株式会社ゼンリンさま 導入事例
「ゼンリン」の地図情報を支えるPCのトータルコスト削減効果を高く評価し
長年にわたりPCレンタルサービスを活用

1948年の創業以来、70年以上にわたり『知・時空間情報』の基盤となる各種情報を収集、管理し、住宅地図帳やカーナビゲーション用などの各種地図、地図データベース、コンテンツとして提供してきた株式会社ゼンリンさま。
近年では、自動運転やMaaS (Mobility as a Service) などの分野で、地図情報を基盤に、さまざまな情報を組み合わせたソリューションを展開しています。
同社では、15年ほど前から社内で使用するPCの大半を横河レンタ・リースのPCレンタルサービスで調達・運用を行っています。
導入機種の標準化による導入コストの削減や運用負荷の軽減、サポートのアウトソーシングによる保守業務負荷の軽減、さらにはオフバランス化による固定資産の圧縮効果など、さまざまなメリットを感じていただき、長期にわたりPCレンタルサービスを活用いただいています。
評価ポイント
トータルコスト・
運用負荷の軽減
アウトソーシング化による
情報システム部門の負荷軽減
による
資産の圧縮効果
約4000台のPCを社内で運用

株式会社ゼンリン
コーポレート本部
総務部 購買管理課
課長
木下 (キシタ) 智洋 氏
1948年、大分県別府の観光小冊子の発行から始まった株式会社ゼンリンさま。
その後、住宅地図、そしてカーナビゲーション用やインターネット地図などの詳細な地図情報を提供し続けてきました。
現在では、これら地図情報の収集と蓄積のノウハウを活用した、膨大な情報を持つデータベースを基盤として、自動運転やMaaSなど、さまざまな次世代の地図情報利用ソリューションを提供しています。
同社では約4000台のPCが社内で使われています。
同社でPCの調達・資産管理を担当するコーポレート本部 総務部 購買管理課 課長の木下智洋氏は「一般業務用のPCに加え、社内専用のクローズドなネットワークに接続された、地図データベース整備業務等に使用するPCを使用しています。一般業務用は現在B5サイズのノートPCを導入しており、地図業務用はある程度のパフォーマンスが必要で、かつ、確認用にディスプレーを2台接続するため、デスクトップPCを導入しています」と語ります。
コストメリット、資産のオフバランス化を評価し15年前よりPCレンタルサービスを活用
ゼンリンさまでは、15年ほど前より一部を除き社内PCの調達に横河レンタ・リースのPCレンタルサービスを活用しています。
その背景について木下氏は「何よりもトータルコストが安いということが挙げられます。以前は、部署ごとにバラバラに購入するか、リースを利用していました。しかし、横河レンタ・リースの提案により、機種を標準化・統一したことで、大量仕入れによって導入コストを削減できました。さらに、以前であればPCが故障した際、場合によっては買い替えが必要でしたが、レンタルならすぐに代替機が送られて交換してもらえるので、保守面でもコストを削減できていると考えています」といいます。
さらに、会計面でのメリットも大きいと木下氏はいいます。
「当社は上場 (東京証券取引所プライム市場) していることもあり、経営効率を示す指標を重視しています。そのため、可能な限り資産を圧縮する方向にあります。何千台も使っているPCをレンタル利用することでオフバランス化でき、経営効率を示すROAの向上に寄与できています」(木下氏)。
- 会計処理については企業によって異なります。
機種統一で運用面の負荷も軽減

株式会社ゼンリン
システム開発本部
情報システム開発部
情報技術課
副長
長野 真大 氏
「標準化」による機種の統一は運用面でも大きなメリットがあるといいます。
同社で情報システムを統括するシステム開発本部 情報システム開発部 情報技術課 副長の長野真大氏は「以前は導入機種がバラバラだったので機種に依存した問題の対応に大変苦労していました。特にディスプレーなどのドライバでトラブルが多く、個別対応が大変でした。また、Windows アップデートの事前検証もそれぞれ必要でした」と語ります。
これらの課題が、導入機種の標準化によって大幅に負担が軽減されたといいます。
トラブル対応も横河レンタ・リースにアウトソーシング。保守対応の負荷も大幅に軽減
PCレンタルサービスの利用により、保守の面でも大きなメリットを感じているといいます。
PCにトラブルが発生して修理に出す場合、購入品やリース品ではメーカーから問題の切り分けを求められます。
「しかし、社員全員がPCに詳しいわけではないため、トラブルの原因を特定するのが難しい場合があります。以前は情報システム室がPCを引き取って問題を切り分けする必要がありました。しかし、今は横河レンタ・リースのサポートが直接対応してくれるので、情報システム室の工数はかからなくなりました。代替機もすぐに送られてくるので、業務への支障を最小限に抑えられる点も評価しています」(長野氏)。
IT資産管理ツール Simplit Manager の活用で資産管理も効率化
IT資産管理を担当する購買管理課では、横河レンタ・リースが提供する Simplit Manager を活用しています。
「レンタルPCの情報はすべて Simplit Manager に入力されており、他でその情報が必要な場合にはダウンロードして活用ができます。レンタル期限なども把握できますので、レンタルPCの管理も非常に効率的にでき、しかも無料です。まだまだ活用できていない機能もありますので、より活用を進めていきたいと考えています」(木下氏)。
2年で4000台のPCを総入れ替え
同社では2025年の Windows 10 サポート終了に伴い、2023年度から2024年度にかけて約4000台のPCを総入れ替えしました。
木下氏は「半導体不足などもありましたが、PCレンタルは今回のようなまとまった調達も安定してできる、という点も魅力的だと思います」。
PCの展開に関しても「約70の拠点がありますが、横河レンタ・リースにマスターを渡して、キッティングして各拠点に送ってもらえるので、その点でも工数をかけることなく、スムーズに進めることができました」と長野氏はいいます。
よりアクティブな関係を
サポートに関して伺うと「一部、サポートのカスタマイズにも対応していただいて、とても満足しています。逆にお任せしきっているので、情報システム室ではどのようなトラブルが発生しているか把握しきれていない部分もあり、そのあたりの情報共有をいただけるとよりありがたく思います」(長野氏)。
今後期待することについて伺うと木下氏は「調達部門としては、一通りPCの入れ替えが終わったところなので、次はレンタル期限を迎える4年後もしっかりご対応いただければと期待しています」と語ってくださいました。
また長野氏は「現在は完成したサービスを利用している形ですが、当社に完全にマッチしたサービスを両社共同で作り上げていくようなことができないかと思っています」と語ってくださいました。
会社情報

会社名 | 株式会社ゼンリン |
所在地 | 福岡県北九州市戸畑区中原新町3番1号 |
資本金 | 65億5764万円 |
従業員数 | 2426名 (2024年3月末) | URL | https://www.zenrin.co.jp/ |
- 記載の会社名・商品名は各社の商標または登録商標です。
- Cotoka™、データレスPC™、Flex Work Place (Passage、Passage Drive、Unifier Cast、AppSelf)、Simplit Manager™ は、横河レンタ・リース株式会社の商標または登録商標です。
- 記載事項は変更になる場合があります。
- 内容および所属・役職名などは取材当時のものです。