少しだけ見えてきたテレワークマネジメントの実践

作成日:2021/10/01

お役立ちコラム

少しだけ見えてきたテレワークマネジメントの実践

皆さん、こんにちは。
新型コロナウイルスの拡大で国内ニュースが騒がしい毎日ですが、今日も元気にテレワークをしています。
私はマーケティングチームのマネジメントをしている高橋です。
今の職場は4年目になりますが、組織を任されたのは2020年1月。
そうです、コロナ禍に突入したのとほぼ同時期にマネージャーになりました。
テレワーク環境でのチームマネジメントをしており、日々勉強、悩みは尽きません。

多くの企業でテレワークが進む中、BtoBにおいてデジタルマーケティングが主流になりつつありますが、私達のチームはいわゆるソレです。
メンバーは総勢15名、各メンバーはそれぞれの得意領域で専門性を高めながら活動をしており、基本的にテレワークをしています。
私自身も積極的にテレワークしており、1カ月に1,2回しか出社していません。
そのためメンバーと顔を合わせて仕事をするケースはほとんどない環境がかれこれ1年以上続いています。
そんな中で私のテレワーク生活やどのようにマネジメント業務を行っているか、紹介します。

テレワークで変わった生活習慣 

私の1日は、早朝5時に起床するジジイの早起きから始まります。
早起きは、テレワーク環境になってから変わりました。
テレワーク以前までは、遅くまで会社で仕事をしているか、終業後飲みに行くかで終電間際に帰ることが大半でした。
それがテレワークになったことで、通勤時間の約3時間も短縮され、空いた時間はもれなく家事に移行する状況に変わりました。
夕食後は子供をお風呂に入れ、髪を乾かしたり、本を読んだり最後は一緒に寝るという1日の後半戦を担当しています。
そのため夜の10時前には就寝をするという生活に変わり、早寝早起きが標準生活になりました。
5時に起きても、6-7時間は睡眠を確保できるため、コロナ前の生活と比べると朝はスッキリと起床しています。
日中は終日打ち合わせでスケジュールが埋まってしまうため、仕事でもプライベートでも自分の時間を確保することが難しくなっています。
その為、朝の静かな時間を確保して自分の時間を作るようにしています。

テレワーク環境は、椅子と運動が重要

大抵は自分の部屋で仕事をしています。
机は前から利用していましたが、モニターを追加したことで机からはみ出てしまい少し狭く感じています。
そこで、椅子は少し良いものをと、ゲーミングチェアを購入しました。
だいたいオンライン会議が1日7-8件入り椅子に座っている時間が長いため、座り心地の良い椅子は重要なアイテムです。
会社で用意されていた椅子の座り心地の良さ、完成度の高さをあらためて感じます。

またヨガマット、ダンベルを室内に置き、ストレッチや軽い筋トレをし、時間があれば30分程ジョギングにいくようにしています。
運動不足も中年男性の天敵なので、打ち合わせの合間を見てコッソリ運動しています。
お気に入りのテレワークアイテムはくまの耳かきです。
会社ではできませんが(笑)、集中力が切れてきたな、と感じたときに愛用しています。

テレワークで活躍 ガス乾燥機

テレワーク生活になってやや大きめの買い物ですが、便利になったアイテムを紹介します。
私の家は共働きという事もあり、毎日子供の送迎や家事にも時間がかかっていたため、少しでも効率化しようと、ガス乾燥機を導入しました。
もともと乾燥機能付きの洗濯機なのですが、電気だと乾燥時間が長く、電気代も気になり積極的に使えていませんでした。
ガス乾燥機を導入し、乾燥時間が3時間から約50分と短縮されベランダに出て洗濯物を干したり、取り込んだりの工数も大きく削減、特に部屋干しでも乾きにくい雨の日は、便利だなと感じます。
ふっくらした仕上がりで乾くので、天気も気にせず毎日ガンガン稼働させています。
面倒な作業をどう減らせるかは、仕事だけでなく家でも常に検討しています (笑)

「状態把握×個人特性」で考えるマネジメントの実践

最後に話題を変え、私のマネジメント業務についてです。
なかなかメンバーと会えない状態が続くと、テレワークを前提にどうやってマネジメントをしていくか、世の中のマネージャーの多くの方が同じ悩みを抱えているのではないでしょうか。
私もその一人です。
いろいろと上司や周りの先輩方からのアドバイスを貰ったり会社の研修を受けたり情報収集をしながら試行錯誤した結果、最近はこんな感じが良いのかな、と自分なりに感じていることをお話します。

