鳥取大学医学部附属病院さま 導入事例

次世代型病院(スマートホスピタル)に取り組むために、
Microsoft HoloLens を研究機材として採用 医療現場のDX化に新たな一歩を踏み出されました。

鳥取県内でも唯一の特定機能病院/大学病院である鳥取大学医学部附属病院では、最先端の Mixed Reality (仮想現実) 技術を医療機器開発、医療教育のデジタルトランスフォーメーションなどで活用すべく、Microsoft HoloLens ( 以下、HoloLens ) を導入しました。

医療現場と企業をつなぎ、医療機器開発の参入を支援する新規医療研究推進センターでは、導入時の不安要素となる課題を横河レンタ・リースの手厚いサポートと実績により、確実に進めることができました。

評価ポイント

鳥取からはじまるスマートホスピタル構想。医療現場を変えるツールを求めていた

鳥取県米子市に位置し、県内でも唯一の特定機能病院/大学病院となる鳥取大学医学部附属病院では Microsoft HoloLens を導入し医療現場のDX化を積極的に取り組まれています。

大学病院としての心のこもった医学教育と先進的な医学研究を推進し、未来につながる医学の発展と医療人の育成に貢献しています。
その発展を支えている新規医療研究推進センターの産官学連携コーディネーター 才木氏にお話を伺いました。
「鳥取大学では、ベンチャー企業も多数生まれており、新しい取り組みなどにも積極的な文化があります。新しい医療現場の取り組みを、HoloLens を活用して実現できないかと考えていたことが、横河レンタ・リースと出会うきっかけでした。」

鳥取大学医学部附属病院
新規医療研究推進センター
研究実用化支援部門
産官学連携コーディネーター
才木 直史 氏

2012年10月に元病院長が「これからは医療機器の時代だ」と業界へ革新を起こす取り組みの一環として、新規医療研究推進センターが発足しました。
新規医療研究推進センターは、鳥取大学医学部附属病院の魅力づくりだけに留まらず、開かれた大学病院という風土をもとに、医療現場とモノづくり企業、そして行政機関との産学連携を推進させ、多くの医療系製品の開発を成功に導いてきました。

「医療機器開発は当院の特徴の一つとして位置づけており、医療機器開発を行う企業と医療従事者とのマッチングを行い、全国の医療機器開発に参入される企業様を支援しています。2022年3月時点ですでに26製品の実績があります。」(才木氏)

医療機器開発人材育成共学講座(通称:共学講座)と呼ばれる企業に病院の業務やニーズを知ってもらい、医療機器の開発にまつわる知識を学べる企業向けセミナーも大変好評で、そこから新たな製品が生み出されることも数多くあるといいます。

HoloLens が与えるイノベーションを 医療機器開発に活用したい

「実は元々 HoloLens という製品は知っていました。VRとは違うかたちで現実空間にバーチャルモデルを複数人で共有できるのに感動しました。同時に自分たちで HoloLens 向けのアプリケーションを開発し、医療機器開発のツールに活用できると直感しました。」(才木氏)

HoloLens 以外のVR機器でアプリ開発実績のある才木氏は、HoloLens 導入の約6年前から医療現場における通常再現が難しい事象を仮想空間上に再現し、学習者に教育機会を提供できるシステムを構築できないか考えていたといいます。

「 HoloLens がもつ製品力や人を引き付ける魅力、さらには未来にきたような、医療従事者のイマジネーションを掻き立てる点で導入を決定しました。」(才木氏)

医学教育や医療現場のDXとしてどんな使い方ができるか検討されており、例えば人体模型に映像投影を行ってシミュレーションを行うなど、整形外科のナビゲーションシステムに代わるような活用も視野にいれ検証されるとのことです。

横河レンタ・リースの提案力

横河レンタ・リースが提案した HoloLens アプリ「 WHITEROOM 」

HoloLens を提供できるベンダーは、横河レンタ・リース以外にもいくつかあります。
「私自身、情報収集は好きな方で当然 HoloLens についても詳しく調べていました。横河レンタ・リースは初回の提案から幅広いアプリケーションなどを紹介してくれました。ハードウエアと組み合わせるアプリケーション提案の手厚さに加えて、各アプリケーションのデモなどを積極的に実施してくれたことが安心して相談できると感じました。」(才木氏)

新しい製品を導入する際、価格以上にお客さまの活用イメージまでを含めた提案ができたのは、数多くの導入実績のある横河レンタ・リースならではといえます。
HoloLens の導入では「初めは少し試したいからレンタルで」という声も多く、HoloLens に関する質問や相談をこれまでも受けてきました。
そのノウハウが横河レンタ・リースの提案力につながったといえます。

Mixed Realityの世界に踏み込むきっかけに

デモや体験会などを企画し、オンラインでのサポートも含めて提案があったことで、スムーズに導入できたといいます。
まずは実物に触れてみることが重要で、そこから必要なシーンを想像していくことが大切だと才木氏は語ります。

「例えば、手術現場では衛生管理上、操作物を触れないことがあります。これは他の業種と少し異なるポイントかもしれません。 HoloLens のようにコントローラーのような操作機器がなく、空間を指で操作できる直感的な機能性は医療現場に活かせます。」(才木氏)

医療業界向け HoloLens アプリ「 Holoeyes MD/XR 」

新規医療研究推進センターが描く未来

鳥取大学医学部附属病院からはじまった医療機器開発の取り組みを、全国そして世界へ広げていきたいという夢を教えてくださいました。

「医療機器産業にはさまざまな業種が参入できる未開拓な余地分野が多数あります。電気、機械、ソフトなど多様な分野が参入できる土壌を創っていきたいんです。日本が苦手とする治療用医療機器分野にも手を伸ばし、この山陰の地に医療機器バレーのようなものを構築したいと考えています。」(才木氏)

そのプロジェクトの一つとして、HoloLens を活用した医療現場のDXを支援するアプリケーションを開発し、ソフトウエアメーカーと協力して世の中に還元したいという目標を掲げていらっしゃいます。

導入後のサポートにも期待

世界最高レベルの Mixed Reality 技術を兼ね備えた「 Microsoft HoloLens 2 」

今後、横河レンタ・リースに期待することについてもお聞きしました。

「新規医療研究推進センターとして高くアンテナを張って情報収集に努めていきますが、それに加えて横河レンタ・リースがもつアプリケーションの活用提案、幅広い業種とのネットワーク、そして運用フェーズでの支援に期待しています。」(才木氏)

今回の導入に関して才木氏は、「百聞は一見に如かず」という言葉どおり可能性に触れてみることが重要だと語ってくださいました。

会社情報

会社名 鳥取大学医学部附属病院
所在地 鳥取県米子市西町36番地1
URL https://www2.hosp.med.tottori-u.ac.jp/

・記載の会社名・商品名は各社の商標または登録商標です。
・記載事項は変更になる場合があります。

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