Office クライアントのトラブルシューティング
2022年06月10日
Office クライアントのトラブルシューティング Office クライアントが正常に動作しない場合の対処方法、手順をご案内します
以下のトラブルシューティングをご実施いただき、事象が改善するかご確認くださいますようお願いします。
トラブルシューティング
概要
事前準備 : Office 製品の更新プログラムの確認
事前準備 : Windows Update の実施
- Office 365 からの完全サインアウト
- ブラウザーのキャッシュの削除
- 信頼済みサイトへの登録の確認
- Office のキャッシュの削除
- アップロード センターのキャッシュを削除
- 汎用資格情報のリセット
- Office クライアントの [アカウント] の接続済みサービスの削除およびサインアウト
- PC の再起動
詳細手順
事前準備 : Office 製品の更新プログラムの確認
以下の当社公開情報を参考に、Office クライアントを最新の状態に更新します。
参考情報
事前準備 : Windows Update の実施
Microsoft 365 のポリシーでは、お客さまがそれぞれのクライアントコンピューターを最新の状態に保っていただく必要があります。
更新可能なアップデートがありましたら実行いただきますようお願いします。
(自動更新を有効にすることを推奨します)
作業の完了後、次のステップに進む前に一旦 PCの再起動をお願いします。
参考情報
1. Office 365 からの完全サインアウト
以下の手順で、Office 365 から完全にサインアウトします。
- ご利用されているブラウザーのアドレス欄に下記のアドレスを入力し、Enterキーを押下して Microsoft Online サービスのサインアウトページを開きます。
アドレス : https://login.microsoftonline.com/logout.srf - ブラウザー画面に "アカウントからサインアウトしました" と表示されたら完全サインアウトは完了です。
2. ブラウザーのキャッシュの削除
ブラウザーのキャッシュをクリアします。
ここでは代表的なブラウザー Microsoft Edge と Google Chrome の手順を記載しますが、他のブラウザーをご利用されている場合は、適宜キャッシュの削除をご実施ください。
Microsoft Edge の手順
- Microsoft Edge を起動します。
- 画面上部右側の […] - [設定] の順にクリックします。
- [プライバシー、検索、サービス] をクリックします。
- "閲覧データをクリア" セクションにて [クリアするデータの選択] をクリックします。
- "時間の範囲" にて "全ての期間" を選択します。
- [閲覧の履歴] から全ての項目にチェックをいれ、[今すぐクリア] をクリックします。
- すべてのブラウザーを閉じます。
Google Chrome の手順
- Google Chrome を起動します。
- ブラウザーの右上端にある縦に並んだ点線のアイコンをクリックします。
- メニューより [設定] をクリックします。
- [セキュリティとプライバシー] クリックします。
- [閲覧履歴データの削除] をクリックします。
- "期間" にて [全期間] を選択します。
- すべての項目にチェックを入れます。
- [データを消去] をクリックし、履歴を削除します。
- すべてのブラウザーを閉じます。
3. 信頼済みサイトへの登録の確認
お客さまのご利用環境 (ブラウザーと連携したアプリケーション、 ネットワーク環境、セキュリティーソフト) により、サイトへのアクセスがブロックされる場合があります。
[信頼済みサイト] へご登録いただくことにより、指定の接続先エンドポイントへ安定してアクセスを行うことが可能です。
- Windows キーを押下したのち、検索ボックスに "inetcpl.cpl" と入力します。
- Enter キーを押下すると [インターネット オプション] が展開されます。
- [セキュリティ] タブをクリックし、[信頼済みサイト] - [サイト] をクリックします。
- [Web サイト] に次の URL が表示されていない場合は、コピーして 1 行ずつ追加します。
※ * (アスタリスク) はワイルド カードとして機能しますので、このままコピーして登録できます。
https://amcdn.msftauth.net
https://portal.office.com
https://*.sharepointonline.com
https://*.officeapps.live.com
https://*.cdn.office.net
https://*.osi.office.net
https://*.microsoft.com
https://*.microsoftonline.com
https://*.windows.net
https://*.sharepoint.com
https://*.akamaihd.net
https://*.azure-dns.com
https://*.azure-dns.net
https://*.azure-dns.org
