組み込みシステムにおける計測ソリューションのご紹介

複雑化する組み込みシステムにおける測定課題

半導体技術の進歩により高性能なマイコンがあらゆる分野の電子・制御機器に組み込まれ、多様なデバイスの制御、計算処理を担っています。マイコンとその周辺回路を取り巻く信号は、アナログ信号、ロジック信号、シリアル通信、メモリバス、電源ラインなどのアナログ信号とデジタル信号の混載環境になっていて、さらには回路を流れる信号自体も高速化しています。モノのインターネット(IoT)により無線技術も採用され始め、システムの複雑さは増していく一方になってきました。

組み込みシステムのブロック図(例)

組み込みシステムのブロック図例

近年の組み込み機器開発の課題として、仕様通りに設計してもうまく動かないという例が挙げられます。システムが大規模になり制御が複雑化してきたこと、省電力化が進み回路全体の信号電圧が小さくなってきた(電圧変動の許容マージンが厳しい)こと、省配線設計や多層設計など設計技法が高度化していることなど、さまざまな要因が挙げられます。最近では、特に電源周りでトラブルも増えてきたそうです。

問題が起こったときに、効率よく、迅速にデバッグができるような計測ソリューションが求められています。組み込みシステムにおける計測ソリューションでは、以下のような要件を中心に改善が進められ、年々性能進化が図られています。
・複雑なシステムでも検証・評価ができる測定機能・測定チャネル数の改善
・間欠的な現象がより確実に捕捉できること
・測定画面の視認性やトリガ設定を容易に行えるなどユーザビリティーの改善
・さまざまな測定条件の試験環境を再現できること
・測定システムの簡素化

本コラムでは、組み込みシステムの評価に役立つ計測ソリューションの最新トレンドをご紹介します。

組み込みシステムにおける計測ソリューションの動向

組み込み機器の開発は多岐にわたる評価が行われます。
評価に使用する計測器はオシロスコープを中心として、任意波形/ファンクションジェネレータ、デジタルマルチメータ、直流電源、スペクトラムアナライザなどが挙げられます。

最新計測器の動向、便利な測定機能 ~オシロスコープ編~

オシロスコープの基本的な役割は電気信号の波形を把握することです。近年では、波形の観測能力だけでなく、デバッグ能力の強化が進められています。
そのため、技術者の測定課題に対して数年という短期間でさまざまな性能・機能の向上が実現されてきています。

組み込み機器開発 関連ソリューション/プロダクト

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