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データレスPCの運用利便性を最大化する Cotoka for PC

作成日:2026/09/02

データレスPC化ツールは、端末内に業務データを残しにくくすることで、情報漏えいリスクの低減や端末交換時のデータ移行負担を軽減できる運用です。
一方で、実際のPC運用では、端末の調達、初期設定、アプリ配布、故障交換、紛失時の対応、利用者からの問い合わせなど、データレス化だけでは解決しきれない業務も多く残ります。

そのため、データレスPC™の効果を十分に引き出すには、「データを端末に残さない」だけでなく、「端末が変わっても利用者がすぐに業務へ戻れること」「情報システム部門が個別対応を抱え込みすぎないこと」まで含めて運用を設計することが重要です。

本記事では、データレスPCの運用利便性を高める観点から、Microsoft Intune で管理するPC、Passage Drive のみを導入したデータレスPC、Cotoka for PC サービスのみ、Cotoka for PC+Passage Drive の4つのパターンを比較します。

それぞれの構成で、データ移行、端末交換、初期化、アプリ利用、業務再開までの流れがどのように変わるのかを整理し、Cotoka for PC と Passage Drive を組み合わせることで、データレスPC運用の利便性をどのように最大化できるのかを紹介します。


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NTTアドバンステクノロジ株式会社さま 導入事例 | 新時代のデバイス体験 Cotoka for PC

1. Intune 管理PCに残りやすい運用負荷

Intune で管理している通常のPCでは、端末の状態把握、ポリシー適用、紛失時や返却時のリモートワイプなどを実施できます。
端末管理の基本的な統制を取りやすい一方で、データレスPCとしての運用利便性を高めるには、ワイプ後の再セットアップ、データ復元、アプリ配布、利用者への引き渡しまで含めて考える必要があります。

故障や入れ替えの場合、まずユーザーまたは管理者が必要なデータを退避・移行します。
その後、ユーザーから管理者へ初期化依頼を行い、管理者が Intune からワイプを実行します。
ワイプ後は、PCの再セットアップ、データ復元、業務アプリの配布・再インストール、各種設定の確認を行い、利用者が業務を再開できる状態に戻します。

紛失時も同様に、管理者が Intune からワイプを実行することで、端末内データの削除を指示できます。
ただし、端末がネットワークに接続されるまでワイプが完了しないため、ローカルに重要データを保存している場合は、ワイプ完了までの端末内データの取り扱いについて考慮が必要です。

この運用では、Intune によって端末を制御できる反面、データ移行や復旧作業はユーザーまたはお客さま側の管理者が担うため、台数が増えるほど個別対応の負荷が大きくなりやすい点が課題です。

特に、利用者ごとに保存先や利用アプリが異なる場合、復旧手順が標準化しづらくなります。
結果として、故障や入れ替えのたびに管理者が状況を確認し、データ・アプリ・設定を個別に戻す運用になりがちです。

そのため、Intune 管理PCでは「ワイプできること」だけでなく、「ワイプ後にどのように業務環境を戻すか」「データ復元を誰がどこまで担うか」をあらかじめ整理しておくことが重要です。

2. Passage Drive でデータ移行負担を軽減する

Passage Drive を導入した Intune 管理PCでは、ユーザーデータを OneDrive などのクラウド側へ自動保存する運用を前提に、ローカルPCにデータを残しにくい環境を実現できます。
これにより、PC故障や入れ替え時のデータ移行作業を軽減しやすくなります。

端末故障時や入れ替え時は、ユーザーが管理者へ初期化を依頼し、管理者が Intune からワイプを実行します。
その後再セットアップし、再度 Passage Drive をインストールしたうえで、ユーザーアカウントでログインすることでクラウド上のデータはダウンロードされ利用できる状態へ戻します。

この構成では、データ復元の負担を減らせる一方で、ワイプ実行、再セットアップ、Passage Drive の再インストール、その他アプリ配布など、ユーザー固有の設定はお客さま側の管理者が対応する必要があります。
データレス化によってデータ保護と復元性は高められますが、端末復旧の作業自体は管理者側に残る点を整理しておくことが大切です。

3. Cotoka for PC で端末ライフサイクル運用を軽くする

Cotoka for PC のみを利用する場合は、端末の調達、配送、故障交換、回収などのライフサイクル対応を Cotoka チームが支援します。
一方で、ユーザーデータはPCローカルディスクやお客さま環境側に保存されるため、故障・入れ替え時のデータ移行や復元は、ユーザーまたはお客さま側の管理者で対応する必要があります。

