デスクトップのアイコン位置が左揃えになってしまう

以下の原因が考えられます

対象バージョン

 全てのバージョン

事象
以下の1~6のいずれかに該当する場合、サインインするとデスクトップのアイコンの位置が左そろえになる場合があります。


1. 同期ドライブをデータ消去優先 (RAM ディスク/仮想ディスク(揮発)) に設定した場合
2. マルチモードにおいて定常的に使用しているワークスペースとは異なるワークスペースを選択した場合
3. ワンタイムワークスペースへ移行した場合
4. Feature Update 適用後の場合
5. 同期ドライブの種類を変更した場合
6. 同期ドライブのサイズを変更した場合

なお、v.1.5.3以降のバージョンでは、デスクトップアイコンの位置を手動で保存、復元する機能が追加されました。
本機能を使用する場合、「Passage Drive クライアント利用ガイド」-「第 3 章 クライアントの操作方法」-「サインイン後の操作-アイコン位置の保存と復元」をご参照ください。

詳細

1. 同期ドライブをデータ消去優先 (RAM ディスク/仮想ディスク(揮発))に設定した場合

 Passage Drive v.1.3.0 以降のバージョンにおいて、同期ドライブをデータ消去優先 (RAM ディスク、仮想ディスク(揮発)) にした場合の仕様です。

 データ消去優先では、OS 再起動またはシャットダウン/電源投入時に、強制的にキャッシュデータおよびドライブ内のデータが完全にクリアされるため、セキュリティーを担保できます。

 RAM ディスク/仮想ディスク(揮発)は、以下の (1)、(2) で強制的にキャッシュデータ/同期ドライブ内のデータを削除します。


オンライン時に使用可能があるフォルダ

オンライン時に使用可能があるフォルダ
 

(1) サインアウト時に同期ドライブ内の OneDrive の可用性ステータスが『オンライン時に使用可能』以外のデータを削除します。

可用性の状態 サインアウト時の動作
オンライン時に使用可能 動作対象外
このデバイスで使用可能 ダウンロードしているキャッシュデータを同期ドライブから消去
このデバイスで常に使用可能 ダウンロードしているキャッシュデータを同期ドライブから消去
同期中 ダウンロードしているキャッシュデータを同期ドライブから消去
同期保留中 ダウンロードしているキャッシュデータを同期ドライブから消去


(2) 再起動/シャットダウン/電源投入時に同期ドライブ内のすべてのデータを削除します。
 ※ OneDrive の可用性の状態に関わらず、同期ドライブ内のすべてのデータを削除します。


データが削除された場合、次回サインインの直後は同期ドライブ内にデータが存在しないため、OneDrive アプリケーションがクラウド上からフォルダ/ファイルの同期を行うことで、デスクトップを含むリダイレクト対象のフォルダに、OneDrive 上に移行しているフォルダ/ファイルが表示されます。

しかし、サインイン直後の時点では、同期ドライブ内にデータが存在しないため、デスクトップアイコンの位置がリフレッシュ (左そろえ) されます。


同期ドライブをデータ保護優先 (ローカル HDD または 仮想ディスク(不揮発)) に変更する方法

デスクトップアイコンの位置がリフレッシュ (左そろえ) される動作がクライアントを運用する上で問題となる場合には、同期ドライブをデータ保護優先 (ローカル HDD または 仮想ディスク(不揮発)) への変更をご検討ください。

v.1.4.3 以降のバージョンをご利用の場合
・管理サーバー側にて同期ドライブの種類を設定変更することで一括変更が可能です。
「 Passage Drive 導入運用ガイド 管理サーバー編」-「インストーラーの作成(2)-システム設定 」を参照いただき、「同期ドライブ」パラメーターの変更を実施ください。

・スタンドアロン版をご利用されている場合、個々の端末で同期ドライブの種類の設定変更を行ないます。
「 Passage Drive 導入運用ガイド スタンドアロン編」-「インストーラーの作成(2)-システム設定」を参照いただき、「同期ドライブ」パラメーターの変更を実施ください。
スタンドアロン環境の場合、設定の反映のために同マニュアルの「第 2 章 管理」-「設定情報の反映」が必要となります。

v.1.3.0 ~ V.1.4.2 のバージョンをご利用の場合
すでにデータ消去優先でご利用中の環境の場合、同期ドライブの種類を変更するには Passage Drive の再インストールが必要です。
同期ドライブがデータ保護優先の状態でインストールするためには、Passage Drive Configurator を使用して設定変更をし、インストーラーを用意する必要があります。
管理サーバーをご利用でない場合は、以下の FAQ に利用方法があります。

