エヌケイエス株式会社さま 導入事例

20年来使用してきた内製計測器管理システムを MyAssets™ に移行
校正期日の管理を強化するとともに、計測器の運用効率化に活用

1965年の創業以来、計測器の校正業務を中心に事業を展開してきたエヌケイエス株式会社。

同社では、20年以上使い続けてきた内製による社有計測器管理システムの移行先として、横河レンタ・リースの計測器管理ツール MyAssets を選定・導入。
社外校正に出す計測器の校正期日管理を強化するとともに、社有計測器の効率的運用に活用を始めています。

評価ポイント

業界でも珍しい校正専業会社

1965年に名古屋で名古屋計器整備株式会社として創業したエヌケイエス株式会社は、その名の通り、計測器の整備を事業の中心として活動し、現在では工業系計測器の校正 (キャリブレーション) 業務、および医薬品・医療機器メーカーなどを対象とした適格性評価 (バリデーション) 業務を事業の柱としています。

エヌケイエス株式会社
事業本部 事業統括部
サービス推進Gr長
キャリブレーションセンター長
中川 正紀 氏

同社事業本部 事業統括部 サービス推進Gr長 キャリブレーションセンター長 中川 正紀氏は「計測器の校正業務は、主にその計測器を製造したメーカーもしくはその系列企業が行うことが一般的ですが、当社はメーカーを問わず校正業務を行っています。お客さまによって求める計測器の校正精度に対し、メーカーが行う校正はオーバースペックになってしまうことがある一方で、当社はお客さまの計測器の使い方が求める精度に合わせた校正、いわばオーダーメードの校正を行うことができることです」と語ります。

同社が得意とする計測器は工場などで使われる温度、圧力、力計、流量、長さなどの計測器で、製造設備に組み込まれていることから7割が出張校正だといいます。
「出張校正ですと、1計測器あたりの校正時間は短時間で済み、設備を停止する時間も短くできるのがメリットです。近年では全国各地に新たに工場が建つことも多く、当社も需要に合わせて拠点を毎年のように増やしており、現在15拠点を展開しています」(中川氏)。

20年来使い続けてきた管理システムが限界に

同社では1996年に校正業務では国内初となる ISO 9002 、さらに2001年には ISO 9001 を取得しています。
「その当時に、内製で社有の計測器を管理するシステムを構築し、長らく使い続けてきました。しかし、使い始めて20年以上が経過し、機能面や管理台数に限界が来ている点がありました。しかしながら、すでに当時の管理者もおらずブラックボックス化してしまい、修正が難しいことから、代替えのシステムを検討していました」(中川氏)。

しかし、校正期日の管理など、計測器向けの機能をもつシステムはなかなか見つかりません。
中川氏は「一部メーカーが提供しているシステムはありますが、自社製品のみの対応がほとんどで、当社のニーズに合うものではありませんでした。その一方で、またゼロから作るには、最適な仕様の決定などに時間やコストが掛かることから、見合わせていました」と語ります。

無料で始められる MyAssets の導入で校正期日の管理を強化

エヌケイエス株式会社
事業本部 事業統括部
サービス推進Gr マネージャー
エンジニアリングチーム
マネージャー 上田 幸英 氏

そのころ、同社は横河電機グループに加入します。
「それをきっかけに、同じグループとなった横河レンタ・リースが提供する MyAssets という計測器管理ツールがあることを知ります。無料で始められる点や、校正期日管理など、計測器に特化した管理ツールで、まさに当社のニーズにマッチしたものであると知り、導入を決めました」(中川氏)。

現在同社では、全社で保有する約3000台のうち、外部に校正を依頼する250台程度を MyAssets で管理を行っています。
実際に計測器管理業務を担当する事業本部 事業統括部 サービス推進Grマネージャー エンジニアリングチーム マネージャーの上田 幸英氏は「これまで、年数回しか使われない計測器などは、校正切れになっていることに気づかず、使おうとしたときに校正切れが発覚して最悪の場合、機会損失になることがありました。従来のシステムでも校正期日は管理できていたのですが、特にシステムから通知されることはなかったのでこのようなことが起きてしまっていました。その点、MyAssets は校正期日が近づくと、メールなどで通知が来るので、校正忘れ防止に大いに役立っています」と語ります。

マニュアルを見なくても操作できる使い勝手の良さ

最近上田氏とともに計測器管理業務に携わるようになった事業本部 事業統括部 サービス推進Gr キャリブレーションセンター 副センター長の遠藤 孝臣氏は「まだ使い始めたばかりですが、Webブラウザーで操作できて、ユーザーインターフェースも直感的なので、非常に使いやすいと感じています。本来ならちゃんとマニュアルを読んで使うべきでしょうが、今のところマニュアルを読まずに使うことができています」と語ります。

上田氏は「使い始めてほぼ1年になりますが、非常に使い勝手が良いと感じています。特に、従来のシステムと違って自由度が高く、必要な項目を追加できるのはとても良いと思います」といいます。

MyAssets をさらに活用して、計測器運用の効率化を進める

エヌケイエス株式会社
事業本部 事業統括部
サービス推進Gr
キャリブレーションセンター
副センター長 遠藤 孝臣 氏

同社では現在、業務効率化の一環として、計測器運用の効率化を進めています。
中川氏は「これまで、引き取り校正は各拠点で行っていましたが、拠点は出張校正に専念しつつ計測器の効率的な運用を行うため、相模原にあるキャリブレーションセンター相模原SSに集約しました。また、先ほどの話題にもありましたが、稼働率が低い計測器もありますので、これらを各拠点に配置するのではなく、使用時に貸し出しを行うような体制を進めていきたいと考えています。それに伴い、MyAssets の管理対象を拡大して行くつもりです。MyAssets には予約管理機能 (有料) もあるとのことなので、今後はこれらの機能を利用することも検討して、効率的な機器運用を進めていきたいと考えています」といいます。

さらに「その一方で、資産のオフバランス化も進めていきたいと考えています。まさに稼働率が低い計測器は所有するより、都度レンタルで借りたほうがコスト面、管理面で大きなメリットがありますし、その他の計測器も所有から利用へ移行していき、ますますの効率化を進めて行こうと考えていますので、その点でも横河レンタ・リースには期待しています」と語ってくださいました。

温度、圧力、力計、流量、長さなどの物理量を計測する機器を校正
キャリブレーションセンター相模原SSでは、引き取り校正を行っている

会社情報

会社名 エヌケイエス株式会社
所在地 神奈川県相模原市中央区矢部1丁目6-14
横河レンタ・リースANNEXビル内
資本金 5,000万円
社員数 172人
URL https://www.nks-wa-hakaru.jp/

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