東北電機製造株式会社さま 導入事例
業務用PCの調達をレンタルに切り替え予備機を減らすことで
トータルコストの削減とPC運用業務における大幅な工数削減を実現

東北電機製造株式会社さまは1958年の設立以来、電気を安定的に供給するために必要な変圧器に代表される配電機器、制御・保護装置に代表される配電盤などの製造を手掛けてきました。
同社の製品は主に電力会社や上下水道などの公共設備で使われています。
従来、同社では業務用PCを購入して調達していましたが、PCスペックや設定作業を指定した調達仕様書を作成のうえ複数社に見積もりを依頼し、5年間のトータルコストが最も安価な横河レンタ・リースのPC-LCMサービスによるレンタルを選定しました。
レンタルを導入した結果、予備機の削減により、ライフサイクル全体でのコストの削減や、再セットアップ時の大幅な工数削減を実現することができました。
評価ポイント
減らすことで
トータルコストを削減
迅速に提供されることで
保守工数を削減
よるPC設定工数の削減
(OSアップデートに伴うマスター再作成への対応)
PCの「ゼロトラスト対応」を期に社内のPCを刷新

東北電機製造株式会社
経営管理部
情報管理グループ
主任
伊勢 清隆 氏
業務用PCとして常時280台ほど運用されている東北電機製造さまでは、テレワーク・リモートワーク対応などに伴うセキュリティー強化を行うため、2023年に社内のPCを刷新することになりました。
社内のITシステムやPC運用を主管する同社経営管理部情報管理グループの主任 伊勢清隆氏は「VDI+シンクライアントの導入も検討したのですが、コスト面やパフォーマンスを考慮すると、ゼロトラスト化のほうがメリットが大きいと判断しました。またそれに合わせて、従来は形態や更新時期がまちまちであったPCを統一して調達することにしました」と語ります。
実際にPC運用業務を行っている同グループの鈴木康修氏は「それまではデスクトップ、ノート、リモート用の疑似シンクライアントなどを含む4機種ほどを運用していましたが、環境が異なるため、それぞれのマスター管理や運用ノウハウが必要であり、運用管理における課題が多くありました」といいます。
「高い」という先入観があったPCレンタルの活用で、トータルコスト削減を実現
同社ではゼロトラスト対応にあたり、モバイルノートに機種を統一し、それまで5~6年と明確に決まっていなかったライフサイクルを5年と決めたうえで、購入、リース、レンタルなどの調達方法を問わず、横河レンタ・リースを含む数社に対してコスト、運用面、クローニングなどのサービスの要求事項を提示して相見積もりを取りました。
伊勢氏は「正直、レンタルは高い、という先入観がありました。ところが、レンタルでは代替機がすぐに提供されるということから、予備機の大幅な削減が可能となり、ライフサイクル全体におけるトータルコストが購入を下回るということがわかりました。さらに、トラブル発生時の修理手配など、保守における工数も購入と比較して大幅に削減できることから、レンタルによる調達に決めました」と語ります。

トラブル発生時における再セットアップの工数削減で、担当者の業務負担を大幅に低減

東北電機製造株式会社
経営管理部
情報管理グループ
鈴木 康修 氏
2023年12月に予備機を含む300台を導入。
横河レンタ・リースの支援のもと、一気にリプレースを行いました。
「実はリプレースに入る前のマスター作成段階において、技術的なトラブルがありました。今後改善を期待したい点ではありますが、その際にも営業担当が精力的に動いてくれたことで事なきを得ました。」(鈴木氏)
一方で、「マスターが完成したあとは非常にスムーズに進行することができました。さすがにこれだけの台数があると初期不良は数台でてしまうのですが、交換を依頼すれば2日程度でキッティングされた代替機が届く安心感は、購入の頃には考えられないことでした。以前であれば、メーカーとトラブルの切り分けや、メーカーへの発送、さらに修理完了後の再セットアップなど手間がとてもかかりましたが、今では信じられないぐらい負担が減りました」と鈴木氏は語ります。
さらに、日常の運用においても業務負担が軽減されたといいます。
「退職などで使われなくなったPCを再利用するためには再セットアップが必要ですが、これまでは導入時に作成したマスターを使って再セットアップを行い、その後OSのアップデートを行っていたため、1台あたり6時間ほどの時間がかかっていました。しかし、レンタルに切り替えてからは、都度マスターを再作成するサービスがあるため、常に最新の状態で再セットアップが可能です。今ではセットアップ用のUSBメモリーを使って15分ほどで完了してしまうので、大幅な時間短縮と工数削減を実感しています」(庄子氏)。
PCクローニングサービス・マスターPC作成サービス
今後は各ユーザーの管理者権限の制限対応やさらなる予備機の削減も

東北電機製造株式会社
経営管理部
情報管理グループ
庄子 愛矢斗 氏
今後の展望について伺うと、鈴木氏は「運用上の問題から、現在はユーザーにローカル管理者権限を付与した状態になっています。セキュリティーの観点からは望ましくない状態なので、権限を制限したいと考えています。横河レンタ・リースの Flex Work Place AppSelf を使うことで、ユーザーに管理者権限を与えることなくアプリケーションの配布ができると聞いているので、導入を検討したいと考えています」といいます。
また伊勢氏は「次回のリプレースも今回と同様、トータルコストで判断して導入を決めていきたいと考えています。今回のレンタルの利用で運用負荷軽減の効果は体感できましたし、予備機の削減でコストパフォーマンスの良さも認識できました。実際初期不良の対応で、代替機もすぐに送られてくることがわかったので、予備機をさらに削減しても問題ないと考えています。マスター作成の問題に関しては改善を期待しており、次回更新時もトータルでメリットのある提案をいただければ、継続して利用していきたいと考えています」と語ってくださいました。
会社情報

会社名 | 東北電機製造株式会社 |
所在地 | 宮城県多賀城市宮内二丁目2番1号 |
資本金 | 1億8千万円 |
従業員数 | 298名 (2023年度末) | URL | https://www.tem.co.jp/ |
- 記載の会社名・商品名は各社の商標または登録商標です。
- Cotoka™、データレスPC™、Flex Work Place (Passage、Passage Drive、Unifier Cast、AppSelf)、Simplit Manager™ は、横河レンタ・リース株式会社の商標または登録商標です。
- 記載事項は変更になる場合があります。
- 内容および所属・役職名などは取材当時のものです。