Microsoft 365 Windows Autopilot とは?デバイスリセットや回復、拡張サポートの魅力 前編

作成日:2021/06/24

お役立ちコラム

Microsoft 365 Windows Autopilot とは? デバイスリセットや回復、拡張サポートの魅力


情報システム部門の業務負担となる Windows 10 デバイスのセットアップ。
この業務負担を軽減するためのクラウドサービスが Windows Autopilot です。

今回は、 Windows Autopilot の概要や情報システム部門の業務負担を軽減する機能について、前編と後編に分けて解説します。

Windows 10 デバイスのセットアップにかかる工数を削減したい情報システム部門の担当者は、ぜひ参考にしてください。

Windows Autopilot とは?

Windows Autopilot は、 Windows 10 デバイスのセットアップをエンドユーザーが行えるようにするためのクラウドサービスです。

また、デバイスリセットや回復も可能です。
今まで情報システム部門の頭を悩ましていたマスターイメージの作成・更新やデバイスの配布などの作業負担を削減できます。

Microsoft Intune を利用して設定

Microsoft Intune は、モバイル デバイス管理 (MDM) とモバイル アプリケーション管理 (MAM) を行うクラウドサービスです。
スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどの使用やアプリケーションの使用を制御できます。
Microsoft Intune を利用することで、エンドユーザーが Windows 10 デバイスをセットアップする際に、組織で指定したポリシーの適用や設定などが自動的に行われます。

Windows Autopilot の三つの特徴

Windows Autopilot の特徴は下記3つです。

  • 情シス部門の業務負荷を削減
  • エンドユーザーがセットアップ実行
  • Azure AD 、 Intune との連携

Windows Autopilot を導入することで情報システム部門とPCのエンドユーザーによる作業が大幅に削減されます。

情報システム部門の業務負荷を削減

情報システム部門は、 Windows 7 までの展開では、マスターイメージ作成や Sysprep でのデバイス情報の削除、イメージングツールでのクローン作成を行わなければなりません。
また、 Windows 10 の展開では半期に一度の機能更新(OSアップデート)に伴うマスターイメージの変更が必要です。
これらの業務は、情報システム部門の業務負担となります。

Windows Autopilot を導入すれば、情報システム部門は下記の3ステップで Windows 10 デバイスのセットアップをエンドユーザーに任せられます。

Windows Autopilot 導入の流れ

情報システム部門の作業
  1. デバイス登録(メーカーが実施/組織内で実施)
  2. プロファイルの作成・割り当て
  3. エンドユーザーの元へデバイスを発送
Windows Autopilot 導入、情報システム部門の作業の流れ
エンドユーザーの作業
  1. 送られてきたデバイスを受け取ります
  2. デバイスを起動し Azure AD アカウントで Windows 10 にサインイン
  3. Azure AD 参加・ Intune 登録が自動的に行われ、割り当てられたプロファイルが適応されます
Windows Autopilot 導入、エンドユーザーの作業

情報システム部門が行うデバイス登録は、デバイスのメーカーが実施する方法と、組織内でハードウエア ID を手動で収集し、CSV をアップロードする方法の二つがあります。

情報システム部門の業務負担をより軽減したい場合はデバイスのメーカーが実施する方法がおすすめです。

エンドユーザーがセットアップを実行

デバイスのエンドユーザーが新しいデバイスをネットワークに接続し、Azure AD アカウントで Windows 10 にログインするだけで自動でセットアップが完了します。
セットアップが数分で済むため、すぐに業務に取り掛かれるでしょう。

Azure AD 、Intune との連携

Azure AD と Intune に連携することで、エンドユーザーのデバイスの一元管理とセキュリティー対策が可能です。
Azure AD はリモート作業のセキュリティー保護や社内外の情報へのアクセス制御を行えます。
Intune はデバイスの設定、機能、セキュリティー管理を行えます。そのため、アプリケーションのインストールだけでなく、デバイスのセキュリティーポリシーの設定も可能です。

まとめ

前編では、Windows Autopilot のサービス概要と三つの特徴について説明しました。
Windows Autopilot を導入すれば、エンドユーザーが Windows 10 デバイスのセットアップを行えるため、今まで情報システム部門の負担となっていた業務を削減できます。

次回は、Windows Autopilot でのデバイスリセット(回復)方法、拡張サポートの魅力、導入するときの注意点について説明します。

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