生活の中で香りに包まれる豊かなライフスタイルの創造を目指し、「豊かさが香るものづくり」を企業理念に掲げ、香水を中心にヘアケアやスキンケア、メイクアップツールなどの自社開発、および海外のさまざまな商品を取り扱っている株式会社フィッツコーポレーションさま。同社が展開する各ブランドは、リーズナブルでコンビニやドラッグストアなどでも購入できることから、10代から20代のお客さまに人気を博しています。
同社では、Windows 10 への移行やコロナ禍による働き方の変化、またITインフラの変革に伴い、PCの調達・運用管理を根本的に見直した結果、横河レンタ・リースのCotoka for PCを導入。情報システム部門のPC運用業務における負荷を大幅に削減し、DX(デジタルトランスフォーメーション)をはじめとする社内システムの強化に注力する時間の創出を実現しました。
評価ポイント
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PC更新・運用・保守業務の
ユーザーセルフ化による、
情報システム部門の
業務負荷軽減 -
PC故障時の
ユーザーロスタイムの最小化 -
テレワーク環境でも
ユーザー行動を制約しない
PC保守体制の実現
お話を聞いた方
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株式会社フィッツコーポレーション
アドミニストレーションチーム北澤 明子 氏
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株式会社フィッツコーポレーション
アドミニストレーションチーム山中 匠 氏
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株式会社フィッツコーポレーション
アドミニストレーションチーム野村 あめり 氏
「壊れるまで使っていた」業務用PC
「香り」を文化産業と捉え、日々の生活を豊かにする「香り」を中心とした商品展開を行っている株式会社フィッツコーポレーションさま。自社で商品を企画・開発し販売するメーカーと、海外の商品を国内で販売する商社という二つの顔を持つ企業でもあります。
同社では社員・アルバイトなどを含めると約150名の従業員がおり、1人1台強の170台のPCが業務で使われています。
社員が順次増えていったこともあり、以前は都度PCを購入し、不具合が発生した時点で更新する形を取っていました。
購入時のキッティングは社内の情報システム部門であるアドミニストレーションチームが担当していました。アドミニストレーションチームを統括する北澤明子氏は「当時はOSのライフサイクルも長かったことから、月あたりのリプレース台数は少なく、負担感もさほど大きくはありませんでした」と語ります。
Windows 10 への移行。そしてコロナ禍をきっかけにPCの調達方法を見直す
その状況が変わったのが Windows 7 のサポート終了でした。同じくアドミニストレーションチームの山中匠氏は「社内のPCを一斉に Windows 10 PCにリプレースすることになったのですが、アドミニストレーションチームのリソースではキッティングだけでも手に余ることが見えており、キッティングについて見直す必要がでてきました」といいます。
さらにコロナ禍を経て、テレワーク環境を整備するため、社内ITインフラのクラウドシフトを推進していきます。「Active Directory の Azure AD(現 Entra ID)化によるシングルサインオン環境や、メールやストレージのクラウド化によるオンプレミスサーバーの廃止などを進める中で、キッティングを自動化する Windows Autopilot の導入も検討していました」(北澤氏)
これらの状況を踏まえ、アドミニストレーションチームではキッティングのアウトソーシングを前提として、レンタルやキッティングサービスなどの検討をはじめました。
システム強化を推進する社長が率先してCotoka for PCの導入を決定
レンタルの導入を前提にして横河レンタ・リースに問い合わせたところ、提案を受けたのが法人向けのPCサブスクサービスであるCotoka for PC(以下、Cotoka)でした。
最初に提案を受けたときに山中氏は「正直、本当にそこまでやってくれるの?と思いましたが、導入を検討していた Autopilot によるセットアップにも対応し、情報システム部門としてはとても便利になると感じました」と語ります。また、北澤氏はユーザーが直接やりとりできる点、そして最短で代替PCが提供される点を評価しています。
「特にPCの不具合発生時の対応にメリットを感じました。従来であればPCに不具合が起きた際にはアドミニストレーションチームで引き取って修理手配をして…、と非常に時間がかかっていましたが、Cotokaならユーザー自身がWebで代替機を手配して、数日後にはユーザーの手元にPCが届いて業務を再開できます。PCが使えない=ユーザーのロスタイムですので、その時間を最小限にできるのが魅力と感じました」といいます。
