CO2削減への貢献(削減貢献量)
削減貢献量とは
削減貢献量とは、一般的に使用されている製品やサービスを自社製品・サービスで代替することで、サプライチェーン上のCO2削減量を定量化する考え方を指します。
ここでは、PCやモニターなどのIT機器の中古販売(リセール)事業と計測器レンタル事業における、当社のCO2削減貢献量をご紹介します。
IT機器中古販売(リセール)事業
当社では、法人のお客さまへのレンタルが終了したPCなどのIT機器を中古品として主に個人向けに販売する「リセールビジネス」を展開しています。レンタル可能期間が過ぎた機器を廃棄せずに中古品として販売することで、レンタル終了後に販売せず廃棄する場合と比較して長く使用できるようになります。
当社では購入から4年間を目安として機器をお客さまに貸し出しています。これは、ビジネスユースに求められる高い性能やセキュリティー水準を満たすのが難しくなるためです。しかし、4年が経過した機器であっても、ビジネスでなくプライベートの用途であれば問題なく使用できます。

当社が扱う製品に関して調査を行った結果、法人向けレンタル期間が終了し販売したPCは2.8年利用されており、法人向けにレンタルされていた期間と合わせると、合計で6.8年も使われていることがわかりました。※1
これは、販売しない場合と比べて「製品寿命を70%伸ばせている」ということになります。
レンタル期間終了後に中古品として販売することで、機器本来の寿命まで十分に使用することができるのです。
結果として、製造や廃棄しなければならない製品の台数が減少するため、製品の製造・廃棄に伴うCO2の排出が削減されます。当社では、レンタル期間が終了したノートPCとデスクトップPCを中古品として販売することで、年間39,244t、東京ドームに換算すると77.1杯分ものCO2排出を削減しています。※2
※1:2021年度内閣府消費動向調査におけるパソコン平均使用年数をもとに計算
※2:2022年度調査結果

計測器レンタル事業
横河レンタ・リースでは、計測器を一時的に利用したいお客さま向けに計測器をレンタルで提供しています。計測器をレンタルで提供することで、新品の機器を購入して調達するより必要な機器の台数を抑えることができます。
当社のレンタルサービスを利用した場合と、レンタルサービスを利用せず新品購入で機器を調達した場合に必要になる計測器の台数について調査を実施したところ、レンタルを利用した場合は利用しない場合に比べて41%の機器で対応しきれることがわかりました。※3つまり、レンタルを利用することで、新品購入での調達より59%の計測器の製造を抑制できるということになります。
※3:当社実績をもとに算出

1台の計測器を複数のお客さまにご利用いただくことで、不要な機器の製造抑制および、それに伴うCO2の排出量削減につながるのです。
SDGsへの貢献

つくる責任 つかう責任
使う商品をお客さまに「提供して終わり」ではなく適切なレンタル期間でお使いいただき、使用後は回収し、他のお客さまへのレンタルや個人のお客さまを中心に販売を行っています。このような取り組みにより製品寿命を1日でも長くすることで環境負荷を最小限に抑えながら、皆さまに良質なIT・開発環境を提供しています。

気候変動に具体的な対策を
当社はバリューチェーンにおける温室効果ガス排出量削減目標を定め、SBT認定を取得しました。
EV車の導入や省エネPCの導入など当社の消費電力の削減だけでなく、お客さま先やサプライヤーさまでの排出量の削減にも前向きに取り組んでいます。また、自社で消費する電力の一部を太陽光発電により補い、再エネ証書の購入によるオフセットも進めています。