事象
Passage 環境では、本来ローカルドライブ内のユーザーフォルダ (C:\Users\<ユーザー名>\Desktopなど) へファイル書き込みが行われた場合に自動でリダイレクト先 (Z:\Desktopなど) へリダイレクトされる動作となります。
その為ファイル保存時に直接ローカルドライブのパスを指定した場合、上記リダイレクト動作が機能せずに、そのままローカルドライブ内のユーザーフォルダ (C:\Users\<ユーザー名>\Desktopなど) へファイルが保存されます。
対象
Passage インストール前に、リダイレクト対象フォルダーの下記ユーザーレジストリ情報が OS のデフォルトから変更された環境 (※1) で発生することを確認しています。
以下は「Desktop」(デスクトップ) を例に記載しています。 (※2)
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レジストリキー:HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\User Shell Folders
名前:Desktop
種類:REG_EXPAND_SZ
データ:%USERPROFILE%\Desktop
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※1 この条件が発生する環境例
- 過去にフォルダリダイレクトを使用したユーザープロファイルが残っている環境
- 過去にユーザーフォルダの「場所」を移動したユーザープロファイルが残っている環境
- 過去に Passage Drive をご利用いただいたユーザープロファイルが残っている環境
- 過去に OneDrive のバックアップをご利用いただいていたユーザープロファイルが残っている環境
※2 「User Shell Folders」 にはその他の Passage のリダイレクト対象フォルダーの情報も記録されています。
Passage のリダイレクト対象フォルダーにつきましては、「Passage 解説書」-「リダイレクト対象のユーザーフォルダー」をご参照ください。
対処方法
留意事項
ユーザープロファイルの削除・再作成を実施した場合、ユーザーデータはリダイレクトサーバー上に保存されているため影響はありませんが、ユーザーのアプリケーションの設定や IME の辞書など、リダイレクト対象外のユーザーデータが削除されるためご留意ください。