軽量パッケージの設定方法を教えてください

以下に軽量パッケージの説明と設定方法を解説します

1. 軽量パッケージとは何ですか?

「軽量パッケージ」とは、テレワーク環境のPC(社外から接続するPC)にVPN回線を圧迫することなく、パッチデータを適用する機能です。

社内のPCは通常どり大容量のパッケージを配信しますが、VPN接続したPCに同じ大容量のパッケージを送信すると回線的に問題が生じる場合があります。
そこでVPN接続したPCにはパッチデータをMicrosoft社からダウンロードするように設定された「軽量パッケージ」のみを配信します。
VPN接続したPCが「軽量パッケージ」を受信すると、パッチデータをVPN回線を介さず直接Microsoft社のWebサイトからダウンロードし、適用します。
軽量パッケージは FU、QU、Office のパッチに対応しています。

軽量パッケージ配布の概要図

2. 軽量パッケージの設定を有効にする

CastMakerを起動し、ファイル>環境設定 の順にクリックします。
CastMaker環境設定画面内の「IPアドレス制限下で配布する軽量パッケージを同時生成する」を「True」に変更します。
この設定を行うことで、次回のパッケージ作成から軽量パッケージも同時に作成されます。

CastMakerの軽量パッケージ作成設定

3. パッチデータをダウンロードさせるタイミングを設定する

パッチデータをMicrosoft社のWebサイトからダウンロードさせるタイミングは、下記のどちらかを設定します。

(1)VPN接続した状態のままダウンロードさせる
こちらを設定する場合は、ご利用されているVPNソフトにインターネットブレイクアウト機能(スプリットトンネル機能)が実装されている必要があります。

(2)VPN切断したタイミングでダウンロードさせる
ご利用されているVPNソフトにインターネットブレイクアウト機能(スプリットトンネル機能)が実装されていない場合や、VPN切断後にパッチデータをダウンロードさせたい場合はこちらを設定します。

CastMaker環境設定画面の「端末での軽量パッケージからのダウンロードはIPアドレス制限下でも行う」をTrueにすると、「(1)VPN接続した状態のままダウンロードさせる」設定になります。
Falseにすると、「(2) VPN切断したタイミングでダウンロードさせる」設定になります。

以下の画面は、 「端末での軽量パッケージからのダウンロードはIPアドレス制限下でも行う」をTrueに設定する場合の例です。

CastMakerの軽量パッケージダウンロード設定

4. パッチダウンロードサーバー情報

インターネットブレイクアウト環境(スプリットトンネル環境)をご利用される場合およびプロキシ環境の場合は、下記サーバーに直接アクセスできるように設定をお願いします。

■FU/QU のダウンロードサーバー
Windows Update サーバー(Microsoft)

http://update.microsoft.com
http://*.update.microsoft.com
https://*.update.microsoft.com
http://*.windowsupdate.com
http://download.windowsupdate.com
http://download.microsoft.com
http://*.download.windowsupdate.com
http://wustat.windows.com
http://ntservicepack.microsoft.com

上記URLの詳細につきましては、以下のMicrosoft社のWebのサイトをご参照ください。
Windows Update がアクセスするドメイン名について(社外サイト)


■Officeのダウンロードサーバー

http および https://officecdn.microsoft.com/
http および https://officecdn.microsoft.com.edgesuite.net

5. 軽量パッケージを受信する対象PCの設定

Unifierマスターサーバーにて、Unifier管理コンソールを起動します。
 スタート>Flex Work Place Unifier>Unifier管理コンソール

ウィンドウ上部の「設定」ボタンを押し、左上のプルダウンの中から「CAST配布対象制限」を選択します。
この画面で、「指定範囲のIPアドレスへの配布を禁止」に指定したIPアドレスに該当するPCが軽量パッケージを受信します。
VPN接続時に使用されるIPアドレスを設定することで、VPN接続するPCに対して軽量パッケージを配信します。

IPアドレスの指定

6. 軽量パッケージを配信時の優先度設定

軽量パッケージと通常のパッケージ混在時には軽量パッケージの配布優先度を上げる必要があります。

(1) CastMakerの「環境設定」画面で、FU/QU のデフォルトファミリ名を任意の名前に変更します。
以下の画面は、例として FU-LW、QU-LW を入力しています。
すでに軽量パッケージを作成済みの場合は、Unifier管理コンソールの対象パッケージの「配布パッケージ設定」画面から、「パッケージファミリ」欄に任意のファミリ名に変更してください。

デフォルトファミリ名の変更

(2) 管理コンソールの「設定」ボタンから、「ファミリ設定」を選択します。
※下図はデフォルトの画面です。

ファミリのデフォルトの優先度

(3) 手順(1)で変更した FU/QU のファミリ名を追加し、「優先度1」に追加した FU のファミリ、「優先度2」にQUのファミリになるように、ウィンドウ右端の矢印ボタンで順序を変更します。

ファミリの追加

上記の設定をしていない場合、以下の条件に合致すると軽量パッケージが配信されない場合があります。

条件
・軽量パッケージと通常のパッケージが同時に配信対象となっている
・クライアントPCがCAST配布対象制限で禁止されたIPアドレスを保持している

パッケージ配布ができない場合の表示

7. PC側での配信時のGUI

対象PCを再起動しログイン後、VPNを接続していただくと軽量パッケージが配布され、Microsoft社のダウンロードサイトから更新プログラムを直接ダウンロードし始めます。

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ダウンロード完了 ダウンロード完了

その他のよくあるご質問

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