ご家庭の無線LANルーターでできるテレワーク時のセキュリティー対策

作成日:2020/11/13

お役立ちコラム

ご家庭の無線LANルーターでできるテレワーク時のセキュリティー対策

コロナ禍でテレワークが急速にすすみ、ユーザーが各自の自宅で働く機会も増えたのではないでしょうか?
在宅でテレワークをする際、ネットワークの入り口として家庭用の無線LANルーターが利用される場合も多く、その無線LANルーターからインターネットにつながらないと仕事ができない状況になりますので、テレワークを行う上で生命線です。

会社の中であれば、ネットワークインフラも情報システム部が主導で十分なセキュリティー対策が実施され、ユーザーは特にネットワークについて意識することは少ないでしょう。
ご家庭の無線LANの設定はユーザー自身が行わなければならず、屋外からの第三者の不正アクセスやマルウェアの感染などに対しても注意を払う必要があります。
ユーザーにとっても、会社のPCを接続するうえで、セキュリティーをきちんと満たしていている正しい設定なのか、設定内容に間違いなどがあり、万が一のことがあったらどうしよう、と不安になることも想定できます。

そこで在宅テレワーク時の生命線である無線LANルーターで設定できるセキュリティー対策をまとめてみました。

ご家庭の無線LANルーターで設定できるセキュリティー対策の点検!

  1. ファームウエアを最新にする。
    セキュリティーの向上やバグ修正がありますので、ルーターで自動アップデート設定にするか、こまめに確認して手動アップデートすることが必要です。

  2. 管理用IDとパスワードを購入したままの状態で使用しない。
    推察されにくいパスワードにする。

  3. SSIDは、名前など個人が特定されにくいものにする。

  4. 暗号化方式は、新しく強度の強いものを利用する。
    暗号化キーは推測されない複雑なものを設定する。

    古い無線LANルーターでは、新しい暗号化方式に対応していないものがありますので、普段利用する端末(PCやスマホやタブレット)が新しい無線LANの規格に対応した際に、新しい規格に対応した無線LANルーターの機種へ更新するのもひとつです。

  5. MACアドレスフィルタリングをする。
    登録などで手間がかかりますが、利用している機器以外からのアクセスができないためセキュリティー向上のメリットがあります。
    登録してないMACアドレスが接続してないかログをチェックするのもセキュリティーを高める効果的な方法です。

  6. 会社のPCを接続するSSIDは、他の機器と接続するものとは別のものにする。
    最近は、ご家庭のPCやスマホ、ゲーム機やTV、掃除機などの家電も無線LANにつながりますので、そういった物と別のSSIDにすることで、会社のPCを接続するSSIDだけセキュリティーを高める設定も可能です。

  7. 会社のPCはルーターしか接続できず、インターネットには接続できるが、イントラの機器との間で通信できない設定にする。
    ルーターのメーカー名により機能名は異なりますが「隔離機能」や「イントラとのアクセスを制限する」「ネットワーク分離機能」など、チェックをいれるだけで設定できるものがあります。

  8. ルーターの設定変更ができる通信方式を制限する。
    (ルーターの機種によりアクセスできる方式を制限することができます)

  9. 電波強度を必要に応じて弱める。
    各メーカーができるだけ遠くに電波を飛ばせるように製品開発している内容と真逆になりますが、集合住宅などの場合は、隣の部屋や外まで、電波が届きますので必要に応じて電波強度を弱めれば、他の部屋や屋外からの第三者の不正なアクセスのリスクを減らすことができます。 

まとめ

最近のご家庭向けルーターも、いくつかのメーカー機種のなかには、悪質なWebサイトへの通信をブロックする機能や、ウイルスに感染した機器をネットワークから遮断する機能など、高度なセキュリティー機能を持つ機種もありますので、そういった機種を利用することもおすすめです。

ちょっとした設定の点検を推進することで、不安を解消していきましょう。
また、無線LANルーターの設定以外で一番大切なことは、ユーザーがご家庭で利用するパソコンやスマートフォンなども、こまめにOperating System(OS)のバージョンアップやウイルス対策ソフトの導入など、日頃から注意と心がけを行うことが一番のセキュリティー対策になります。

エンタープライズの製品機能も何年かすると家庭向け機種の機能にも実装されてきたりしますので、企業向け製品を見れば、数年後の家庭向け機種の内容も見えてくるとも言えるのではないでしょうか?
そのあたり見比べてみると面白いです。

次回は、企業向け無線LANのセキュリティー対策をご紹介します。

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