ダイナパック株式会社さま 導入事例

拠点ごとに調達していたPCをレンタルサービスによる一括調達に変更し、機種の統一と保守のアウトソーシング化でPC運用を効率化
さらに Flex Work Place Unifier Cast を導入し、アップデート環境を整備し、セキュリティーの向上を実現

オフィスに立つ小林 龍太郎 氏

段ボールを中心に、さまざまな包装・梱包資材の製造・販売を行っているダイナパック株式会社さま。

19拠点ある事業所・グループ会社で使われるPCの調達を拠点個別から横河レンタ・リースのPCレンタルサービスに変更し、機種の不統一や、保守にかかる工数といった課題を解決。PC運用業務の効率化を実現しました。

さらに、Flex Work Place Unifier Cast (以下、Unifier Cast) を導入し、それまで不十分であった Windows Update 環境を整備し、コロナ禍によるテレワーク対応でリスクが高まっていたセキュリティー対策を強化しました。

評価ポイント

拠点ごとに調達したPCを本社に送りセットアップしていた

ダイナパック株式会社
管理本部 情報システム部
小林 龍太郎 氏

食品業や工業系の製品に使われる段ボールや紙器、包装資材の製造、販売を手掛けるダイナパック株式会社さま。
名古屋に本社を置き、中部・東日本にグループ含め19拠点、海外に8拠点を持っています。以前は社内業務で使うPCを拠点ごとに調達していたといいます。

同社でPC運用を担当する管理本部情報システム部の小林龍太郎氏は「当時は拠点ごとにPCを購入していましたが、購入後に本社情報システム部に送られてきて、こちらでセットアップを行ったうえで、送り返していました」と語ります。
さらに「不具合発生時には、各拠点の担当者がメーカーに問い合わせて対応していましたが、保証期間が終了しているとメーカーで対応してもらえず、情報システム部に問い合わせがくることも少なくありませんでした。調達が拠点任せだったことから、メーカー、機種もバラバラで統制が取れていない部分も課題となっていました」といいます。

レンタルによる本社一括調達でPCライフサイクル全般で効率化

購入による調達はさまざまな課題があることから、今から10年ほど前、Windows XP PCから Windows 7 PCに入れ替える際に、同社では本社一括で国内拠点を対象にPCレンタルサービスを使って調達する方針に変えます。
小林氏は「レンタル調達のメリットはいくつもあります。まずは同一の機種を一度に大量に調達するので、スケールメリットを出すことができます。導入時もマスターを渡せばキッティングして各拠点に送ってくれるので、社内のキッティング作業を削減できます。」
「さらに、不具合時の対応やライフサイクルを終えて廃棄するときのコストもかからなくなるのであらゆる面でメリットが上回っていると感じています」と語ります。

現在同社では社内で稼働するPC900台のうち、750台をレンタルで調達、4年のライフサイクルで、半数ずつ交換する体制を取っています。「実は交換のタイミングごとに相見積もりをしてレンタル会社を決めています。もちろんコストも重要ですが、当社の要望をよく聞いてくれて、短期間で対応し、信頼感があることを踏まえ、総合的に判断して横河レンタ・リースを選定しています。」(小林氏)

不具合発生時も拠点から直接保守依頼が可能になり情報システム部の負荷が軽減された

PCの不具合発生時の対応も、以前より大幅に楽になったと小林氏はいいます。「横河レンタ・リースのカスタマーサポートに連絡すればすぐ代替機が送られてくるようになったので、以前のように拠点の担当者が保証期間を確認したり、メーカーに修理を手配する必要はなくなりました。もちろん、情報システム部にヘルプを求められることがなくなりましたので、全体的に業務負荷が軽減されています」(小林氏)。

不十分だった Windows Update 対応 コロナ禍でセキュリティーリスクが顕在化

このようにレンタルPCを活用してPC運用を効率化してきた同社ですが、Windows Update の運用は不十分だったといいます。
小林氏は「ライフサイクルを4年としており、また社内はファイアウォールなどでセキュリティー対策を行っていたという点、さらにアップデートによるネットワークの帯域不足による業務停止の可能性から、Windows Update を停止させていました」といいます。
しかし、コロナ禍によりテレワーク対応せざるを得なくなると、状況は一変します。「社員の自宅などは、社内と異なりセキュリティー対策が弱いので、適切なアップデートを行っていないと、脆弱性を突かれる可能性がでてきました」といいます。そこで、Windows Update を配信するソリューションの導入を決定します。

複数のソリューションから Unifier Cast を選定

Windows Update 配信ソリューションを導入するにあたり、Microsoft の WSUS (Windows Server Update Services) を含め複数の配信ソリューションを検討したといいます。
「比較検討したところ、アップデータ配信時の帯域制御が行われる点、配信は自動で行われる一方で、各クライアントPCのアップデートタイミングはユーザーのタイミングで行うことができる点、さらにコンソール画面で配信状況の確認が簡単にできる点を評価し、Unifier Cast を導入することに決定しました」(小林氏)

帯域にも不安なく、失敗時のリカバリーも簡単に 確実なアップデート環境を実現

選定後、エージェントの展開を経て、2023年1月にアップデータの配信を行います。「導入にあたっては、横河レンタ・リースの技術の方もサポートしてくださったり、設定のテンプレートも配布されていたので、特にトラブルもなく設定を終えては配信を開始しました」(小林氏)。
長くアップデートを行っていなかったため、古いバージョンから順次アップデートを実施していきましたが、小林氏は「それぞれの配信やアップデートも大きなトラブルなく進んでいきました。もしアップデートに失敗しているPCがあっても、コンソール画面で確認の上、該当PCのユーザーに手動での対応を連絡して対応できたので、スムーズに進めることができました」と語ります。

生成AI導入による業務効率化や従業員全体のITリテラシーの向上・土壌の醸成なども検討・計画されている中で、小林氏は「これまでも営業担当者の方々から、さまざまな新しい情報を共有いただいて、非常に参考になることも多々ありました。日々の対応もよく非常に満足しています。今後も、業務効率化などに役立てるような情報提供なども期待しています」と語ってくださいました。

紙素材「Re-board」を使った同社の製品「紙ってる」カウンター

会社情報

ダイナパック株式会社のロゴマーク

会社名 ダイナパック株式会社
所在地 愛知県名古屋市中区錦三丁目14番15号 カゴメビル7階、8階
資本金 40億円
社員数 2,143名 (2023年12月期連結) / 664名 (2023年12月期単体)
URL https://www.dynapac-gr.co.jp/

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