

  • Windows 10 にインストールされたFlex Work Place Unifier v.5.8.x以降は高速スタートアップに対応していますが、Unifierを新規インストールまたはバージョンアップ完了後、必ず1回以上、OSシャットダウンではなく、OS再起動の実施をお願いします。

  • Unifier CastでFeature Update(FU)やQuality Update(QU)を配布・インストールした後の、OS再起動は必要です。
    「後で再起動する」を選択した場合でも、のちほどOS再起動を実施する必要があります。OS再起動を実施することで、FU・QUの適用が完了します。
FUQU適用後の再起動を促すメッセージ


上記の表で『×未対応』となっている環境であっても、以下の設定変更を実施していただくことで、各Flex Work Place製品が正常に稼働します。


設定変更手順

  1. Unifier/PassageクライアントPC、またはADサーバーへ管理者としてサインインします。
     ※Passageクライアントの場合、管理者モード(インストールユーザー、ドメイン管理者)でサインインします。

  2. 以下のいづれかの設定変更を実施します。ご利用の環境に合わせて、実施しやすいものをご検討ください。
  • ADサーバーにて、グループポリシーの高速スタートアップを無効化する
    ※ Windows 10 バージョン1803以降はグループポリシーを使用して高速スタートアップの無効化はできません。

    グループポリシーを使用して高速スタートアップを無効化する場合は、下記ポリシーを無効に変更してください。

管理用テンプレート (コンピューター) ポリシー名設定値
コンピューターの構成\管理用テンプレート\システム\シャットダウン高速スタートアップの使用を要求する
無効


  • クライアントPCにて、ローカルグループポリシーの高速スタートアップを無効化する
    ※ Windows 10 バージョン1803以降は、ローカルグループポリシーを使用して高速スタートアップの無効化はできません。

    ローカルグループポリシーを使用して高速スタートアップを無効化する場合は、下記ポリシーを無効に変更してください。

管理用テンプレート (コンピューター) ポリシー名設定値
コンピューターの構成\管理用テンプレート\システム\シャットダウン高速スタートアップの使用を要求する
無効


  • クライアントPCにて、レジストリを修正して高速スタートアップを無効化する

    レジストリエディター(regedit.exe)を起動し、下記レジストリの値を「0」に変更することで高速スタートアップを無効化することができます。

キー HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Power
名前 HiberbootEnabled
種類 REG_DWORD
0(無効)


  • クライアントPCにて、電源オプションから高速スタートアップを無効化する

powercfg.cplを入力

[ Windows キー ] + [ R ] を押し、「ファイル名を指定して実行」ウィンドウに「powercfg.cpl」と入力して「OK」をクリックします。

電源オプションから「電源ボタンの動作の選択」を選び、「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックします。

電源プランの選択またはカスタマイズ ※クリックすると拡大します。

電源ボタンの定義とパスワード保護の有効化 ※クリックすると拡大します。

「シャットダウン設定」の下にある、「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外し、「変更の保存」をクリックします。

高速スタートアップを無効にする ※クリックすると拡大します。


(3) 「更新または再起動後にサインイン情報を使ってデバイスのセットアップを自動的に完了します」を無効化にします。



スタートボタンをクリックし、設定画面を開きます。
※ドメインに参加しているクライアントでは本作業は不要です。



Windowsの設定画面から「アカウント」をクリックします。



アカウント画面から「サインインオプション」を選択し、サインインオプションのプライバシーから「更新または再起動後にサインイン情報を使ってデバイスのセットアップを自動的に完了します」をオフにします。

その他のよくあるご質問