端末故障や紛失が発生した場合、ユーザーは Cotoka チームへ初期化や交換について連絡します。
Cotoka チームでは、端末の初期化対応や交換手配を進め、必要に応じて代替端末の配送や故障端末の回収を行います。
ただし、Passage Drive を利用していない場合、端末内のデータを別端末へ移行する作業は自動化されません。
故障時や入れ替え前には、ユーザーまたは管理者が必要なデータを退避し、初期化・交換後にお客さま自身でデータを復元する流れになります。

この運用のメリットは、端末ライフサイクルに関する管理者負担を軽減しやすい点です。
PCの交換、配送、回収などを Cotoka for PC のサービスとして扱えるため、故障・紛失時の物理的な端末対応をお客さま側で抱え込みにくくなります。

一方で、データ復元や業務アプリの再利用準備は、お客さま側の運用に依存します。
そのため、Cotoka for PC のみの構成では、端末運用の負担は軽減しやすくなりますが、データレス化による復元性については別途検討が必要です。

また、紛失時にPCローカルへ重要データが保存されている場合、初期化が完了するまでの間は、端末内データの保護について考慮が必要です。
端末の初期化や交換を Cotoka チームへ依頼できる一方で、データの保存先や退避ルールについては、お客さま側であらかじめ整理しておくことが重要です。

4. Cotoka for PC+Passage Drive で運用利便性を最大化する

Cotoka for PC と Passage Drive を組み合わせると、端末ライフサイクル対応とデータレスPC運用をあわせて実現できます。
ユーザーデータをクラウド側に保持し、PC本体に重要データを残しにくくすることで、故障・紛失・入れ替え時にデータ移行を前提としない運用を実現しやすくなります。
端末故障や紛失が発生した場合、ユーザーは Cotoka チームへ連絡します。
Cotoka チームが初期化や交換対応を進め、再セットアップ後にユーザーが自身の Microsoft 365 アカウントでログインすると、Passage Drive によりクラウド上のデータを利用できる状態へ戻せます。

この構成では、ユーザーや管理者が事前に個別のデータ移行を行う必要が少なくなります。
端末交換後も、ユーザーが再度サインインすることで必要なデータを利用しやすくなるため、業務再開までの時間を短縮しやすくなります。

また、端末の初期化、交換、配送、回収といったライフサイクル対応を Cotoka for PC として支援できるため、お客さま側の管理者はワイプ後の端末復旧や物理的な交換対応を抱え込みにくくなります。
Passage Drive によるデータレス化と組み合わせることで、情報保護と業務継続の両面で運用を標準化しやすくなります。

つまり、Cotoka for PC+Passage Drive は、「端末が変わってもデータ移行を最小化したい」「紛失時のローカルデータ対策を整理したい」「管理者の初期化・再セットアップ対応を軽減したい」という企業に適した構成です。
データ保護、端末復旧、利用者の業務再開、情シスの運用負荷軽減を一体で考えられるため、データレスPCの運用利便性を高めやすくなります。

構成 データ移行の負担 端末交換・初期化の負担 業務再開のしやすさ 管理負荷
Intune 管理PC 高:ユーザー/管理者が退避・復元 高:お客さま管理者が対応 個別対応が多い
Passage Drive 導入PC 低:自動クラウド保存により移行工数を軽減 高:お客さま管理者が対応 データ復元はしやすい
Cotoka for PC 高:データ退避・復元はお客さま側 低:Cotoka チームが支援 端末交換はしやすい
Cotoka for PC+Passage Drive 低:ログイン後に利用を再開しやすい 低:Cotoka チームが支援 最も戻りやすい
構成 Intune 管理PC
データ移行の負担 高:ユーザー/管理者が退避・復元
端末交換・初期化の負担 高:お客さま管理者が対応
業務再開のしやすさ 個別対応が多い
管理負荷
構成 Passage Drive 導入PC
データ移行の負担 低:自動クラウド保存により移行工数を軽減
端末交換・初期化の負担 高:お客さま管理者が対応
業務再開のしやすさ データ復元はしやすい
管理負荷
構成 Cotoka for PC
データ移行の負担 高:データ退避・復元はお客さま側
端末交換・初期化の負担 低:Cotoka チームが支援
業務再開のしやすさ 端末交換はしやすい
管理負荷
構成 Cotoka for PC+Passage Drive
データ移行の負担 低:ログイン後に利用を再開しやすい
端末交換・初期化の負担 低:Cotoka チームが支援
業務再開のしやすさ 最も戻りやすい
管理負荷

