Device as a Service. Cotoka for PC 導入事例

セキュリティー強化やDXを推進するために
Cotoka for PCを導入。
PC運用管理を強化しつつ、業務負荷を効率化し、
システム部門の本来業務集中を実現。

菱機工業株式会社さま

導入サービス:Cotoka for PC

ビルや商業施設、工場といった建物の空調設備や給排水衛生設備、防災設備などの設計・施工を手掛ける菱機工業株式会社さま。
北陸および東日本を営業エリアの中心として、金沢市の本社をはじめ13の拠点を展開しています。
同社では、セキュリティー強化やDX推進にあたり、PCの運用管理業務の負荷が課題となり、Cotoka for PCを導入。
結果、PC運用業務を大幅に削減し、システム部門の本来業務である、ITの企画業務への注力が可能となりました。
さらに、ユーザーのPC選択肢が増えたことによる、満足度向上も実現しています。

評価ポイント

  • 01

    キッティング業務、保守対応
    などのPC運用管理業務の
    大幅な効率化

  • 02

    業務効率化による、
    本来業務への注力が可能に

  • 03

    ユーザーによる機種選択の
    自由度が増したことによる、
    業務PCへの不満解消

お話を聞いた方

  • 菱機工業株式会社
    取締役 執行役員
    経営企画部長

    北川 裕章 氏

  • 菱機工業株式会社
    経営企画部
    システム企画課 チーフ

    松田 真一 氏

  • 菱機工業株式会社
    経営企画部
    システム企画課 チーフ

    高本 真曉 氏

VDIのデメリットが大きくなり、ファットクライアントに回帰

 菱機工業さまでは、社員および関連会社などを含め約400名の方が550台ほどのPCを業務に使用しています。多くの従業員が施工管理業務で現場に出ることから、ノートPCがメインで使われ、設計業務用として50台ほどのデスクトップPCを使用しています。
 同社では2019年頃よりVDI(仮想デスクトップ基盤)を導入し、内勤者200名は端末にシンクライアントを利用して運用を行っていました。
同社取締役執行役員で、情報システム部門の役割も担う経営企画部の部長も兼務する北川裕章氏は、「導入当初、特に直後のコロナ禍では安全なリモートワーク環境が実現でき、VDIのメリットを享受できたのですが、VDIと相性が悪い「Teams」や「Zoom」といったオンライン会議が浸透していく中で、かえってVDI環境がデメリットに変わっていきました。さらに、年々増大するリソースに対応するため機器増設を頻繁に行ったことから、コストも課題になっていきました」と語ります。
 「一方で、いわゆるMDM(Mobile Device Management:モバイル機器管理)製品も浸透してきており、リモートワイプ等で、持ち出したPCの紛失や盗難時の情報漏えいリスクが軽減できるようになってきたことから、議論もありましたが、最終的にファットクライアントに戻していく方針に変更しました」(北川 氏)

菱機工業株式会社
取締役 執行役員
経営企画部長
北川 裕章 氏

限りある人的リソースをセキュリティー、DXに注力させるため、PC運用管理のアウトソーシングを検討

 ファットクライアント化で問題になったのがPCの運用管理業務でした。社内のITを担う経営企画部システム企画課の人的リソースは限られている一方で、これまでVDIにより1カ所で管理できたクライアント端末の管理を個別に行う必要が出てきました。セキュリティー対策やDX対応など、システム企画課の業務が増える中で、さらにPC運用管理業務を増やすわけには行きませんでした。
 さまざまな情報収集をしていた北川氏はメディア等でCotoka for PCの存在を知り、横河レンタ・リースにコンタクトを取りました。

