企業のIT環境において、アプリケーション配布は常に大きな課題です。特に情報システム部門の管理担当者にとって、セキュリティーポリシーを維持しながら、社内各部署の多様なニーズに応えることは容易ではありません。
本稿では、企業・組織におけるアプリケーション配布の課題とその解決策について考察します。
企業・組織のIT環境において、その統制は非常に重要です。
特にセキュリティーの観点から、管理者権限の取り扱いを始めとするセキュリティーポリシーは慎重に設定される必要があります。
不適切な権限管理は、セキュリティーリスクを高めることとなり、企業全体に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
一方で、IT統制が厳格すぎると、従業員の業務効率や創造性を制限する可能性もあります。
ここに、IT統制と現場のニーズとの間に難しいバランスが生まれます。
この問題がよく表面化するのは、部署によって異なるアプリケーションを利用したいというニーズが高い組織です。
Office アプリケーションなど、組織全体で共通して使われる、もしくは多くの部署で使われる業務アプリケーションは、当然ながらこのような問題は発生しません。
しかし、部署や業務内容によって異なるアプリケーションニーズが存在する場合、IT統制との間に摩擦が生じます。
例えば、クリエイティブ職だけが使うグラフィックや動画編集などを行うアプリケーションや、開発部門だけで使われる開発ツールなどが挙げられます。
また、使用頻度は低いものの特定の業務だけで使う業務アプリケーションなどもあります。
IT統制を効かせつつ、これらの多様なニーズに対応することはシステム管理部門において大きな負担です。
組織内で使われるアプリケーションの種類が多岐にわたると、それを管理するシステム管理部門の負担は当然ながら大きくなります。
少なくとも統制をかける以上、アプリケーションの動作確認は必須となりますが、それ以外に、実際にユーザーのPCへのインストールをどうすべきかという問題に直面します。
方法論としては2つ考えられます。
前者は、システム管理部門の負担が軽くなる一方で、セキュリティーリスクを高めることになります。
後者はセキュリティーの担保ができる一方で、システム管理部門の業務負荷を著しく増大させます。
理想的には、セキュリティーポリシーを維持しながら、情報システム部門の負担を軽減する方法が求められますが、個別アプリケーションのニーズが高い企業では、多少セキュリティーリスクに目をつぶっても前者を選ぶ企業もあるようです。
このような課題を解決する方法はないのでしょうか。
従来のアプリケーション配布方法では、以下のような課題がありました。
このような課題を解決したのが、横河レンタ・リース株式会社のアプリケーション配布管理ツール Flex Work Place AppSelf (以下、AppSelf) です。
AppSelf(アップセルフ)は以下のような特徴を持っています。
AppSelf を活用することは、次のようなメリットがあります。
AppSelf に関しては併せてこちらのコラムもご覧ください。
● ソフトウエア配布とは?その必要性や注意点、メリットをわかりやすく解説
● 個別アプリケーションのインストール対応が生産性向上のボトルネックに? ~今時のアプリインストール方法をご紹介~
企業のIT環境において、アプリケーション配布は常に大きな課題でした。
しかし、適切なソリューションを活用することで、以下の目標を同時に達成することが可能です。
これらを実現することで、最終的には会社全体の生産性向上につながります。
情報システム部門の担当者や管理者の皆さまは、この新しいアプローチを検討し、自社の環境に適したソリューションを見つけることをお勧めします。
アプリケーション配布の課題を克服することで、セキュアで効率的なIT環境を構築し、企業の競争力向上に貢献できるでしょう。
併せてお読みください。
● AppSelf導入事例
● Cotoka for PCとAppSelf導入事例 株式会社フィッツコーポレーションさま
多数のアプリケーション利用ニーズに応えるために AppSelf を活用
システム管理部門の負担を減らしつつ、ニーズを満たすことに成功
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