DXの時代、ITインフラは古いままでいいのでしょうか?

作成日:2023/04/21

お役立ちコラム

DXの時代、ITインフラは古いままでいいのでしょうか?

働き方の変化や生産性向上を実現するために、DX (デジタル・トランスフォーメーション) の推進が声高に叫ばれています。

DX というと、RPA や SaaS の導入に目が行きがちですが、意外と見過ごされているのが基幹系のシステム。
実は何十年も前に構築されたシステムが「使えるから」という理由で使い続けられているという話も珍しくありません。

しかし、これらの「レガシーシステム」が、実は DX の大きな障壁になることが珍しくないのです。
今回は、「レガシーシステム」を使い続けるデメリットと、その解決策について考えてみます。

生きながらえる「レガシーシステム」

一般企業における受発注管理や販売管理、会計業務や、製造業における生産管理、在庫管理などを行う基幹システムが稼働するITインフラは、サーバーベンダーやシステムベンダーも長期にわたりサポートを行うところも少なくなく、ハードウエアは5年おき程度で更新されていても、システムそのものはかなり前に導入されたものが現役で動いているという話は意外と珍しくありません。

これまで、これらのシステムに入出力するデータに変化がないと、「あえて安定して動いているものを変える必要はない、逆に変えることによって不安定になるリスクがある」と判断された結果、何十年前に構築されたいわゆるメインフレーム+COBOL のシステムがいまだに動いているという話も時折聞くことがあります。

あまりの物持ちの良さと、ベンダーのサポート力に驚かされるのですが、その一方で、このような「レガシーシステム」は DX と非常に相性が悪いという事実があります。

そもそも「レガシーシステム」はシステム単体で完結して動くようになっているため、外部のシステムとの連携が考えられていないのが一般的です。
例えばデータにCSVファイルをインポートやエクスポートをするだけでも新たにプログラムを書いて、テストを行って、とおおごとになってしまします。
古いシステムで、それが COBOL で書かれていたりすると、今や誰も手を付けられないありさまです。

こうなると、入力に関しては RPA を使って端末を動かすという手が使えるかもしれませんが、出力となるとお手上げ。
まさかの画面出力を手で再入力という手段しかないという可能性もあります。

今こそ「モダン」なシステムに移行する時期

このように、レガシーシステムは、DX を推進する大きな障壁となりかねません。
まさに経済産業省がいうところの「2025年の崖」から滑り落ちてしまうでしょう。
したがってレガシーシステムを使い続けている企業は、一日も早くシステムを刷新することを考えるべきでしょう。

とは言っても、基幹システムを刷新することは容易ではありません。
構築には時間もかかりますし、コストもかかります。
全社的なシステムですから、規模も大きくなりますし、一気に移行することも難しいでしょう。

昨今は「クラウドシフト」が言われますが、クラウドサーバー (IaaS) の運用はオンプレミスとは違うノウハウが必要です。
例えば IaaS の従量課金制は、ITリソースの利用コストを最適化することができますが、その反面、うまく使わないとリソースを無駄遣いして余分なコストがかかってしまうこともあります。
したがって、クラウドシフトは慎重に進めるべきでしょう。

「クラウドシフト」のステップとして、まずは仮想化基盤へのシフトを考える

このタイミングでのレガシーシステム刷新のアプローチとして、一つの方策として、将来的なクラウドシフトへの移行を念頭に置きつつ、まずはオンプレミスの仮想化基盤へ移行を考えてみてはいかがでしょうか。

モダンなITインフラの形態として、仮想化環境やコンテナ環境がスタンダードになりつつあります。
仮想化ソリューションベンダーもクラウドベンダーと協調しつつ、オンプレミスの仮想化基盤上で稼働している仮想マシンや、コンテナ環境で稼働しているコンテナをそのままクラウドサーバー上で動かすことができる環境を用意しています。

したがって、オンプレミスの仮想化・コンテナ環境で土台作りをしてからクラウドシフトへステップを進めることで、仮想化環境の運用・構築ノウハウと、クラウドの運用・構築ノウハウとを一度にではなく、順次習得することが可能になります。

クラウド感覚で使えるオンプレミスサーバーで初期コストを抑えて仮想化シフトを実現

とはいえ、オンプレミスの仮想化サーバーを新規に導入するコストは決して安いものではありません。
また、順次システムを移行していくような場合に、どれぐらいのITリソースを用意すればいいのかを的確に見積もることは容易ではありません。
また、IaaS ほどではないにせよ、これまでのサーバーとは運用形態は大きく変わってきます。
このように仮想化環境、仮想化基盤の導入にも少なからずハードルはあります。

ここでクラウドの「必要なだけITリソースを調達して、使った分だけ支払えばいい」という特徴が魅力的に感じられます。
では、クラウドと同じ感覚でオンプレサーバーを使うことができるサービスあればどうでしょうか。
その答えの1つとして、横河レンタ・リースが提供する「 ITインフラコンサンプションサービス (以下、「ITICS」という) 」をご紹介します。

ITICS は IaaS と同様に、使用したITリソースの分だけ月単位で支払うことが可能です。
また、導入時に、将来必要となったときに使うことができる予備のITリソースをあらかじめ導入しておき、そのリソースに関しても使った分だけ支払えばいいので、導入時のコストを抑えることができます。

ITICS は月額制で、従来とくらべ短いライフサイクルでも使うことができます。
まさにクラウドシフトへの中継ぎとしても最適なサービスと言えるでしょう。

レガシーシステムとの決別の足がかりとして、ITICS などサービスの導入を検討しみてはいかがでしょうか。

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導入したサーバーのハードウエアベンダー、ソフトウエアベンダーのサポートを当社に一本化することで、運用管理支援とあわせて、サーバーの運用管理業務の負担を大きく軽減するサービスです。
ITICS と あわせてのご利用をおすすめしています。

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