2023.12.22

Unifier Cast を使用したWindows Update の課題解決方法

こんにちは、横河レンタ・リース サポートサイト運用担当です。

前回の開発者ブログで予告していました運用課題につきまして、課題を5つピックアップし、それを Unifier Cast を使用することでどのように解決できるかについて、今回ご案内します。

たとえばこんな課題があります。

  1. 大容量の更新プログラムの配信時にネットワーク負荷がかかる
  2. IT管理者が Windows アップデートの適用状況を把握できない
  3. VPN接続時のアップデートには負荷がかかる
  4. 更新プログラムのダウンロードおよび適用時にユーザーの業務を妨げてしまう
  5. Windows のアップデート時にエラーが発生しても、ユーザー自身で対応することが難しい

これらは Unifier Cast を利用することで解決することができます。

1. 大容量の更新プログラムの配信時にネットワーク負荷がかかる

【課題】
Windows PCの運用においては、1年に1度リリースされる Feature Update (FU) と、毎月複数回リリースされる Quality Update (QU) を 効率よく、確実に適用していくことが重要となります。
一方で、FU/QU の定期的な配信は、企業のネットワーク負荷増大の要因ともなり得ます。

【 Unifier Cast で解決】
Unifier Cast は、独自の分割配信機能とCast配信機能によって、ネットワークへの負荷を抑えた上で、確実な Windows アップデートの運用を実現します。

Unifier Cast は、ファイルを小さなブロック単位に圧縮分割してからPCに配信する、分割配信機能を有しています。
また、Unifier Cast にはCast配信機能が用意されています。
Unifier Cast のサーバーからファイルを受け取ったPCは、Cast配信機能によって、他のPCにブロック単位でファイルを伝播させることができます。

分割配信機能とCast配信機能を組み合わせることによって、ネットワークの負荷を軽減しながら、大容量ファイルのスムーズな配信が可能となります。

2. IT管理者が Windows アップデートの適用状況を把握できない

【課題】
Windows 10 / Windows 11 においては、PCをいくつかのグループに分けて、段階的にアップデートを行っていく運用が推奨されています。
そのため、「既存のPCのOSのバージョンは何か」「アップデートに失敗して放置されているPCがないか」などといった状況の把握が重要となります。

【 Unifier Cast で解決】
Unifier Cast は、Windows アップデートの状況を直観的に確認できるダッシュボード機能を提供し、IT管理者の業務の効率化を支援します。
ダッシュボード機能からは、IT管理者が必要とする、OSのバージョン、FU/QU の適用状況、アップデートに関するエラーの発生有無、などの情報を確認することができます。

3. VPN接続時のアップデートには負荷がかかる

【課題】
テレワーク環境のPC (社外から接続するPC) に、VPN回線に接続した状態で更新プログラムのダウンロードを行うとVPN回線に大きな負荷がかかってしまい、ネットワーク全体が遅くなってしまいます。

【 Unifier Cast で解決】
Unifier Cast の軽量パッケージ機能は、テレワーク環境のPC (社外から接続するPC) に、VPN回線を介することなく、Windows アップデートファイルを配信/適用する機能です。
この機能を利用して Windows のアップデートを行う場合、PCがVPN接続している時には、「軽量パッケージ」と呼ばれる特殊なパッケージのみを配信します。PCが「軽量パッケージ」を受信すると、VPN回線を介さず、直接 Microsoft社のWebサイトから Windows アップデートのファイルをダウンロードし、適用します。

4. 更新プログラムのダウンロードおよび適用時にユーザーの業務を妨げてしまう

【課題】
Windows 機能更新プログラム (FU) のダウンロードには一般的には30分~60分の時間が必要です。
一部のユーザーはアップデートが自動的に行われ、それによって不具合が生じることや Windows が勝手に再起動してアップデートを適用することに不満を持っています。

【 Unifier Cast で解決】
Unifier Cast の分割配信機能は、PC利用ユーザーが意識せずに、FU/QU更新ファイルのダウンロードを途中で中断/再開させることができます。
FU/QU更新ファイルがすべてダウンロードされてアップデートの準備が完了すると、PC利用ユーザーへ準備完了のメッセージ通知が行われます。
そのあとはPCユーザーの都合のよいタイミングでアップデートが実行できます。

5. Windows のアップデート時にエラーが発生しても、ユーザー自身で対応することが難しい

【課題】
Windows のアップデートでエラーが発生するとエラーコードとエラーの内容が表示されるのみで、次に何を行えば良いのかユーザー自身で判断して対応することが難しい。

【 Unifier Cast で解決】
Unifier Cast では、ユーザーに対して Windows のアップデートが失敗したときにユーザーが自立的にトラブルシューティングできるように支援します。
発生したエラーコードからおおよその原因と解決策をユーザーに助言するメッセージを表示し、「トラブルシューティングツールを起動する」など、次の行動を選択できるメニューを表示します。

最後に

Windows Update の課題には確かに管理が難しい面がありますが、最新のセキュリティーパッチや機能の向上も見逃せません。
だからこそ、アップデートに関する課題を解決しつつ、システムを安全に維持し、かつスムーズな運用方法を見つけることが大切ですね。

その際は、ぜひ Unifier Cast をご活用いただければ幸いです。