Microsoft 365 とは?企業が抱える課題別解決機能・導入するポイントを徹底解説

作成日:2021/08/13
更新日:2026/01/28

お役立ちコラム


Microsoft のサービスのひとつである「 Microsoft 365 」。

今回は Microsoft 365 の概要やプラン、 Microsoft 365 によって解決できる課題や導入のポイントなどについて解説します。

テレワークや業務効率化などに課題を抱えている方や、 Microsoft 365 の導入を検討している方は、ぜひご覧ください。

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Microsoft 365 とは?

Microsoft 365 とは、単なる Office 製品の集合体ではなく、ID管理・端末管理・セキュリティーを統合したクラウド型サービスです。

具体的には、Word ・ Excel などのOffice アプリケーションに加え、 Microsoft Teams ・ Sharepoint などのチームの情報共有ツールや Microsoft Intune ・ Microsoft Entra ID などのEMS (Enterprise Mobility + Security) を使うことができます。

Microsoft 365 は一般企業や大企業向けだけでなく、家庭向けや教育機関向けにもそれぞれプランが用意されています。
また、プランによって利用できる機能が異なっており、全てのプランに上記の機能が含まれているわけではありませんので、導入時には注意が必要です。

それでは、Microsoft 365 と Office 365 との違いやそれぞれのサービスについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

Office 365 との違い

2020年4月に Microsoft 社は「 Microsoft 365 」のサービス名称の発表をしました。
これにより、従来提供されていた「 Office 365 」と何が違うのか、単なる名称変更なのか、それともサービス内容が違うのかと疑問に感じた方も多いのではないでしょうか。

Microsoft 365 と Office 365 の違いは次の通りです。

  • Office 365:Office アプリケーションを中心に、Microsoft Teams、Exchange、OneDrive、SharePoint といったクラウド型サービス
  • Microsoft 365 :Office 365 で提供されるアプリケーションに加え、EMSのようなセキュリティー機能や Windows を統合したクラウド型サービス

Microsoft 365 では、EMSによってユーザー・端末・データを一元的に管理できるため、セキュリティーを強化しながら、より安全かつ効率的な業務運用が可能になります。

現在は多くの法人向けプランが Microsoft 365 へ統合されていますが、一部の大企業向けプランでは Office 365 ブランドのプランも引き続き提供されています。

※ Microsoft 365 のプランによって利用可否が異なります。

Microsoft 365 のサービス内容

Microsoft 365 のサービス内容は、大きく以下の三つに分けられます。

  • Office 365
  • EMS (Enterprise Mobility + Security)
  • Windows OS

それぞれの細かい内容について、詳しく見ていきましょう。

Office 365

Microsoft 365 には、Office 365 で利用できる一部サービスやアプリケーションが含まれています。

含まれるアプリケーションは、基本の Word、Excel、PowerPoint のほか、メールと予定表管理のできる Outlook や Exchange などです。
さらにオンラインでの会議や共有に便利な Microsoft Teams や SharePoint、To Do など、ビジネスを支えるための Office アプリケーション を利用することができます。

サービスがインターネットを経由して提供されているため、Office 365 などのサービスは SaaS (Software as a Service) とも呼ばれています。

Office 365 が含まれていることにより、数々の優れた Officeアプリケーション を常に最新の状態で利用することが可能です。
また Office 365 の特徴である「 パッケージ版と比べて、より複数の端末で利用できる 」といったメリットも得られます。

EMS (Enterprise Mobility + Security )

Microsoft 365 には、EMSも含まれています。
EMS とは「 Enterprise Mobility + Security 」の略であり、端末や情報の管理、セキュリティーに関するさまざまな機能を備えたサービスです。

具体的な機能として、以下が挙げられます。

  • Microsoft Entra ID (ユーザー管理や接続制限の設定が可能な機能)
  • Microsoft Intune (アクセス制御やリモートでの初期化が可能な端末管理機能)
  • Azure Information Protection (ファイルの暗号化や操作制限が可能なドキュメント保護機能)

EMS が含まれていることによって、 Microsoft 365 に含まれる Office 365 や Windows OS のサービスを高いセキュリティーレベルのもとで効率的に利用できます。

