実はかなり大変 !? ITインフラ保守のお仕事とは

作成日:2021/12/10

お役立ちコラム

実はかなり大変 !? ITインフラ保守のお仕事とは

ファイルサーバーやメールサーバーなど、会社にとっては無くてはならないシステムを利用している人の影で、縁の下の力持ちとして汗をかいている人たちがいます。
今回はそんなサーバーの保守・運用について、お話したいと思います。

サーバー保守・運用のお仕事とは? 

サーバーの保守と運用は、どちらもシステムを安定稼働させるためにはなくてはならない仕事ですが、同じ意味として扱われる場合もあります。
この「保守」と「運用」について、業務別で細分化してみましょう。

「保守」と「運用」の業務について
保守 運用
ハードウエア障害対応 アクセスログなどの監視
システム障害対応 HW/SWのサポート期限管理
システム復旧作業 課題管理
Firmwareアップデート 機器の更改・追加
バックアップ実施 バックアップ計画・管理
  運用マニュアル作成・整備

上記の通り、細分化してみると「運用」はサーバーやネットワークなどを監視して最適化するのが主な業務であることが見て取れます。
そして「保守」はトラブルを未然に防ぐ対応や障害対応などで活躍する業務ということがわかります。
細かく分けると違いがあるのはわかりますがシステムの安定稼働のために尽力しているのは変わりありません。

「保守」の業務内容について

ハードウエア障害対応

障害と言って最初に思い浮かぶのがサーバー機器のハードウエア障害ではないでしょうか。
例えば、ファイルサーバーのNICが故障したとしましょう。
サーバー機器の場合はPCとは異なり、NICといったパーツは冗長構成を組んでいることが多いので、業務自体には影響はないかもしれません。
しかし、いくら冗長化していたとしても、片方が故障している時にもう片方も故障が発生してしまったら…。

クライアントからファイルサーバーにアクセスができなくなり、業務影響が出てしまいます。
上記のような事象が発生しないよう、故障時にはより迅速な対応が求められます。

システム障害対応

OSの不具合やアクセス集中といった障害を中心とした障害がシステム障害です。
アクセス集中の場合は負荷が特定のサーバーにかからないように負荷分散が必要ですし、OSの不具合であればサーバー自体を再起動や不具合修正版のソフトウエアへアップデートを実施するといった対応が必要です。
これらの対応にあたっては保守対応担当者だけでなく、運用管理担当ともコミュニケーションを取りながら進めていく必要がありますし、場合によっては暫定的な対策を練るなど、頭を悩ませることもあるのではないでしょうか。

Firmwareアップデート

オンプレミスでサーバーを運用している場合、導入時からずっとFirmwareをアップデートしない企業さんもいますが、各ベンダーはFirmwareを最新にすることを推奨としています。
その理由はシステムの安定性が向上されるからです。
Firmware自体も一種のソフトウエアであることはご存じの通りです。
つまり、Firmware自体にも不具合が発生する場合が往々にしてあるため定期的なアップデートの実施が必要となります。
特に緊急度の高い場合は早急な対応が求められます。

「保守」業務の大変なところとは?

前述で「保守」業務について取り上げましたが、その中でも大変な業務がいくつかあります。
それらについても少しご紹介します。

各種問い合わせ対応

ハードウエア障害とシステム障害、どちらにも言えることですが、切り分け作業や機器の交換対応のためにはメーカーへの問い合わせが必要不可欠です。
しかし、問い合わせ先がどこだったか忘れてしまうこともありますし、時には複数の宛先に問い合わせが必要となるなど、問い合わせ対応だけでもかなりの工数を取られることになります。
さらには修理交換となると、データセンターへの入館申請などの対応に追われてしまいます。
障害対応と一言で言っても、中ではさまざまな事柄を実施している顕著な例かと思います。

定期メンテナンス                      

前述でも申し上げた通り、Firmwareなどを定期的にアップデートすることでシステムの安定性が向上します。
しかしながら、その作業を実施する前にはさまざまな業務が必要です。
対象機器の洗い出しやどのバージョンまで上げるのか検証することも必要です。
また、場合によってはサーバー機器などを止める必要があるため、いつ実施するのかスケジュール計画なども立てなければなりません。
サーバーの保守運用を進めていく中で、実はこの計画・立案作業というのが一番大変なことではないでしょうか。
計画・立案するには情報の収集と取りまとめが必要ですし、システム停止を伴う場合はさまざまな部署との調整が必要となります。
さらには作業中に予期せぬ事象が発生した場合の切り戻し対応なども考慮が必要となります。
滞りなくメンテナンス作業を実施するための準備により多くの工数を取られることもあります。

まとめ

今回はITインフラの「保守」という点に特に特化したお話をさせていただきました。
ここまで読まれた方は「保守」の業務がかなり大変であることがご理解いただけたのではないでしょうか。
本件が皆さまのお役にたてれば幸いです。

当社のサービス

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問い合わせ窓口の一元化やお客さま専任のアカウントマネジャーを中心とした定期メンテナンスの計画支援および実施といった、特に大きな工数が発生するところの業務支援をいたします。

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