周辺機器メーカーがPCまでも手掛けられる理由

作成日:2020/04/07

お役立ちコラム

周辺機器メーカーがPCまでも手掛けられる理由

皆さまは「エレコム」「ロジテック」と聞いて、どんな製品を思い浮かべますか?
大半の方が「マウス」「キーボード」などの、いわゆる“周辺機器”が頭の中にでてくるのではないでしょうか。
当社でも「R+1」(レンタル+1周辺機器アイテムの略称)というサービスで、それら周辺機器を安価に提供していますが、実はここ最近ロジテック製のPCの取り扱いも始めました。
「なぜ周辺機器メーカーがPC本体を?」「PCの信頼性は大丈夫なの?」などさまざまな疑問がでてくるかと思います。
かく言う筆者も大変失礼ながら同様の疑問を持ったため、同社の国内開発拠点である伊那工場(長野県)まで足を運び開発者の声を聴いてきました。

PC周辺機器メーカーとして有名なロジテックの工場は、長野県伊那市の静かな山奥に立地しています。
ここでは今回ご紹介する「ZEROSHOCKタブレット」や「メンテナンスコールPC」などを始めとするハードウエア本体、周辺機器の修理を請け負うセンターが併設されています。
今回なぜ長野県まで足を運んだのかといいますと、この工場には振動や耐熱などの過酷な条件で試験する環境が整備されており、高品質なハードウエアはどの様に生み出されるのか、そのリアルな裏側を皆さまに知っていただきたいと考えたためです。

 

ロジテックINAソリューションズ株式会社
PC開発部 部長
界 陽夫 氏

ZEROSHOCKタブレットの製品責任者である界氏によると、ロジテックでは汎用(はんよう)性の高いビジネスモデルのPCを生産しており、この長野県の工場では各試験設備を整えて品質の高い製品の開発を行っています。

実際に工場内を見学して驚いたのは、PCの信頼性試験には十分すぎるほどの機材が整っていることでした。
1.2mからの落下試験を36回、IP65、-10℃~50℃までの耐環境性能をうたっていることも納得です。

振動試験機と雷サージ試験の様子

 

耐久性を売りにする「ZEROSHOCKタブレット」ではもちろん、振動試験機で激しく揺さぶる試験も行われていました。
PC本体への雷サージ試験も専用の空間が用意され、I/Fのポートへ高電圧をかける試験が行われます。
当然ですが外に持ち出される機会の多い製品や、空調環境の整っていない場所で使用されることが多いことも同社製品の特長です。
その信頼性を証明するべく数台もの環境試験機が用意されており、それぞれ高温や湿度はもちろん、急激に寒い環境へ持ち出した場合などを再現して製品テストが行われています。

環境試験場にある環境試験機の一部

 

この厳しい試験こそが周辺機器メーカーが作ったハードウエアとは言わせない、高い製品品質と信頼性の裏付けという印象を受けました。

いかがでしたでしょうか?
ロジテックがいかに高い品質で製品開発を行い信頼性の高いハードウエア本体を製造しているのか少しでもお伝えできたならば幸いです。

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