https://*.azure-dns.info
https://*.office365.com
https://outlook.office365.com - [閉じる] をクリックします。
- [インターネット オプション] の画面で[信頼済みサイト] を選択した状態で、 [レベルのカスタマイズ] をクリックします。
- [設定] リストの一番下までスクロールし、このゾーンの [現在のユーザー名とパスワードで自動的にログオンする] がオンであることを確認します。
- [OK] をクリックします。
4. Office のキャッシュの削除
ローカルPC上にインストールしている Office クライアントが保持しているキャッシュファイルを削除します。
- すべての Office プログラムを終了します。
- Ctrl + Shift + Esc キーを押してタスクマネージャーを起動します。
- [プロセス] タブで [MSOSYNC.EXE] をクリックし、[プロセスの終了] をクリックします。
- エクスプローラを起動し、以下のフォルダーを削除します。
※ 存在しないパスについては、無視して問題ありません。
%localappdata%\Microsoft\Office\16.0\OfficeFileCache
%localappdata%\Microsoft\Office\15.0\OfficeFileCache
%localappdata%\Microsoft\Office\14.0\OfficeFileCache
%localappdata%\Microsoft\Office\Spw
%temp%
5. アップロードセンターのキャッシュを削除
- タスクトレイより、Microsoft Office アップロードセンターのアイコン (オレンジ色の上向き矢印アイコン) をクリックします。
- 表示されるメニューより [設定] をクリックします。
- [キャッシュファイルの削除] をクリックし、表示された確認画面で[キャッシュされた情報を削除する] をクリックします。
※ 表示がなければ 6. へ進みます
6. 汎用資格情報のリセット
以下の操作を実施し、端末に保存されている汎用資格情報をリセットします。
※ 端末 / 設定によりメニュー表示が異なります。適宜読み替えて実施してください。
- [コントロールパネル] を開き、右上の [表示方法] にて [小さいアイコン] を選択し、[資格情報マネージャー] をクリックします。
- [Windows 資格情報] - [汎用資格情報] の一覧の中より、" MicrosoftOffice... " で始まる資格情報があるか確認します。
- 上記 2) に該当する資格情報がある場合は、資格情報の右端に表示されているアイコン (丸の中に下向きの記号が描かれているアイコン) をクリックして展開します。
- 表示された詳細情報下部にある [削除] のリンクをクリックし、確認画面で [はい] をクリックします。
※ 上記 2) に該当する資格情報が複数ある場合は、同様の手順ですべて削除します。 - コントロールパネルを閉じます。
7. Office クライアントの [アカウント] の接続済みサービスの削除およびサインアウト
- Office クライアントの Word 、Excel、PowerPoint のいずれかのファイルを開きます。
- 画面左上の [ファイル] タブをクリックします。
- 画面左のペインより [アカウント] をクリックします。
- 画面左上の "ユーザー情報" に事象発生ユーザーの Microsoft 365 アカウントでサインインしていることを確認し、サインインしていない場合はサインインを行います。
※ 他のアカウントでサインインされている場合は、[アカウントの追加] よりアカウントを追加します。 - [接続済みサービス:] の項目で、削除が可能なすべての接続済みサービスを削除します。
- [ユーザー情報] の項目で [サインアウト] をクリックし、確認画面で [はい] を選択します。
- [サインアウト] をクリック後、他のアカウントが表示される場合は、[サインイン] ボタンが表示されるまですべてサインアウトします。
- [サインイン] より、もう一度 Office 365 のアカウントにてサインインし、[接続済みサービス] に削除可能なサービスがないことを確認の上、Office クライアントを閉じます。
※ 他に開いている Office クライアントがある場合は、すべての Office クライアントを閉じていただけますようお願いします。
※ Office クライアントは同一テナント内の複数ユーザーにてサインインができないという制限があることをご留意ください。
8. PC の再起動
上記作業が完了したら、一度 PC を再起動し、事象に改善があるかご確認くださいますようお願いします。
トラブルシューティング実施後に事象が改善しない場合
上記トラブルシューティングを実施後も現象が改善しない場合は、以下の点についてご確認いただき、サポート窓口までお知らせください。
- ネットワーク起因かの切り分けのため、別のネットワークでも発生するか
- 他のPCや他のユーザーでも発生するか
- Web 上のアプリケーションでも発生するか
- 一時的なものか、継続的に発生しているか