• FAQ

Passage Drive のアンインストールと再インストールの方法は、製品マニュアルの「Passage Drive 導入ガイド クイックスタート編」または「Passage Drive 導入ガイド 管理サーバー編」を参照ください。

 【操作手順】

1). Passage Drive Configurator を起動します。

Passage Drive Configurator 実行ファイル

Passage Drive Configurator 実行ファイル
 

マネジメントフォルダ選択画面

マネジメントフォルダ選択画面

2). グループ名を選択して、[セットアップ設定]ボタンをクリックします。

セットアップ設定ボタン画面

セットアップ設定ボタン画面

3). Passage Drive のバージョンに合わせて、以下の操作を行います。

ワークスペースの場所設定

v.1.3.0 の設定画面

 v.1.3.0 の場合
[ワークスペースの場所を専用ドライブに変更する] のチェックを外し、[保存]ボタンをクリックします。

v.1.3.1 の場合
画面内の “揮発性ディスクの利用” 以下の “利用する” のチェックボックスのチェックを外します。

v.1.4.0 / v.1.4.1 の場合
画面内の “揮発性ディスクの利用” 以下のプルダウンメニューから “使用しない” を選択します。

v.1.4.2 の場合
画面内の “揮発性ディスクの利用” 以下のプルダウンメニューから、ローカル HDDを選択する場合は “使用しない” を、仮想ディスク(不揮発)を選択する場合は “仮想ディスク(不揮発)” を選択します。

4). [OK]ボタン→[閉じる]ボタン→[閉じる]ボタンをクリックし、Passage Drive Configurator を終了します。



5). Passage Drive 未インストールPCに管理者でサインインします。



6). サインイン後、手順1~4でセットアップ設定を変更したグループフォルダから Passage Drive のインストーラーを実行し、Passage Drive をインストールします。




2.マルチモードにおいて定常的に使用しているワークスペースとは異なるワークスペースを選択した場合

 Passage Drive の機能ではデスクトップアイコンの位置情報を管理していません。 デスクトップアイコンの位置情報は OS の管理に依存しています。
そのため、マルチモードで前回サインイン時のワークスペースとは異なるワークスペースを選択した場合はアイコン位置が前回サインイン時の情報と合致しないため左そろえになる場合があります。

3.ワンタイムワークスペースへ移行した場合

 Passage Drive の機能ではデスクトップアイコンの位置情報を管理していません。 デスクトップアイコンの位置情報は OS の管理に依存しています。
ワンタイムワークスペースに移行した場合、デスクトップアイコンの位置情報はワインタイムワークスペース利用時の状態に更新されます。そのため、次回サインインでワークスペースに切り替わった際にはデスクトップアイコンの位置情報はリセットされてアイコンが左そろえの状態で表示されます。
この動作は仕様です。

4.Feature Update 適用後の場合

 Feature Update 適用後のサインイン時にワンタイムワークスペースへ切り替わる場合があります。

Passage Driveクライアントで Feature Update を適用する場合の注意事項はありますか?

ワンタイムワークスペースに移行した場合には、上記の「3. ワンタイムワークスペースへ移行した場合」と同様に左そろえになる場合があります。

5.同期ドライブの種類を変更した場合

 設定変更によって同期ドライブの種類を変更した場合、同期ドライブが再作成されます。
次回サインインの直後は同期ドライブ内にデータが存在しないため、OneDrive アプリケーションがクラウド上からフォルダ/ファイルの同期を行うことで、デスクトップを含むリダイレクト対象のフォルダに、OneDrive 上に移行しているフォルダ/ファイルが表示されます。
しかし、サインイン直後の時点では、同期ドライブ内にデータが存在しないため、デスクトップアイコンの位置がリフレッシュ (左そろえ) されます。


6. 同期ドライブのサイズを変更した場合

 設定変更によって同期ドライブのサイズを変更した場合、同期ドライブが再作成されることがあります。
同期ドライブが再作成されると次回サインインの直後は同期ドライブ内にデータが存在しないため、OneDrive アプリケーションがクラウド上からフォルダ/ファイルの同期を行うことで、デスクトップを含むリダイレクト対象のフォルダに、OneDrive 上に移行しているフォルダ/ファイルが表示されます。
しかし、サインイン直後の時点では、同期ドライブ内にデータが存在しないため、デスクトップアイコンの位置がリフレッシュ (左そろえ) されます。

その他のよくあるご質問

チャットで聞くボタン チャットで聞くボタン