※プランによって、各機能の利用可否や利用範囲が異なります。

Windows OS

Microsoft 365 には、Windows OS に関するライセンスや管理機能が含まれているプランがあります。
利用できるプランは、内容によってさまざまですが、OS のアップグレード権や Windows Autopilot などの利用が可能です。

Microsoft 365 のプラン

Microsoft 365 には、大きく分けて以下二種類のプランが用意されています。

Microsoft 365 のプラン

それぞれのプラン内容について、以下で詳しく見ていきましょう。

Microsoft 365 Business

Microsoft 365 Business は、300名以下規模の一般企業を対象としたプランです。

Microsoft 365 Business はさらに Basic、Standard、Premium の3つのプランに分かれており、プランによって使用できる機能の範囲が異なります。

  • Microsoft 365 Business Basic
    簡単なリモートソリューションを必要とする企業向け
  • Microsoft 365 Business Standard
    リモートワークとコラボレーションのツールすべてを必要とする企業向け
  • Microsoft 365 Business Premium
    安全なリモートワークソリューションを必要とする企業向け

Microsoft 365 Business は 各種 Officeアプリケーション のほかに、共有機能やセキュリティー機能を備え、ビジネスに必要な要件を高いレベルで満たすだけではなくリモートワーク環境の構築を可能にします。

Premium では、Business プランの中で最も多くの管理・セキュリティー機能が利用可能です。
しかし Standard では高度な脅威対策とデバイス管理機能の利用が制限され、Basic では デスクトップ版Officeアプリケーションなどの利用が制限されます。

ほかにも Officeアプリケーション の利用とクラウドのファイル保存利用にフォーカスした Microsoft 365 Apps もあります。

Microsoft 365 Enterprise

Microsoft 365 Enterpriseは、大企業を対象としたプランです。

Microsoft 365 Enterprise はさらに E3、E5 の2つのプランに分かれており、プランによって使用できる機能の範囲が異なります。

  • Microsoft 365 E3
    クラス最高の生産性向上アプリに大企業のための中核的なセキュリティーとコンプライアンス機能の組み合わせ
  • Microsoft 365 E5
    クラス最高の生産性向上アプリに大企業のための高度なセキュリティー、コンプライアンス、音声通信、分析の機能を利用可能

Microsoft 365 Enterprise には、Microsoft 365 Business のプランに備わっているビジネスに必要な機能に加えて、業務をより効率化するアプリケーションや管理・監視の機能が備わっています。
大企業に必要な、優れた生産力や高度なセキュリティー、コンプライアンス管理の実現が可能です。

E5 ではすべての機能が利用可能である一方、E3では高度な分析や情報保護、コンプライアンスにおける一部機能が制限されます。
また、Microsoft Teams のありなしを選択する必要があります。

E3 と E5 のほかにも、生産性向上アプリとクラウドサービスにフォーカスした Microsoft 365 F3 もあります。

家庭向けプラン

これまで法人向けプランを紹介しましたが、 Microsoft 365 Personal といったには家庭向けのプランもあります。
生産性を向上させる各種Officeアプリケーションが常に最新の状態で利用できるほか、1TBのクラウドストレージや高度なセキュリティー機能を利用できます。

家庭向けプランではサブスクリプション契約だけではなく、Office Home & Business 2024 や Office 2024 といった永続ライセンスを取得することも可能です。

Microsoft 365 Copilot プランも登場

Microsoft 365 Copilot とは、企業向けに提供されている生産性を向上するAIエージェントです。

単なるチャットボットではなく、Microsoft 365 サービス内の組織データにアクセスして作業を支援します。
例えば、Outlook のメール内容や Microsoft Teams の会話、SharePoint に保存された資料をもとに、文章作成や要約、提案などを行うことが可能です。

AI が業務データにアクセスできるのは、セキュリティーやアクセス権の設定が適切に管理されている Microsoft 365 環境だからこそ可能です。
そのため、組織内の情報を安全に活用しながら業務効率化が可能です。

Microsoft 365 Copilot プランとしては、主に Microsoft 365 Copilot Business (一般企業向け) ・ Microsoft 365 Copilot (大企業向け) が用意されています。

※ Microsoft 365 Copilot を購入するには、対象となる Microsoft 365 プランのライセンスが別途必要です。

Microsoft 365 で解決できる課題

Microsoft 365 は Office アプリケーションをはじめ管理機能やセキュリティー機能など、さまざま機能を備えているため、以下のような課題の解決が可能です。