テレワークを前提に考えた場合、メンバーの状態把握とメンバー個人特性を考慮して、自分の関わり方をそれぞれ変えていくことが大事だと考えています。
全員同じスタンスで同じ時間を平等に使おうとするのは、特にコミュニケーションが取りにくくなった今の環境では時間が足りず、大げさに言うと戦略的 (優先順位) な思考が必要だと思います。

まずはメンバーの状態を自然に把握できるようにしておくことが重要になってきます。
日々仕事で頻繁にミーティングやチャットでやりとりするメンバーは、だいたいこんな仕事に工数を掛けているな、というのはわかります。
またその仕事を進めていく上でこの先こんなハードルが出てくるから、メンバーがつまづくポイントがあるかも、というその先までマネージャーが見通せると対処方法も明確で理想な状態です。
ただ、私としてはこのメンバーの状態やこの先の仕事の進め方のイメージが付く場合、ある程度本人に任せて個別に時間を取ることはしていません。
何かあれば「例の件なんですが、、」とすぐに相談を貰える状態になっているからです。

逆に、状態が把握しにくく、相談もしにくいかも、と思うメンバーもいます。
それは日々同じ打ち合わせなどに参加する機会が少なく、声を聞く頻度も少なくなり、テレワークで見えなくなってしまった影響がそのまま出てしまうケースです。
私が最近の状態を把握できていないな、と感じる場合は、定期的にオンラインでのミーティングをセットして、メンバーとの時間を作るようにしました。
そこでは、「最近どうすか?」という軽い雑談や今の仕事の状況を教えてもらうようにして把握しにいくようにしています。

次に個人特性に応じたマネジメントも重要だと考えています。
マイクロマネジメントというとややネガティブに聞こえる方もいるかもしれませんが、それを不要な人も必要な人もどちらもいると思います。
細かく言わなくても自分でどんどん進められるメンバーには、細かい指示は出しません。
基本的にはチャレンジに失敗は付き物ですし、それを許容し自分で考えて自分のやり方で進めていくことは推奨しています。
ただ、逐一の報告は求めないまでも、月に1度チェックポイントを設け、課題がないかだけ確認するようにしています。
逆に、自分で考えて仕事を進めることが苦手なメンバーもいます。
本人のキャリアにもよりますが、お題を与えてやり方は考えてもらう、ヒントを出しながらアイデアを引き出し具体化していく、全て業務内容の指示が必要、などタイプはさまざまですが、ここにはマネージャーが時間を割いていく必要があると考えています。

オンラインでも会話していく中で何か本人の思考や興味がマッチするところがあれば、ガツガツ後押しします。
そしてできるようになったら「めちゃくちゃ良いね!」と褒めまくります。
私の性格ですが、ここは自分ゴトのように嬉しく感じますし、結構な頻度で「いいね!」と言っています。
おそらくメンバーからは、軽いマネージャーだと思われている気がしますが、それでも良いと思っています。
チーム力を上げることで、自分で考えて成果を出せるメンバーを一人でも多く作りたいですし、そうすると周りも刺激されチーム力も上がります。
私もメンバーが成長したと感じる場面を見たり、周りから聞いたりすると、とても嬉しく感じます。
メンバーはタレント、私はタレントを売れっ子にしたい芸能事務所のスタッフのような感覚かもしれません。

今後重視していきたい部分として、テレワークで個人は働きやすくなったと言われますが、逆にチーム連携が弱まってしまうリスクもはらんでいると感じます。
一緒に関わるメンバーへの配慮、気遣い、情報共有もこれからもっともっと意識する必要がありますし、全体のコミュニケーションをどう図っていくかもこれから取り組んでいきたいと思います。
世の中のマネージャーや管理職の皆さんも職場にあった課題や悩みが尽きないと思いますが、共に頑張っていきましょう。

執筆

高橋 亮造(横河レンタ・リース株式会社 マーケティング本部 CDセンター センター長)

仕事と子育てに忙しい日々ですが、普段は旅行や外でのお酒が大好きです。
今はどちらもできていませんが、早く沖縄のキレイな海に癒されに行けるよう待ち遠しい毎日です。

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