2020.05.22

AppSelfってなに?

こんにちは、横河レンタ・リース サポートサイト運用担当です。

このページでは、当社製品AppSelfについて、「AppSelfという製品は何?どんなときに使うの?」というところからお話をしていきます。
まずはこちらをご覧ください。

Flex Work Place AppSelf紹介ページ
https://www.yrl.com/fwp/overview/appself/index.html

説明が難しく、一見して何をする製品か頭に入って来にくいかもしれません。
1行で説明すると、「一般ユーザーに管理者権限を与えずとも、安全に許可されたアプリのみインストールできるようにする」製品です。

そもそも、一般ユーザーに管理者権限を持たせておけばアプリをインストールできるため、AppSelfは必要ありません。しかし、管理者権限は非常に強力な権限ですので、一般ユーザーに管理者権限を持たせるとさまざまなリスクが発生します。

例えば、セキュリティー対策ソフトのチェックをすり抜けてきた悪意のあるプログラムやスクリプトを誤って実行してしまった場合、管理者という強力な権限でシステムが破壊されたり、大切な情報が漏洩するきっかけになってしまうことがあります。
そのため、管理者権限はなるべく一般ユーザーに付与しないことが望ましいです。

Passage + AppSelf の管理者権限 渡さない作戦
「管理者権限をユーザーに付与するリスク」
https://www.yrl.com/column/fwp_administrator_rights.html


さて、当社製品 Flex Work Place Unifier を使うことでも、一般ユーザーがアプリケーションをインストールできますが、UnifierとAppSelfには以下のような違いがあります。

製品 作業者 管理機能 インストールのタイミング 操作の容易さ
AppSelf 一般ユーザー 無し 一般ユーザーの任意のタイミングで実施可能 パッケージ作成・インストール共に容易。インストールは主に手動で完了させる。
Unifier 強制配布:管理者
選択配布:一般ユーザー
管理コンソールで配布状況や配布結果を確認可能 強制配布:PC起動時・ログイン時
選択配布:ログイン後、Unifierの一覧から選択して実行。
パッケージ作成に少々習熟が必要。インストールは自動なので容易。


一般的に、管理者権限がない一般ユーザーはアプリケーションをインストールできませんが、AppSelfを使うことで一般ユーザーに管理者権限を与えることなく、アプリケーションをインストールできます。一般ユーザーの権限を昇格させる必要も、管理者IDとパスワードを教える必要もありません。

■管理者が実施する作業

  1. あらかじめ、AppSelfのエージェントをクライアントPCにインストールしておく
  2. インストールさせたいアプリケーションを1つに固める(AppSelf用パッケージを作成する)
  3. AppSelf用パッケージを一般ユーザーに渡してインストールを依頼する


■一般ユーザーが実施する作業

  1. AppSelf用パッケージを管理者から受け取る
  2. 受け取ったAppSelf用パッケージをダブルクリックし、インストールを進める


■セキュリティーもバッチリです。

  • AppSelf用パッケージは誰でもインストールできるのではなく、AppselfエージェントがインストールされているPCにしかインストールできません。
  • AppSelfエージェントがインストールされていれば、どんなパッケージでもインストールできるわけではなく、Windows の公開鍵/秘密鍵を部署単位で変えることで、この鍵が一致するPCのみインストールできるように制御できます。


今回は、AppSelfという製品の概要と、どのようなメリットがあるかについてご紹介しました。
次回から、AppSelfの便利な使い方をご紹介します。