お客さま資産買い取りサービス本格始動。セキュリティーを遵守し、ニーズに柔軟に応える新ビジネス

作成日:2022/11/25

お客さま資産買い取りサービス本格始動。
セキュリティーを遵守し、ニーズに柔軟に応える新ビジネス

横河レンタ・リース株式会社は2022年7月より、新規事業「お客さま資産買い取りサービス」を開始しました。
企業における使用済みのパソコンやタブレットといったITデバイスを買い取り、データ上書き消去などのセキュリティーを遵守した上で再度流通させる仕組みです。

ITソリューション事業本部 Resaleセンター長の宮前 広志は「 SDGs への貢献や ESG 経営の支援につながる新ビジネス。また、IT機器のライフサイクルにおけるワークロードを考えると、大きな費用削減や効率化が見込めるのでは」と語ります。

廃棄予定のパソコンに選択肢が増える

お客さま資産買い取りサービスとは、どのようなサービスでしょうか。

主要取り扱い対象製品はパソコン (ノートブック・デスクトップ/全メーカー対象)、タブレット、スマートフォンです。
お客さまが不要になったIT機器を買い取るサービスです。
買い取ったIT機器を当社のテクニカルセンターへ納入。
データ上書き消去などを経て、中古市場で流通可能なものはそちらで「リユースPC」として販売していきます。

お客さまにとっての大きなメリットは、IT機器廃棄にかかるコスト削減でしょうか。

はい。
単純にパソコンを廃棄するにしても、従来であれば運送費やデータ消去費、廃棄費などのさまざまなコストが発生します。
例えばパソコン100台で試算してみると、運送費として約10万円、データ消去費として約25万円、廃棄費として約4万円。
合計39万円ほどのコストが発生します。

一方、本サービスには引き取り、データ上書き消去も含まれていますので、例えば当社が1台4,000円で買い取った場合、廃棄にかかる39万円のコストが削減されるだけでなく、買い取り額40万円を得ることができます。
本来、コストをかけて処分するはずの資産がプラスになるというのは、企業にとって大きなメリットです。
また、不要PCを処分するのに、従来かかっていた産業廃棄物処理に関わるマニュフェストの発行・管理の業務や排出物の不法投棄などが発生するリスクをゼロにできるというのも企業にとっては大きなメリットになると考えます。

不要PCを処分するための管理コストの低減や排出物リスクをゼロにできる上、 実際にコストが掛かるどころか収益があるというのはメリットがありますね。 ところで、ディスク内の漏えいリスクについて懸念される企業も多いと思いますが、どのような対応をされていますか。

そもそも当社はレンタル事業を展開しており、再レンタル時のデータ上書き消去に関しては、高いセキュリティーを確保したデータ上書き消去技術を有しています。
従来はデータ漏えい対策として破壊廃棄が必要とされていましたが、近年、国際規格でソフトウエアでも確実に上書き消去できる技術が確立されており、当社でも導入しています。
本サービスにはデータ上書き作業報告書の提供も含まれていますので、安心してご利用いただけます。

SDGs や ESG 経営の観点からもメリットがありますね。

左から 当社 ITソリューション事業本部 Resaleセンター長 宮前 広志、NPO法人ライツオン・チルドレン 理事長 立神 由美子 氏、事務局長 石井 宏茂 氏

SDGs や ESG 経営の機運が高まったことで、本サービスがポジティブに進んでいくことを期待しています。
特にIT機器を物理破壊しないという考えは、「資源の有効活用」、「脱炭素」や「地球に優しい経営」を掲げる企業にとっても共感いただけるのではないかと思っています。

また、このたびNPO法人ライツオン・チルドレン (以下、LOC) と協働がスタートしました。
LOCは支援が必要な子どもたちのためにパソコンやIT講習会を提供する事業を行っており、その活動支援に活用いただくことが可能です。
企業はLOCにパソコンを寄付。
LOCに寄付されたパソコンを当社が買い取り、その買い取り金額をLOCに支払います。

これにより、企業は廃棄する予定だったパソコンで SDGs や ESG につながる活動に役立てることも可能になりました。
もちろん、一部は寄付に、残りは当社の資産買取サービスを利用いただく Hybrid な取組も可能です。
このように多様な選択肢をお選びいただけるのも本サービスの特長の一つです。

関連コラム

IT機器ライフサイクル最後のピースに

昨今の中古パソコン市場についてお教えください。

新型コロナウイルス感染拡大を受けて、在宅勤務が多くなりました。
これにより、企業は在宅勤務社のためのパソコンを用意しなければなりません。
しかし、予算面の問題から新品のパソコンではなく、カメラ内蔵の中古パソコンのニーズが高まりました。
ここへきて在宅勤務のインフラ整備は一段落しています。
しかし、半導体不足もあり、新品パソコンは納期の遅延などが発生。
物価の上昇などもあり、中古パソコンの価値は上がっていると言えるでしょう。

横河レンタ・リースがお客さま資産買い取りサービスを展開する意義については、いかがでしょうか。

横河レンタ・リースは長年、パソコンのレンタル事業を展開しています。
営業スタッフはIT機器を管理する情報システム部門などと深いつながりがありますので、お客さまのお悩みや課題をタイムリーにヒアリングできるというのが強みです。

これまでの当社のサービスはIT機器の計画から調達、導入、運用というライフサイクルに関わってきました。
レンタル品であれば利用期間終了はそのままご返却をいただきますが、お客さま資産のPCをレンタルに入れ替えをいただく場合、運用が終了したお客さまの機器の処分に対する受け皿がなく、運用期間が終わると次の提案に移行しづらいという課題もありました。
本サービスが誕生したことで、お客さま資産に対する処分方法について買い取りや寄付という新しい処分方法まで提案することができます。
自社でPCを購入されているお客さまに対しても、きめ細かくニーズに応えられるのが特徴です。
例えばお客さまが処分されたい1,000台のパソコンをうち、700台は買い取り、300台は寄付といったプランも組むことが可能です。
SDGs・ESG、CSRなどさまざまな観点からバランスよく提案できるのは非常に意義があると感じています。

横河レンタ・リースは、IT機器の使用が終了した際にも相談できる存在になったということですね。

その通りです。
横河レンタ・リースは1987年にハードウエアのレンタル事業からスタートしました。
時代の流れとともに市場のニーズも変化し、さまざまなサービスメニューを取り揃えてきました。
今回のお客さま資産買い取りサービスも、まさにそれに当てはまります。

今まで当社のサービスは「新規で導入する際のソリューション」でしたが、本サービスの誕生により「既存のものをどうするかのソリューション」も事業領域となっています。
つまり、レンタルやリースから運用、排出までだったサイクルに「買い取り」、「寄付」といった選択肢が加えられたことで、お客さまのIT機器のライフサイクルを途切れることなく回すことができるようになりました。
IT機器のライフサイクルにおいて、最後のピースを埋められたのではないかと考えています。

執筆

横河レンタ・リース株式会社 マーケティング本部 CDセンター

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