変わるサーバーのライフサイクルマネジメント ~オンプレミスサーバーも購入から利用型へ~

作成日:2023/04/19

お役立ちコラム

変わるサーバーのライフサイクルマネジメント
~オンプレミスサーバーも購入から利用型へ~

PC のライフサイクルは短くなっている。サーバーも? 

これまで、PC の「ライフサイクル」といえば、ざっくりと5年で更新とか、企業によっては壊れて使えなくなるまで、など「管理」という言葉とは少し遠い形でしたが、近年では3~4年で計画的、かつ積極的にPCを更新していく「ライフサイクルマネジメント」(以下、「LCM」という) という考え方が定着しつつあります。

PC における LCM の浸透は PC や OS、ソフトウエアの進化の加速と、PC性能と生産性の関連性が注目されるようになったことが背景にありますが、その一方で、サーバーのライフサイクルは税制 (減価償却期間) の関係もあり、5年以上としているのが一般的です。

しかし、サーバーも仮想化・コンテナ化、セキュリティー対応、そしてDX対応やクラウドシフトなど、この数年で技術や環境が激変しつつあります。
このような状況で、果たして5年というライフサイクルは適切なのでしょうか。

いまどきのサーバー調達のあり方とは?

もちろん、サーバーにもいろいろな目的、用途があるので、一概に5年が長い、と決めつけるのは早計です。
基幹システムなどのサーバーはコストや安定性を考慮すると、5年でも短いかもしれません。
しかし、開発などに使うサーバーは、プロジェクトの期間や求められる性能などを考慮すると、1~2年、長くても3年程度で更新できた方がいいでしょう。
また、PC と同様に高いパフォーマンスが必要とされる VDI の基盤なども5年では長すぎるかもしれません。

また、調達方法もライフサイクルに影響を与えます。
先に挙げた税制上の理由から、購入やリースで調達した場合、ライフサイクルを5年以下に設定するのは適切ではありません。
その一方で、レンタルなら自由に期間を設定できるので、短期利用も可能ですし、ある一定のコストで、サーバーの性能を高いレベルに維持しておくことも可能となります。

このように、そのサーバーのニーズやライフサイクルによって調達方法を変えていくことも、DX (デジタル・トランスフォーメーション) 時代のIT戦略の一つとして積極的に考えてみると良いでしょう。

運用管理、廃棄などの見えないコストも考える

もうひとつ、サーバーのライフサイクルマネジメントにおいて見落とされがちなのが、導入後の運用管理や、利用終了後の廃棄にかかるコストです。
運用管理などは「情報システム部門の仕事」だからと、その業務負荷やコストが顧みられることがあまりなかったと思います。

また、近年では SDGs の観点からも、廃棄時の環境負荷なども考慮することが求められつつあります。
このようにライフサイクルマネジメントを強化すると、これまで可視化されていなかったコストが見えてきます。

これらのコストは、購入やリースでは含まれておらず、外部に委託すると「運用管理費」「廃棄費用」という形でコストがのしかかってきます。

また、運用管理を内部で行う場合は、当然ながらそこに人件費がかかってきますし、業務負荷もかかります。
特に運用管理は重要な業務ではありますが、生産的な業務かというとそうでもありません。
DXを推進するのと、サーバーのお守りをするのと、どちらに貴重なIT人材を割くべきかを考えるべきでしょう。

その点、レンタルであれば障害発生時の保守費用はある程度費用に含まれていますし、もちろんライフサイクル終了時にはサーバーを返却するので、廃棄時のコスト負担はありません。

サーバーも「サブスク」の時代へ

クラウドシフトが進む中、オンプレミスのサーバーはなくなっていくのでは、という見方もありますが、例えば製造業におけるIoTのエッジ・コンピューティングや、企業内におけるAIの利用など、必ずしもクラウドシフトが適切ではないというサーバーの利用シーンもあります。

その一方で、クラウドサーバーの「必要なときに、必要なだけITリソースを調達し、リソースを使った分だけ支払う」という従量課金制は、使い方によってはコスト最適化を図ることができます。
さらに、クラウドサーバーでは、いわゆる「フルマネージド」で、サーバーハードウエアの運用管理から解放されるため、運用負荷も軽減され、魅力的に映る方もいるでしょう。

このように、サーバーの使い方にあわせて柔軟に対応しつつ、情報システム部門の業務負荷を軽減するさまざまなサービスが登場しつつあります。
従来の「5年」「購入」「レンタル」にこだわらず、さまざまなサービスを検討してみてはいかがでしょうか。

クラウドサーバーのメリットをオンプレミスサーバーでも享受できるようにした当社のおすすめサービス

当社は、オンプレミスサーバーをクラウドのように月額利用できるサービス「 ITインフラコンサンプションサービス (以下、「ITICS」という) 」、そして、サーバーを始めとするITインフラの構成管理や問い合わせ窓口の一本化など、情報システム部門の業務負荷を軽減する当社のサービス「 Yellow Dash Support 」を提供しています。

ITICS は導入時に予備のITリソースを準備しておき、その分のコストは利用時に使った分だけの支払いができる従量課金制も可能で、クラウドサーバー同様にサーバーの負荷変動にも柔軟に対応できます。

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