カフェ好きもクルマ好きも注目！自動車メーカーの新戦略　　～LEXUS MEETS...～

作成日：2018/11/05

カフェ好きもクルマ好きも注目！自動車メーカーの新戦略
～LEXUS MEETS...～

今回取材した「LEXUS MEETS...」は、幅広いお客さまにLEXUSに触れていただくためのブランド体験型施設として、2018年3月に東京ミッドタウン日比谷にオープンした。
現在のLEXUSの主なユーザー層は50代～60代以上の高齢層が中心。
そこで「LEXUS MEETS...」では、40代以下の若年層や、女性のお客さまにLEXUSに気軽に触れてもらうための工夫が随所にちりばめられている。
LEXUSというブランド名は知っているが、「今乗っているクルマ（ブランド）からの乗り換えを検討するほど、LEXUSをよく知らない」「ディーラーには気軽に行きづらい」といったお客さまにも気軽にLEXUSに触れていただける場にしたいと植木氏は語る。2018年3月のオープン以来、来場者数は100万人を超え、試乗サービスは約3,000人のお客さまに体感いただいているというから驚きだ。

お客さまはもちろん、スタッフもストレスフリーであってほしいという思いから、この場所ではクルマの購入をお勧めすることはなく、お客さまから希望があればお住まいの最寄りのディーラーを紹介する程度とのこと。
スタッフはお客さまへの展示車や雑貨の説明のみ担当しているので、いわゆるディーラー特有の緊張感は皆無であった。

今回はそんなLEXUSが取り組む、新しいブランド戦略にフォーカスします。

こんな空間です

LEXUS MEETS...は温かみのあるカフェと、豊かなライフスタイルを想起させるブティック、そしてそこに展示されるLEXUSが融合したプレミアムな空間に仕上げられている。
展示車のLEXUSの周囲には「LEXUSのあるライフスタイル」をテーマにセレクトしたという、さまざまなライフスタイル雑貨が数多く置かれており、気に入ったものがあれば、もちろんその場で買うことも可能。
多様な感性を持ったお客さまに、LEXUSに触れてほしいという思いが詰まった空間となっている。

THE SPINDLE　～モダンで温かみのあるカフェ空間～

LEXUSの顔ともいえる「スピンドルグリル」をモチーフにしたデザインが空間の各所に隠れている。
中でも一番大きいのは、バーカウンターに設置されたスピンドルグリル形状のファサードだ。
他にも各所に隠れているので、ぜひ訪れた際には探してみてると楽しいのではないでしょうか。

ランチは￥650というお手軽価格で楽しめるが、
実は「THE SPINDLE ALE（ザ・スピンドル・エール）」という完全オリジナルのクラフトビールまで用意される本格的なディナーも楽しめる。

STEER AND RING　～本物のプレミアムに触れるLEXUSの世界～

ここではLEXUSの展示車も、
ライフスタイル雑貨と並んでさりげなく展示されている。

「ライフスタイルブランド」を目指すLEXUSが、「LEXUSのあるライフスタイル」をテーマにセレクトしたさまざまな雑貨を販売、
その中にLEXUS（クルマ）を展示することで、LEXUSのある生活を感じてもらおうという演出だ。

取材中もたくさんのお客さまがクルマや雑貨を見ていたが、スタッフが売り込むどころか、極力、気配を感じさせず、自由に見てもらおうとする配慮が好印象だった。

バーチャルショールーム

個人的に特に驚いたのは、4Kの技術を駆使したバーチャルショールームだ。

好みのLEXUS車を選び、カラー・オプションだけでなく、背景（昼・夜）など選択できるのだが、実際の映像と勘違いするほど綺麗であった。

インテリアのシートカラーなども同様に選べるのだが、実際のイメージが湧きやすいように運転席・後部座席からのビューを選択できるのも他ではあまり見かけない面白い工夫だと感じた。

映像をアップしても実際の質感が伝わってくるほどリアルなつくり込みに感動した。

TOUCH AND DRIVE　～乗って感じるプレミアムな体験～

LC500 L Package

GS F

LS500h F SPORT

※2018年10月時点の試乗車ラインナップです。

購入する気はまだないけど、まずは試乗してみたい。
でも、購入する気がないのに、ディーラーへ訪問するのは行きづらい。
そういったユーザーの声に応える特徴的な取り組みが「TOUCH AND DRIVE」だ。

ディーラーではスタッフが同乗して、決められたコースを試乗するのが通常だが、
ここでは約1時間、スタッフの同乗無しで気軽に試乗ができる。
これは、お客さまに、LEXUSのオーナーになった気分で、
LEXUSとともに過ごす時間を実際に体験していただきたい、という思いが込められている。

確かに日比谷にはおしゃれなビル群が並んでおり、
ガラス張りのビルに自分がレクサス車に乗っている姿をみて購入食指が動いてしまう気持ちは納得だ。
ただ気軽に試乗できるだけではない、レクサス車の中でも特にブランドを象徴する試乗車ラインナップは
クルマ好きが行っても間違いなく楽しめるはずだろう。
人気車は予約でいっぱいのため、早めにホームページから申し込みをオススメする。

ACCESS
住所：東京都千代田区有楽町1-1-2
電話番号：03-6205-7715
URL：https://lexus.jp/brand/lexus_meets/
※営業時間、試乗車等はホームページにてご確認ください。

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執筆

原田大輔 (横河レンタ・リース株式会社　マーケティング本部　CDセンター)

Flex Work Placeをはじめとする、情報システム管理者の課題解消ソリューションのマーケティングを担当。
業界を問わず各社とコラボレーションした企画やウェビナーを多数開催している。
趣味の自動車好きが高じて、くるまマイスター検定1級を取得。
時間があれば近未来の水素/電気で刷新される自動車の未来について考えている。