5. データレスPCの運用利便性を高める5つのシーン

1. 故障・交換時の業務停止時間を短くしたい場合

PCの故障や紛失が発生した場合、従来の運用では、代替機の手配、旧端末のデータ確認、新端末へのデータ移行、必要アプリの再導入など、業務再開までに複数の作業が必要になります。
Cotoka for PC では、Passage Drive を利用したデータレスPC運用により、業務データをクラウド側に集約できるため、端末交換時のデータ移行作業を減らしやすくなります。
利用者は新しいPCでサインインし、必要なデータを利用する流れに戻れるため、情報システム部門の復旧対応だけでなく、利用者の作業中断時間も抑えやすくなります。

2. 複数拠点や在宅勤務者へPCを届ける必要がある場合

複数拠点や在宅勤務者が多い環境では、情報システム部門が端末を回収して設定したり、利用者の手元で作業を確認したりすることが難しくなります。
特に、故障交換や入れ替えのたびに配送先の確認、初期設定、利用開始後の問い合わせ対応が発生すると、端末管理が個別対応に偏りやすくなります。
Cotoka for PC では、端末の申請、配送、セットアップ、問い合わせ対応をサービスとして組み合わせられるため、管理者が現地作業を前提にしなくても、利用者へPC環境を提供しやすくなります。

3. リプレースや大量導入を短期間で進めたい場合

PCの台数が多い企業では、リプレースや大量導入のたびに、機種選定、調達、キッティング、配送、問い合わせ対応が集中し、情報システム部門の負担が大きくなりがちです。
Cotoka for PC では、端末の調達から配送、セットアップ、回収までを一連のサービスとして組み合わせられるため、更新時の作業を標準化しやすくなります。
短期間で多くのPCを入れ替える場合でも、作業の抜け漏れや担当者ごとの対応差を抑えながら、利用者へ必要なPC環境を届けやすくなります。

4. 業務アプリの追加依頼を減らしたい場合

部門ごとに利用するアプリが異なる企業では、標準アプリだけでは業務に必要な環境が整わず、利用開始後に追加インストールの依頼が増えることがあります。
特に、サイレントインストールに対応していないアプリや、管理者権限が必要なアプリが多い場合、情報システム部門が利用者ごとに対応する運用になりがちです。
AppSelf を活用すると、管理者が許可したアプリを利用者自身で導入できるため、すべてのアプリ追加を管理者が手作業で対応する必要を減らせます。
端末配布後の環境調整をユーザーセルフ型に近づけられる点で、日常運用の利便性向上につながります。

5. 情報システム部門のPC対応を軽くしたい場合

PC運用では、故障受付、代替機手配、アプリ追加、返却確認、台帳更新など、目立ちにくい作業が継続的に発生します。
これらを情報システム部門が都度対応していると、問い合わせ対応や調整作業に時間を取られ、セキュリティー強化や業務改善といった本来取り組みたい業務に集中しにくくなります。
Cotoka for PC では、データレス化、アプリ導入支援、ライフサイクル管理を組み合わせることで、利用者が必要な環境へ戻りやすく、管理者も個別対応を抱え込みすぎないPC運用を実現できます。

6. まとめ

データレスPCは、端末内にデータを残しにくくすることで、情報保護と復旧性を高められる運用です。
ただし、データレス化だけでは、端末の準備、交換、配送、アプリ追加、問い合わせ対応といった日常運用の負担まで十分に軽くできない場合があります。
Intune 管理PCでは端末制御の基盤を整えられる一方、データ移行や再セットアップはお客さま側の運用負荷として残ります。
Passage Drive を加えると、データレス化によってデータ移行や復元の負担を軽減できますが、端末交換や再セットアップなどのライフサイクル対応は引き続き管理者側で行う必要があります。

Cotoka for PC と Passage Drive を組み合わせることで、データ移行を抑えながら、端末ライフサイクル管理や利用者対応も含めた運用全体を標準化しやすくなります。
これにより、情報システム部門の個別対応を減らし、利用者が必要なPC環境へ早く戻れる、利便性の高いデータレスPC運用を実現できます。

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執筆者

黄 剣南 (横河レンタ・リース株式会社 デジタルサービス事業本部 カスタマーサクセス部)

黄 剣南 (横河レンタ・リース株式会社 デジタルサービス事業本部 カスタマーサクセス部)

Microsoft 365 や Intune を活用したITソリューションの提案・導入支援に従事。
PCライフサイクル管理や運用効率化をテーマに、お客さまの課題解決を支援している。

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