キッティングのアウトソーシングが起点だったが、ユーザーのPC選択の自由度も魅力に感じ、導入を決意

 当初、北川氏はCotoka for PCによるキッティングの自動化に関心を持っていましたが、サービスを知っていく中で、「ユーザーがPCを選べること」も魅力に感じたといいます。
 従来、同社ではシステム企画課が機種選定を行っていました。CADの利用など業務上必要であれば高性能のモバイルノートPCを選定することもありましたが、日常的な標準業務に適したスペックのノートPCを選定することが多かったといいます。
 「特にコロナ禍後、社外にPCを持ち歩くことが増えたこともあり、大判のノートPCに不満を持つユーザーもいることは把握していました。その点、Cotoka for PCであれば、ユーザー自身がPCを選ぶことができ、モバイルPCもラインアップにあると知り、サービスとしての魅力が増しました。さらに、ユーザーが選択すれば、それが送られてきて、箱を開けてインターネットに接続すればすぐに使えるようになるというのは、建設現場など、社外でのPC利用も多い当社にとって非常に理想的だと感じ、導入を決めました」(北川氏)
 システム企画課のチーフ、松田真一氏は「PCのキッティングを Windows Autopilot で実現するソリューションは他社でもありました。しかし、ドメイン参加する前のPCでもワンタイムVPNという方式で社内ネットワークにつなげて、社外でも設定が可能な環境を提供しているのは横河レンタ・リースだけでした。この仕組みのおかげで社内での設定が必須ではなくなり、真のPC運用のアウトソーシングを実現することができました」と語ります。

菱機工業株式会社
経営企画部
システム企画課 チーフ
松田 真一 氏

リプレースに合わせてCotoka for PCに移行。専任の「PC担当者」という役割が消滅

 2023年夏からシステム企画課で10台程度のPoCを行い、導入にあたっての検証と課題を解決。同年秋から本格導入が始まりました。
 「リプレースや新規導入に伴うキッティングやトラブル対応などを行うPC担当者は対応などに非常に工数を取られることから常に忙しくしていましたが、Cotoka for PCによって、調達やトラブル対応はユーザー自身が行うようになりました。臨時の調達についても予備機の確保は不要となり、キッティングや要求部門への送付と言ったこともなくなったことから、PC担当者という役割はなくなりました」(松田氏)。

菱機工業株式会社
経営企画部
システム企画課 チーフ
高本 真曉 氏

効率化で捻出できた時間をセキュリティーとDXに

 同社ではライフサイクル4年で毎年100台ずつリプレースを行っていたことから、そのサイクルにあわせて、100台ずつCotoka for PCに移行を進めています。システム企画課の高本真曉氏は「2023年にCotoka for PCに移行を始めたので、あと2年後ぐらいには対象となるPCはすべてCotoka for PCに入れ替わる予定です。その他にもCAD用のデスクトップPCがありますが、こちらは今のところCotoka for PCのラインアップに入っていないので対象外です。理想を言えばCADが 動作するようなデスクトップPCもCotoka for PCに入れてもらえるとありがたいと思っています」と語ります。

 最後に北川氏は「先ほどの話にもあったように、Cotoka for PCの導入でPC専任という業務はなくなり、システム企画課はほぼPCの調達・運用管理から解放されました。その分をセキュリティー強化やDX推進に充てることができるようになりました。
 個人的には、今後、生成AIへの取り組みを強化していきたいと考えています。そうなると要求されるPCのスペックやOSなどの環境が急激に変わるような時代になってきたと感じています。このような時代に合わせて、例えば4年縛りのようなハードウエアのライフサイクルではなく、柔軟に機種変更ができるようなサービスにCotoka for PCが進んでいってほしいなと願っています」と語ってくださいました。

会社情報

名称 菱機工業株式会社さま
本社所在地 石川県金沢市御影町10番7号
資本金 1億円
社員数 378名
URL https://www.ryokikogyo.co.jp/

※本事例は2025年10月に作成したものです。本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞などは初掲載当時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。

  • ・記載の会社名・商品名は各社の商標または登録商標です。
  • ・Cotoka™、データレスPC™、Flex Work Place (Passage、Passage Drive、Unifier Cast、AppSelf)、Simplit Manager™は、横河レンタ・リース株式会社の商標または登録商標です。
  • ・記載事項は変更になる場合があります。
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