緻密さと華やかな演出 Dセグメントの王者メルセデスベンツCクラス

作成日:2020/04/06

お役立ちコラム

緻密さと華やかな演出 Dセグメントの王者メルセデスベンツCクラス

2019年にさかのぼりますが欧州Dセグメントで常にベンチマークとされている、メルセデスベンツCクラスに大幅な改良が加えられました。
さまざまな業界誌では目玉となる1500ccのBSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーレータ)搭載の48Vマイルドハイブリッドが話題となりましたが、あえて大幅改良前と同様のパワートレインを搭載したC180 アヴァンギャルドの印象をお伝えします。

なぜ欧州は48Vのマイルドハイブリッドが普及?

日本国内においてはモーターでもある程度の速度で走行可能な、パラレル式ハイブリッドが普及しています。
最も知名度の高いところでトヨタのプリウスやアクア、着々と増加している新型タクシー「JPNTAXI」などをイメージしていただけばと思います。
ご存じの通り日本は渋滞が多いこと、平均走行速度も極めて低いことが特徴です。
私も都内などを走っていると車載の平均速度計は30km/hを割っていることが、ほとんどであるイメージを持っています。
反して、欧州では速度無制限のアウトバーンをはじめとして、基本的に巡航速度が高いです。
その場合モーターを主体として走行するパラレル式ハイブリッドでは、モーターパワーがあるメリットもありますが充電不足によるエンジン負荷も相応に発生します。
それらを支えるコンポーネント(バッテリー、インバータ、モーター)も重量があり、モーターの恩恵が受けられない状況下では重いガソリン車になってしまう場合もあります。
そこで48Vマイルドハイブリッドを採用することで、必要最小限のバッテリーとモーターでエンジンの不得意領域をアシストする方が全体効率として優れるという面があります。
ガソリンエンジンに過給機としてターボチャージャーを備えて、出力を高めるダウンサイジングターボなどが流行ですが、48Vであれば次のステージとして高電圧を活用した電動ターボチャージャーの実現も高効率で実現可能です。
排ガスの流量に関わらず、好きなタイミングで必要なタービン回転を行えれば出力と燃費を両立できるという発想です。

6500カ所以上の改良による隙の無い作りこみ

もし実際にご覧になる機会があれば、まずは後部座席から座ってみてください。
と言いたくなるほどに驚きました。
前席のドアを開閉した際に「ドスっ」という重厚な音を響かせる車は、ある程度の金額を出せば世の中にたくさんあります。
本当にボディーがよくできている車というのは、後席のドア、リアゲートを閉めた際にも重厚な音がします。

正直なところ大幅改良を加えられたCクラスでは、この後席のドアが閉まった際の重厚感に驚きました。
Cクラスは以前のモデルもマイナーチェンジのたびに、数千点の改良を施してきますが走りだす前から違いを明らかに感じたのは今回が初めてです。

最上級の安全・便利装備を設定

輸入車でよくある話ではありますが、一番安いモデルなら手が届くかな?と思い見積もりを取ってみるとこんなに高いの!?と驚くこともしばしばあります。
その後にならば一つ上のモデルは幾らくらいなのかと見積もりを取ってみると、僅差になることもしばしばあります。
私の勝手な解釈では交通事故に遭遇した際には、100万円の車でも、1000万円の車でも乗っているのは同じ人間であり、同じ程度の安全性を確保するとなれば一定のコストは必要だということではないかと思います。
メルセデスベンツでは「レーダーセーフティ」という名称で、最高峰の安全装備を拡大してきました。
そのレーダーセーフティの全部乗せともいえる内容が、マイナーチェンジでCクラスにも搭載されました。

ドライバが意識を失った際などに、自動的に安全な場所へ車を停車する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」やウインカー操作だけで自動的に車線変更をおこなう「アクティブレーンチェンジングアシスト」など安全性の高さはブランドイメージ通りです。
私も一度連休に高速道路を走行していた際に、前方が渋滞しているのが見えている中に100km/hほどで走り去っていく同車を見たことがありますが、危ないと思った瞬間にブレーキランプが高速点滅して自動停止したのを見たことがあります。
すごいなの一言でした。

所有する満足度を高める演出

欧州のプレミアムブランド系では間接照明が数年前から、標準になっていることが多いなと思います。
中でも特にメルセデスベンツの発光ダイオード(LED)間接照明(アンビエントライト)は64色から選ぶことができ、発光する場所や明るさにため息がでるほど質感が高い印象です。

横河レンタ・リースでは自動車の未来に欠かせない、安全装備やエンターテインメントの開発を支える計測器・IT機器のレンタルを行っております。
自動車がこれからも多くの方に好かれるように、製品を開発するエンジニアの皆さまをサポートしてまいります。
ぜひ何かご用命の際は横河レンタ・リースを思い出していただけますと幸いです。

執筆

原田 大輔 (横河レンタ・リース株式会社 マーケティング本部 CDセンター)

原田 大輔 (横河レンタ・リース株式会社 マーケティング本部 CDセンター)

Flex Work Placeをはじめとする、情報システム管理者の課題解消ソリューションのマーケティングを担当。
業界を問わず各社とコラボレーションした企画やウェビナーを多数開催している。
趣味の自動車好きが高じて、くるまマイスター検定1級を取得。
時間があれば近未来の水素/電気で刷新される自動車の未来について考えている。

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