システム管理者泣かせの Windows アップデート運用のベストプラクティスとは

作成日:2022/02/10
更新日:2023/11/27

お役立ちコラム

システム管理者泣かせの Windows アップデート運用の
ベストプラクティスとは

コストや手間がかかる Windows 10、Windows 11 のアップデート運用

2020年1月の Windows 7 サポート終了を受けて、Windows 10 がOSの主流になって数年が経過しました。
システム管理者を悩ませているのは、Windows 10 で大幅に変わった Windows Update への対応ではないでしょうか。

セキュリティー関連の問題や不具合を修正する毎月の Quality Update (品質更新プログラム:以下、QU)に加え、新しい機能が追加される大型アップデート、Feature Update(機能更新プログラム:以下、FU)が半年ごとにリリースされるようになり、その対応に迫られるようになりました。

特にFUはアップデータ(アップデートファイル)が数GBにも上ることもあり、社内のPCが一斉にアップデートを行いますと、業務に支障をきたしてしまうほどネットワークに負荷がかかることから、会社によってはアップデータをUSBメモリに入れて配布し、ユーザーが各自でPCのアップデートを実施しているというところもあると聞きます。

また、Microsoft はアップデータ配布用に WSUS(Windows Server Update Services)を用意していますが、使い勝手があまり良いとは言えず、導入を見合わせている会社も多いのではないでしょうか。

「手間がかかるからやらない」はセキュリティーリスクを高める

このように手間がかかる Windows のアップデート運用ですが、面倒だからアップデートの適用はしない、というのはセキュリティーリスクを高め、ひいては企業の損失につながるリスクを高めることになる、ということは肝に銘じておかなくてはなりません。

多くのサイバー攻撃がOSやソフトウエアのぜい弱性(弱点)を利用して行われています。
例えば2019年に大流行し、「 最恐のマルウェア 」と呼ばれた Emotet は、Word のマクロを通じてPCに感染させた後、Windows のファイル共有のぜい弱性を利用し、他のPCやサーバーに感染を広げていました。
つまり、組織内のPC全てが適切なアップデートを実施していなかった場合、その組織内のPCは全て感染してしまうことになります。
同じく大きな被害を広げたランサムウエア (身代金マルウェア)「 WannaCry 」も Windows のぜい弱性を利用して感染拡大させていました。

このように、「 手間がかかるからアップデートはやらない 」ということは、セキュリティーリスクを考えると絶対に避けなければなりません。

では、Windows アップデートの手間をなくす方法はあるのでしょうか。

Windowsアップデート運用を効率化するには

Windows 10 で変わった Windows アップデートの運用は、近頃リリースされた Windows 11 でも基本的に踏襲されており、今後も続くと考えられます。
したがって、何らかの形で運用を効率化し、システム管理者の工数を削減しつつ、アップデートを確実に実施できる環境が必要です。

その要件として、

  • 大容量のアップデータをネットワークに負担なく配信できること
    USB配布などをすることなくネットワーク経由での配信を実現します。
  • 各クライアントPCのOSバージョンや、アップデートの状況、PCのローカルディスクの空き容量が一元的に把握できること
    アップデートの対象や、成功・不成功、さらにはアップデートに必要な空き容量が各クライアントPCに確保されているかが1カ所で確認できない場合、確認や不成功時の対応に追われることになるので、一元管理できるかが重要です。
  • アップデートをグループ単位で実施できる仕組みを持つこと
    Windows 10 / 11 のアップデートでは、少数のPCで動作検証を行い、順次拡大することが、トラブルを最小限にしつつ、迅速なアップデートの展開が可能となります。

が挙げられます。

自社での運用ノウハウを生かした運用ツール
「 Flex Work Place Unifier Cast 」

横河レンタ・リースでは約30年以上前からアプリケーションの配信に特化したツールを自社で開発し、長年お客さまにご提供しておりました。
その配信ツールを応用し機能追加することで Windows 10 の運用を支援する「 Flex Work Place Unifier Cast 」(以下、Unifier Cast)が誕生しました。
Unifier Cast は Windows 10 / 11 のアップデート運用を確実かつ管理者の負担をかけずに行うことができるサービスです。
以下の機能を持ち、システム管理者の負担を大幅に軽減しつつ、確実な Windows アップデート運用を実現します。

  • ネットワークに負荷をかけない分割配信機能
  • クライアントPCのOSバージョン、アップデート状況、空き容量が一元管理できるダッシュボード
  • アップデートの範囲をコントロールできるグループ機能
  • アップデート失敗時にユーザーが対処できるサポート機能

Windows Update 対応にお悩みの管理者の方、ぜひ検討されてみてはいかがでしょうか。

今回ご紹介した Unifier Cast を詳しく説明したページはこちらです。

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