  • テレワーク・在宅ワークでも生産性を向上させたい
  • クラウドを活用したいがセキュリティーが心配
  • チームのコミュニケーションを活発にし、業務効率を高めたい

テレワーク・在宅ワークでも生産性を向上させたい

2020年以降、出社とテレワークのハイブリッド型の勤務体系が定着しました。
そのため、引き続きテレワーク化での情報共有や会議、セキュリティー対策などさまざまな課題が伴います。

Microsoft 365 には、ハイブリッド時代の課題を解決するさまざまなサービスや機能が用意されています。

例えばセキュリティーに関しては、Windows 11 に標準で備わっているセキュリティー機能に加え、EMS によってさらにセキュリティーレベルを引きあげることができます。
また SharePoint や OneDrive の活用よってデータや作業の共有が可能になり、会議については Microsoft Teams を利用することでオフィスと同じように行うことができます。

さらに、Windows Autopilot を活用することで、EMS の管理機能を前提に、IT管理者がPCに触れることなく、ユーザーの手元に届いたPCを自動的に業務用環境としてセットアップすることが可能です。
これにより、キッティング作業の工数削減や、拠点・在宅を問わない柔軟なPC配布を実現できます。

Microsoft 365 を導入することで、セキュリティーや共有、会議などの課題を解決しテレワークを円滑に進めることが可能です。

※ Windows Autopilot を利用するには、Microsoft Entra ID と Microsoft Intune を含んだプランが必要です。

クラウドを活用したいがセキュリティーが心配

近年導入や活用が進んでいるクラウドサービスですが、セキュリティーの課題やサーバー・端末の管理などの課題があります。

セキュリティーに関しても、Microsoft 365 に備わっているサービスや機能によって安心して活用できるようになります。

Microsoft Intune によって、セキュリティーポリシーに基づいたアクセス制限などの端末管理が行えるほか、リモートワイプ機能によって万が一端末を紛失した場合の情報漏えいを防止できます。
さまざまな機能を Microsoft 365 で一元管理できるほか、すでに利用していた他社製のクラウドアプリケーションなどとも連携することが可能です。

Microsoft 365 を導入することで、管理やセキュリティーにおける課題を解決できます。

チームのコミュニケーションを活発にし、業務効率を高めたい

Microsoft 365 を導入することで、システムおよび人的な課題を解決し、業務効率化と生産性向上を実現することが可能です。

Microsoft Teams や SharePoint、OneDrive などを活用することで効率的かつスムーズな社内コミュニケーションを実現します。
さまざまなグループウエアが用意されている Microsoft 365 だからこそ、業務効率化に関する課題を解決できます。

さらに Microsoft 365 は、月額のクラウドサービスであるため初期投資も抑えられるほか、ライセンス管理も柔軟に行うことができます。

Microsoft 365 を導入するメリット・導入するポイント

最後に Microsoft 365 を導入するメリットと導入のポイントについて解説します。

テレワークの導入や業務効率化についての課題に加えて、以下のような問題意識をお持ちの方は Microsoft 365 の導入を検討してみてください。

  • 管理コストを削減したい
  • セキュリティーを向上したい

管理コストを削減したい

Microsoft 365 は、管理コストを削減したい方におすすめです。

Microsoft 365 は Officeアプリケーション の利用ができるだけではなく、 端末管理、ファイルなどの効率的な管理を実現します。
さまざまなデータを一元管理することもできるため、管理にあてる人員を減らしながら1人にかかる負担も減らすことができます。

セキュリティーを向上したい

Microsoft 365 は、セキュリティーレベルを向上させたい方にもおすすめです。

従来の Office 365 とは異なり、 Microsoft 365 には Windows 11 の標準セキュリティー機能や EMS の高度なセキュリティー機能が備えることができます。
充実したセキュリティー機能により、自社のビジネスや情報を確実に保護するだけではなく、クラウドの活用やテレワークの導入など、現代に必要な最先端の働き方を実現します。

まとめ

今回は Microsoft 365 で解決できる課題と導入のポイントについて解説しました。

Microsoft 365 を導入することで、管理コストを抑えつつセキュリティーや生産性も向上させることができます。

業務の見直しを検討している場合は、 Microsoft 365 の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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横河レンタ・リース株式会社 マーケティング本部 CDセンター

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