共有PCを複数の Microsoft 365 ユーザーで利用する方法
2024年06月20日
共有PCを複数の Microsoft 365 ユーザーで利用する方法についてご案内します。
共有コンピューターのライセンス認証
1台のPCを複数の Microsoft 365 ユーザーが共有して利用する必要がある場合があります。
その際に必要な設定と制限についてご案内します。
共有コンピューターのライセンス認証 (SCA) の有効化
特定のPCを複数の Microsoft 365 ユーザーが利用される場合、共有コンピューターのライセンス認証 (SCA) の有効化が必要です。
SCA が有効化されていないPCを複数ユーザーで共有して利用した場合、1ユーザーあたりのご利用PC台数が5台を超えない場合においても、二人目以降のユーザーが Microsoft 365 Apps へライセンス認証を行おうとした際にエラーが発生する事例が確認されています。
SCA を有効化するメリット
SCA を有効化することで以下のメリットがあります。
- SCA を有効化することで、複数ユーザーでの利用におけるエラーや予期せぬ動作を防ぐことが可能です。
- SCA を有効化された端末での Microsoft 365 Apps のライセンス認証は各ユーザーの利用台数にカウントされません。
サポートされているシナリオの例
以下の様なシナリオ例が SCA を有効化した際にサポートされます。
- 複数の作業者が、シフト勤務の中、同じPCを共有し Office 製品を使用します。
- 複数の作業者が、1日を通して10台の異なるPCで Office 製品を使用します。
- 複数の作業者が、リモートで同じPCに接続して Office 製品を使用します。
- 複数の作業者が、会議室または社内の別の共通領域にあるPC上で Office 製品を使用します。
公開情報
SCA の有効化設定方法
SCA を有効化して利用する際の条件
SCA を使用するには、 Microsoft 365 Apps を含む Microsoft 365 (または Office 365) プランが必要です。
また、1台のPCを共有して利用する場合には SCA の有効化と併せて共有PCをご利用いただくユーザーごとに“Windows のログオン アカウントを分ける”必要があります。
そのため、SCA の利用に必要な要件は大きく下記の二点となります。
- 共有PCを利用するユーザー分の Windows のログオン アカウントを用意する
- 共有PCを利用するユーザー分の、適切な Office ライセンス (Microsoft 365 Apps for Enterprise など) が割り当てられた Microsoft 365 アカウントを用意する
SCA の有効化方法
Microsoft 365 Apps の初回インストール時に SCA を有効にする場合、インストール中に Office 展開ツールで指定することができます。
Microsoft 365 Apps が既にインストールされている場合、 SCA を有効にするには、3つの方法から選択することができます。
再インストールの必要はありませんが、変更を適用するにはデバイスを再起動する必要があります。
方法1:グループ ポリシーを使用して共有PCのアクティブ化を有効にする
方法2:レジストリ エディターを使用して共有PCのアクティブ化を有効にする
方法3:Microsoft サポートと回復アシスタントを使用して、共有PCのアクティブ化を有効にする
詳細の手順につきましては、以下の公開情報を参照してください。
公開情報
SCA を有効化した際のライセンス認証の仕組み
SCA を有効化した際の動作として、Microsoft 365 ユーザーがライセンス認証を実施した際、各 Windows プロファイルごとに Microsoft 365 ユーザーのライセンス トークン (ライセンス認証の情報) を管理する特徴があります。
- ユーザーが自分のアカウントでコンピューターにサインインします。
- ユーザーは、Word などの Office プログラムを起動します。
- Microsoft 365 Apps インターネット上の Office ライセンス サービスに接続して、ユーザーのライセンス トークンを取得します。
- ユーザーが Microsoft 365 Apps のライセンスを取得している場合、ライセンス トークンはユーザーのプロファイル フォルダー内のコンピューターに格納され、Microsoft 365 Apps がアクティブになります。
詳細は下記の公開情報をご確認ください。
公開情報
公開日:2024年06月20日