マイクロソフト共催セミナーレポート

Windows 7 の延長サポート切れまであと1年。 Windows 10 との上手な付き合い方セミナー

当社は Microsoft と Windows 10 や Office 365 の活用セミナーを毎月開催しています。今回は Windows 10 展開ツールとして期待されるプロビジョニングパッケージの活用方法と Windows 10 特有の半年に1度の大型アップデート対策に関するご紹介など、Windows 10 の運用に課題をお持ちのお客さまに多く参加いただきました。

セミナーの様子
※情報システム部門、PC管理担当者・インフラ担当者を中心にお集まりいただきました。

いよいよ Windows 7 延長サポート切れまであと1年に迫り、今年は Windows 10 導入が最も加速する1年になると予想されますが、その中で当社のお客さまから多く相談を頂く課題と当社が考える Windows 10 との向き合い方、Office 365 の有効活用をテーマに、IT担当者さま向けのセミナーを開催しました。
また、今後飛躍的に伸びていくと予想されている Microsoft が発表したDevice as a Serviceについても、Microsoft のパートナーである当社独自のサブスクリプションサービスを交えてご紹介しました。

セッション1では Windows 10 からは半年に1度の短いアップデートサイクルで大型のFeature Updateを展開していく必要があり、従来の考え方では運用を回せないということを念頭に、IT担当者は新しい考え方でこの課題に取り組む必要があります。

横河レンタ・リースの考える Windows 10 からの新しいワークスペースの在り方

特に Windows 10 のバージョンに合わせてマスター作成の機会の増加、Sysprepの仕様変更の複雑化、FU適用後に設定が元に戻ってしまうなどの新たな課題もあります。Windows 10 からの考え方として、ハードウエアからOS、OS設定、アプリまでを一貫して動作テストを行うのを止め、「ハードウエアとOS」と「OS環境とアプリ」という2つに分離させて動作テストを行うなど、なるべく検証にかかる工数を減らしていく必要があります。

また、従来の手法で多かったマスター作成とクローニング展開方法も、今後半年に1度のFU対応が前提となるとマスターの更新が必要となるため、それを半年ごとに実施していくのは現実的には運用が回らなくなるという懸念があります。
そこで Windows 10 からは機種に依存せずにイメージ展開を可能にするプロビジョニングパッケージという展開方法が注目され、セミナーに参加いただいたIT担当者の興味、関心の高さが伺えました。

従来の方法とは何が違うのか?

セミナーでは“プロビジョニングパッケージとは”、という基本的な使い方の解説から実際の利用方法、クローニングとの違い、メリット・デメリットについて詳しく解説しました。

クローニングとの比較

具体的な質問も参加者から活発にいただき、実際にプロビジョニングパッケージを利用し始めたが、うまく使いこなせない、こういうケースにはどのように対応するのが良いか?などの具体的な相談や課題の声を多くいただき Windows 10 の導入がすすむにつれプロビジョニングパッケージを利用した運用を検討される企業さまが確実に増えていることを実感しました。

セッション2では、Windows 10 の導入や更新時のポイントについて、当社のIT部門でも実施している具体例を交えご紹介しました。

Windows 10 からは配布方法も変えていく必要があります。一斉に部門配布するのではなくパイロット運用を推奨し、リテラシーの高い部門から検証を兼ねて徐々に配布していく方法を推奨しています。また、機能アップデートのたびに操作方法も変わる可能性があり、その都度IT部門が説明会やFAQを作成していくのは現実的ではなく、IT部門のサポート範囲の考え方も変えていく必要があります。

Microsoftはパイロット運用を推奨

社内導入後は運用フェーズになると、IT管理者の多くが課題に感じるポイントは大きく3点、
①半年に1度の大型機能アップグレード対応
②社内配備中のPCへのバージョンアップ方法
③アプリケーションの検証
です。
頻繁に Windows 10 からは半年に1度の大型更新プログラムを適用する必要があり、アプリケーションやシステムの動作確認への対応、ネットワークへの負荷、アップデート中のデバイスのパフォーマンスの低下など、ITの管理や運用における悪影響を懸念する企業が少なくありません。

WSUS運用でのネットワーク帯域の問題

WSUSを導入したが、大容量のアップデートファイルの展開に悩まれる方も多く相談をいただきますが、これの課題を解決する「Unifier Cast」は、更新プログラムを数MB単位に分割して配信する機能や更新プログラムを端末間で伝搬、自動展開するキャスト機能により、ネットワークの負荷を抑えながら、高速配信を実現することができます。

Unifire CastでNW帯域の圧迫も怖くない!

また、配信対象をグループ分けし、計画的に適用することも可能で、このような機能を活用することで更新プログラムの事前検証も簡単に行います。これで業務への影響やIT管理者への負担なしに、OSのアップデートを適切に実施することができます。

セッション3では、Windows 10 運用に対応しスムーズな運用を実現するとともに、最新機器のパフォーマンスを最大限に発揮する最適な利用方法“Device as a Service”について当社のコンセプトの紹介をさせていただきました。

今後の法人向けPCの主力といわれているDaaS(“Device as a Service”)については、創業から32年間以上にわたり培った当社の主力サービスであるPCサブスクリプション(レンタル)サービスを軸に Windows 10 運用ソリューション、Office 365 、データレスPC™ソリューションなどのアプリケーションを月額で提供し、ユーザーは安全で快適に利用できる環境を提供します。

Passage Drive動作イメージ

現在 Office 365 を利用しているお客さまが日々増えていますが、ユーザー側でOneDriveを有効活用している企業は多くありません。ユーザーの判断に任せており、ユーザーリテラシーにより活用度合いが変わっているという実態が多いと思います。

その中で Office 365 の標準クラウドストレージサービスOneDrive for Bussinessと同社のデータレスPCソリューション「Flex Work Place Passage(パサージュ)」と組み合わせることによりローカルHDDへの書き込みを制御し、情報漏えい対策と利便性向上を両立させた「Flex Work Place Passage Drive」を使用すると、データがPCに残らないため、紛失や盗難、もしくは故障時のデータ損失が防げ、Windows 10 のアップデートのトラブル回避に貢献します。
そして、データはOneDrive for Bussinessに集約されるため、セキュリティーを保ちながら、マルチデバイスでいつでもどこでもデータにアクセスすることができます。

Passage Driveの優位性

OneDriveのデータを一度端末で起動すると、キャッシュとしてファイルが実体化されHDDにダウンロードされ保存されます。「Passage Drive」を活用することで一度実体化されたデータを保存した時点で自動的にキャッシュからデータが消去されるため、より安全にOneDriveを利用することが可能です。

最後に、Microsoft が Windows 10 時代での最適なPC環境としてのコンセプトDevice as a Service(DaaS)を発表しました。

当社はMicrosoft社の認定パートナーであると同時にデバイスのレンタル事業を30年以上にわたりお客さまへサービスを展開してきたノウハウがあります。本セミナーにおいても、当社のソリューション開発経験やお客さまのPC環境の運用支援で得たノウハウをベースに構成し情報提供をしています。
当社のソリューションはお客さまに最高のパフォーマンスを発揮できるIT環境を提供することをコンセプトとし、今後も Windows 10 の運用支援を通して、働き方改革とお客さまのビジネスを支援します。

横河レンタ・リースの ”Device as a Service”

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