「当社社長も、『これから経営の差を大きくするのはシステムの力だ』と語っており、PCの運用業務負荷を削減して、アドミニストレーションチームがシステムに注力できるCotokaの導入についても、社長自身が非常に積極的でした」(北澤氏)
情報システム部門がPC運用業務から開放された
まずアドミニストレーションチームが先行導入し、以降、更新時期が来たPCをCotoka調達に順次切り替えを行い、現在約6割のPCがCotokaによる運用となっています。
Cotoka導入後に入社したアドミニストレーションチームの野村あめり氏は「最初、自分でPCのセットアップをするのかと少々驚きましたが、用意されたマニュアルにしたがって操作をすれば、さほど難しくなく使えるようになりました。社内にはPCが苦手という人もいますが、各部署内で分かる人が教えたり、代わりにやることでセットアップできているので、特にアドミニストレーションチームで対応することはありません」といいます。
山中氏も「以前であれば、そのような場合は都度アドミニストレーションチームに問い合わせが来ていたと思いますが、Cotoka導入後は問い合わせがなくなりました。テレワークでPCを持ち出す機会も増えたことから、近年は破損などによりPCの故障率が増えていたのですが、Cotoka導入後はその対応もユーザー自身でやってもらっているので、ほぼPCの運用・保守業務からは開放されたと感じています。また、代替機は自宅にも届けてもらえるので、ほぼ100%の人が週に何日かはテレワークをしている現状に対し、PCの運用・保守体制が対応できている点も評価しています」といい、「Cotokaに移行したPCに関してはほぼPC運用業務から手離れできました」と語ります。
個別のアプリケーションインストールもユーザー自身で対応可能に
同社のPC利用の特徴として、部署ごとに業務が異なることから、さまざまなアプリケーションが使われていることが挙げられます。「アプリケーションのインストールにはシステム管理者権限が必要なため、新たなアプリケーションをインストールする際には、ユーザーがアドミニストレーショングループにPCを持ち込み、セットアップを行っていました」(山中氏)
Cotoka導入後はサービスに含まれるアプリケーション配布管理ツール Flex Work Place AppSelf(以下、AppSelf)を活用して、ユーザー自身がアプリケーションのインストールを行うことができるようになっています。
「AppSelfを使うようになってからは、各部署から導入の申請があったものに対してチェックしたうえでAppSelfのインストールパッケージを作り、共有しています。インストールはユーザー自身で行うことができるので、この点でも負荷が減りました。今ある問い合わせは、どこで共有されているのか、という質問ぐらいです(笑)」(山中氏)
トータルで運用コストを削減。社内システム、DXへの注力が可能に
コストに関して伺うと北澤氏は「単純に購入金額とCotokaによるサブスクの使用料を比較すれば購入のほうが安いのは確かですが、導入時のキッティングや、トラブル対応時にかかるチームメンバーの負担、そしてユーザーのロスタイムなどを考えると、安いぐらいだと考えています」と語ります。
最後に北澤氏は「今後、100% Cotokaに移行すれば、アドミニストレーションチームはほぼPC運用業務から開放されます。ここで創出できた時間を、社長が目指す『システム力のある会社』作りに充てることができます。今後もアウトソーシングできることは外部に任せることで本業に集中できる環境づくりを進めていきたいと考えています」と語ってくださいました。
会社情報
名称 | 株式会社フィッツコーポレーション |
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所在地 | 東京都港区北青山3-6-1 オーク表参道ビル 7・8F |
資本金 | 9,500万円 |
社員数 | 154人 ※アルバイト含む(2024年7月時点) |
URL | https://www.fits-japan.com/ |
※本事例は2024年8月に作成したものです。本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞などは初掲載当時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。
- ・記載の会社名・商品名は各社の商標または登録商標です。
- ・Cotoka™、Flex Work Place、データレスPC™、Passage、Passage Drive、AppSelf、Unifier Cast、Simplit Manager™は、横河レンタ・リース株式会社の商標または登録商標です。
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