企業の障害者雇用を支援する事業を行う株式会社スタートラインさま。“誰もが自分らしく生きる社会”を目指して、企業向けの障害者雇用コンサルティングをはじめ、障害者雇用支援サービス サポート付きサテライトオフィス「INCLU(インクル)」、屋内農園型障害者雇用支援サービス「IBUKI(イブキ)」、「TASKI COFFEE(タスキコーヒー)」などのサービスや、就労移行支援「るりはり」を展開。さらにCBSヒューマンサポート研究所を設立し、科学的根拠に基づく支援を行うための研究にも取り組んでいます。
同社では、これらサービスを展開する拠点で300台ほどのPCが使われています。従来は調達コストを重視して、年1回一括購入を行っていましたが、在庫調整の難しさや、コロナ禍以降の業務環境変化に伴うPCの能力不足や調達難、さらには運用工数の大きさから、運用形態を刷新するためCotoka for PCを導入。調達業務や運用管理業務の工数を削減しつつ、利用PCの能力向上を図ることができ、ライフサイクルマネジメントの強化を実現しました。
評価ポイント
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Entra ID、Intune ベースの
運用でキッティング業務を
簡略化 -
PC故障時もクリックひとつ
で代替機が届く利便性 -
サブスクリプション化で
常に能力の高いPCを
使い続けることが可能に
お話を聞いた方
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株式会社スタートライン
情報システム部 部長
廣瀬 資郎 氏
株式会社スタートラインさま Cotoka for PC 導入事例 インタビュー動画
「壊れた時がPCの替え時」
独自の障害者支援ノウハウをベースにさまざまな雇用支援サービスを展開するスタートラインさまでは、関東・関西を中心にこれらのサービスを提供する40ある拠点で約300台の業務用PCが使われています。
同社では従来、これら業務用PCを年1回まとめて一括購入していたといいます。同社情報システム部部長の廣瀬資郎氏は「一括購入は価格を重視してのことでした。年間の人事計画に基づき台数を決めていましたが、拠点も増えつつある中で、PCを切らすわけにはいかないので、多めに購入していました。在庫が減ってきたら買い足しますが、コロナ禍以降、PCの調達難でなかなか手に入らないということもありました」と語ります。
当時は導入したPCの交換期間が決まっておらず「壊れて初めてPCを交換する」形になっていました。したがって古くなっても遅いまま使われ続けていたPCも少なくなく、「なぜこんな遅いPCを使わせ続けるのだろうという社員もいたと思います」と廣瀬氏はいいます。

情報システム部 部長
廣瀬 資郎 氏
キッティングやトラブル対応も大仕事だった
新規導入や入れ替え時のキッティング作業も大変だったといいます。「業務用アプリケーションのインストールなどもあり、チェック項目が50以上あるリストに従って実施していましたが、まとまった台数を行う必要があった場合、一定割合でミスが起こり、かえって時間がかかってしまうようなこともありました」(廣瀬氏)
さらに、PCにトラブルが発生した場合は「メーカーに問い合わせをするのですが、サポート窓口からマニュアル通りにチェック用ソフト等を動かすよう指示されます。原因の切り分けだということはわかるのですが、明らかに無駄な確認もあり、非常に煩わしく感じていました」(廣瀬氏)
このように、調達や運用に課題が多く、さらに輪をかけてある時期に導入したPCの故障が多発したことから、廣瀬氏は調達や運用を刷新する方法を模索し始めたといいます。
Web広告でCotoka for PCを知り「これが求めていたものだ!」と確信
同社では Microsoft 365 が既に導入されていたことから、廣瀬氏は Microsoft Entra ID(旧 Azure ID)と Microsoft Intune を使ったキッティングや運用の効率化に取り組み始めました。それを進めていたある日、Cotoka for PCの広告が目に入ったといいます。
「内容を見て、探していたものはこれだと確信しました。まさに自分たちでやろうとしたことができているということで、すぐに導入する方向で動き始めました」(廣瀬氏)
その後、社内の合意を経て2023年6月に検証導入、導入効果が確認できたことから9月から正式に導入が始まります。
36カ月のライフサイクルで、PCのパフォーマンスを維持
正式導入後、導入時期や痛み具合などを勘案して、月に10~15台のPCをCotoka for PCから調達したものに入れ替えているといいます。
調達面でのメリットについて廣瀬氏は「なにより納入までの期間が非常に短くなりました。特にコロナ禍以降、PCの納期は長くなりがちでしたが、Cotoka for PCなら見積もり依頼から2週間程度で納品されます。4月に新入社員用に追加で30台調達しましたが、これもすぐに手配できました。購入している他社では『間に合わないかも』という話も耳にするので、この点は非常に心強いです」といいます。
PCの契約期間は36カ月としています。これについて廣瀬氏は「これまでは壊れるまで使う、という形でしたが、感覚的には3年過ぎると故障が増える傾向にある点、そして、業務効率を考慮すると、コストを意識しながらもできるだけ高い性能のPCを使い続けるほうが良いので、それで36カ月に設定しています」と語ります。
Autopilot と Intune でキッティングの9割を自動化
導入するアプリケーションの関係で、現在同社ではユーザーが直接PCを発注する形ではなく、情報システム部で取りまとめて発注をかけ、キッティングを行ったうえで、ユーザーに渡しています。
「一部ソフトのインストーラーの制限から、完全自動キッティングはできないため、情報システム部で行っています。それでもCotoka for PCが提供する Autopilot とIntune の組み合わせによりキッティング作業の9割は自動化できており、大幅な工数削減ができました。基本的なセットアップについては横河レンタ・リースがサポートしてくれるので、特に問題もなく進めることができました」(廣瀬氏)
故障時の対応も1クリックで完了。すぐに代替機が届く
何よりも評価しているのは故障時の対応だと廣瀬氏はいいます。「初期故障があったので問い合わせ先を探そうと思ってCotoka for PCのコンソール画面で故障受付のボタンをクリックしたところ、気がついたら手配が済んでいました。これまでのメーカー問い合わせから考えると、驚くほど楽でした。これで数日後には代替機が届きますので、本当に素晴らしいと思いました」
2年間ですべてをCotoka for PCに移行。さらなる効率的な運用を進めていきたい
現在、Cotoka for PCを活用してPC移行を進めており、今後2年ほどで移行が完了するといいます。今後の取組について廣瀬氏に伺うと「キッティング作業の100%自動化ができていない分を改善していきたいと考えています。
インストーラーの問題もあるので簡単ではありませんが、これは進めていきたいと考えています。サポートは全般的に素晴らしいのですが、Intune をより活用して効率化を図りたいと考えていますので、ぜひ横河レンタ・リースにはCotoka for PCユーザーに向けて Intune 活用術的なワークショップを開いていただきたいと思っています。
また既に OneDrive は導入していたので、使っていないのですがFlex Work Place Passage Driveについても同様にセッティング方法など情シス向けにワークショップなどを開催してもらえたらありがたいと感じています」と語ってくださいました。

会社情報
名称 | 株式会社スタートライン |
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所在地 | 東京都三鷹市上連雀1-12-17 三鷹ビジネスパーク1号館3F |
資本金 | 2億9,996万円 |
URL | https://start-line.jp/ |

※本事例は2024年6月に作成したものです。本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞などは初掲載当時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。
- ・記載の会社名・商品名は各社の商標または登録商標です。
- ・Cotoka™、データレスPC™、Flex Work Place (Passage、Passage Drive、Unifier Cast、AppSelf)、Simplit Manager™は、横河レンタ・リース株式会社の商標または登録商標です。
- ・記載事項は変更になる場合があります。