管理サーバーなしの環境で、セットアップ設定やシステム設定を変更する方法はありますか

クライアントにマネジメントフォルダー (共有フォルダ) を作成し、Configurator を起動することで変更できます

対象バージョン

Passage Drive v.1.4.2 以前のバージョン


詳細

Passage Drive v.1.4.2 以前のバージョンにおいて、管理サーバーなしの環境でセットアップ設定やシステム設定を変更するには、管理サーバーを構築した場合と同様に、マネジメントフォルダーにあたる共有フォルダの作成ならびに Passage Drive Configurator (以降、Configurator) のご利用が必要です。
詳細な手順は下記をご参照ください。

なお、Passage Drive v.1.4.3 以降のバージョンでは、マニュアル「Passage Drive 導入運用ガイド スタンドアロン編」の「Passage Drive 設定情報の作成」をご参照いただき、Configurator 起動時に「「設定情報の作成」(メディアフォルダー)」にチェックし設定いただくことで、管理サーバーなしの環境でも Configurator がご利用いただけます。


1. クライアントPCに管理者ユーザーでサインインします。

※クライアントPCは、Passage Drive クライアントである必要はありません。


2. 任意のパスにフォルダを作成します。

ここでは、Cドライブ直下に「temp」というフォルダを作成し、本フォルダをマネジメントフォルダー(共有フォルダ)にします。

tempフォルダを作成


3.「temp」フォルダを右クリックし、プロパティを開いて、以下の(1)~(4)の手順で該当のフォルダを共有フォルダに変更します。

(1) [共有タブ]から[詳細な共有]をクリックします。

tempフォルダのプロパティ画面

(2) [このフォルダーを共有する]にチェックを入れ、[アクセス許可]ボタンをクリックします。

フォルダの共有設定

(3) [Everyone]を選択し、アクセス許可から[変更:許可]にチェックを入れて[OK]ボタンをクリックします。

フォルダのアクセス許可設定

(4) [OK]ボタン→[閉じる]をクリックしてプロパティを閉じます。


4. Flex Work Place ユーザーポータルから、下記ファイルをダウンロードします。

ユーザーポータルサイトはご契約者さまへご案内しているユーザーID、パスワードが必要です。

ダウンロードステップ ファイル名 名前
メディア・マニュアル > ダウンロード > Passage Drive > 最新版インストーラー 01_PassageDrive_v.x.x.x.zip Passage Drive インストーラー
02_PassageDrive_Configurator.zip Passage Drive Configurator
メディア・マニュアル > ダウンロード > Passage Drive > 最新版ツール 03_MigrationTool.zip ユーザーデータ移行ツール
※旧バージョンは、[旧版インストーラー]、[旧版ツール]からダウンロードいただけます。


5.ダウンロードした圧縮ファイルを解凍し、Configurator のフォルダから「psgdconfig.exe」(Configuratorの実行ファイル) をダブルクリックします。

Configuratorを起動


6. Configurator が起動します。以下の(1)~(3)の手順で初期設定を行います。

(1) 企業コードを入力して、[OK]ボタンをクリックします。

企業コードを入力

(2) サーバー名に「localhost」、共有名に前述の手順3で作成した「共有フォルダ名」を入力し、[OK]ボタンをクリックします。
本手順では「temp」という名前でフォルダを作成したため、ここでは「temp」と入力し、[OK]ボタンをクリックします。

マネジメントフォルダーの設定

(3) Default グループに適用するインストーラーのパスを指定するため、「...」ボタンをクリックします。
手順4・手順5で取得/解凍したインストーラーのフォルダ (Installerフォルダ) を選択し、[OK]ボタン→[OK]ボタンをクリックします。

マネジメントフォルダーの初期設定 1

マネジメントフォルダーの初期設定 2

マネジメントフォルダーの初期設定 3


7. 初期設定が完了するとグループ選択が可能な画面に移動します。

[Default]グループを選択し、セットアップ設定やシステム設定など変更したい設定値の変更が可能です。

設定変更するグループの指定 1

設定変更するグループの指定 2

セットアップ設定の変更は、「導入運用ガイド 管理サーバー編」から「インストーラーの作成(1) - セットアップ設定」をご参照ください。
システム設定の変更は、「導入運用ガイド 管理サーバー編」から「インストーラーの作成(2) - システム設定」をご参照ください。


8. セットアップ設定・システム設定の変更後、Configuratorから「開く」ボタンをクリックし、起動したエクスプローラーから[Installer]フォルダを開きます。

Installフォルダを開く


9. [Installer]フォルダには、Passage Drive インストーラーや、手順7で編集したセットアップ設定・システム設定の設定ファイルが格納されています。

管理サーバーなしの環境における Passage Drive クライアントでシステム設定を変更する場合、[Installer]フォルダからシステム設定を変更した「settings.ini」を取得し、Passage Drive クライアントのシステム設定ファイルの保存先パスへ手動でコピーし、PCを再起動することで反映します。

Installフォルダの中

ファイル名 説明
setup.exe Passage Drive インストーラー
setup.ini セットアップ設定ファイル
settings.ini システム設定ファイル

Passage Driveクライアントのシステム設定ファイルの保存先パス
C:\ProgramData\YRL\Flex Work Place\PassageDrive\settings.ini

※管理サーバーなしの環境では、ドライブサイズ (仮想ディスクのドライブサイズ) の変更できません。管理サーバーなしの環境でドライブサイズを変更する場合は、Passage Drive の再インストールを実施してください。


10. 手順4で取得したユーザーデータ移行ツールを解凍し、「psgduserdata.zip」を [Installer]フォルダへコピーすることで、Passage Drive インストール時にユーザーデータ移行ツールもインストールされます。

下表をご参照いただき、セットアップ設定に合ったユーザーデータ移行ツール内の圧縮ファイル「psgduserdata.zip」を、手動で[Installer]フォルダへコピーします。

psgduserdata.zipをコピーする

■Passage Drive v.1.4.2(03_MigrationTool.zip)
ユーザーデータ移行ツール セットアップ設定/
ワークスペースの指定方法
解凍後のファイルパス
シングルワークスペース用 [自動選択] 03_MigrationTool\OneDrive Client( single )\psgduserdata.zip
マルチワークスペース用 [手動選択] 03_MigrationTool\OneDrive Client( multi )\psgduserdata.zip
※シングルワークスペース/マルチワークスペースについては、最新バージョンのリリースノートをご参照ください。

■Passage Drive v.1.4.1(03_MigrationTool_v.1.4.1.zip)
ユーザーデータ移行ツール セットアップ設定/
同期対象ストレージ
解凍後のファイルパス
OneDriveクライアント用 OneDrive 03_MigrationTool_v.1.4.1\OneDrive Client\psgduserdata.zip
ワークフォルダ用 ワークフォルダ 03_MigrationTool_v.1.4.1\WorkFolders Client\psgduserdata.zip


11. 作成した[Installer]フォルダを別のクライアントPCへ丸ごとコピーしてPassage Driveインストーラー(setup.exe)を実行することで、前述の手順で変更しましたセットアップ設定・システム設定で Passage Drive をインストールできます。

今後、システム設定を変更して Passage Drive クライアントに反映したい場合は、本FAQの手順7~手順9を実施してください。
新規インストール用のファイルセット (Installerフォルダを含むファイル) を作成する場合は、本FAQの手順7~手順10を実施ください。

※セットアップ設定やシステム設定を変更しない場合は、前述の手順を毎回実施する必要はありません。

その他のよくあるご質問

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