パソコンリースは本当にお得なのか?新しいパソコン調達の選択肢「長期レンタル」も解説 後編

作成日:2021/09/01

お役立ちコラム

パソコンリースは本当にお得なのか? 後編 新しいパソコン調達の選択肢「長期レンタル」も解説


パソコンの長期レンタルを利用すれば、リースのデメリットである「故障時の自己負担」や「資産計上が必要」といった問題を解決しやすくなります。

今回は以下のうち後編の内容を解説します。

長期レンタルの概要と具体的におすすめしたい企業について解説するため、長期レンタルが気になる方は、ぜひご覧ください。

パソコンの「長期レンタル」という選択

パソコンにはリースではなく「長期レンタル」という選択肢があるため、サービスの概要とリースとの違いを解説します。

パソコンの長期レンタルサービスとは

パソコンの長期レンタルとは、パソコンを購入やリースに代わる長期にわたりレンタルする方法です。
長期レンタルもレンタルの一種のため、レンタル会社と契約を結びパソコンの貸し出しを受けます。

一般的なレンタルのイメージと言えば、レンタルDVDやレンタカーに代表される必要な期間だけスポット的に短期間借りるためにユーザーにとっては使い勝手の良いサービスです。

もともと短期的に利用されるレンタルサービスには、レンタル会社が在庫やメンテナンスの仕組み持ち、いろいろなお客さまに貸し回して収益を上げるビジネスモデルでした。
特にパソコンレンタルビジネスにおいては、故障時にもすぐに物件を交換したり、次のお客さまに安全にレンタルする前にデータ消去を行い初期化する自動化設備や人員リソースをレンタル会社が持ち、運営されています。

そのため期間は1週間など短期的な使い方から始まったサービスが、『在庫から短納期で納入される』『事前にセットアップ済みで納品される』『故障時は即時交換される』『不要になれば返却・解約できる』などのサービスの特徴が、情シスのパソコン運用管理に適しているという点で社内パソコンの購入やリースに代わる第三の調達方法として活用される企業が急速に増えてきました。

パソコンの長期レンタルとリースの違い

パソコンの長期レンタルとリースの違いで注目しておきたいことは、以下の3つです。

  • 契約期間の縛り
  • 途中解約の可否
  • 故障時における対応

契約期間の縛り

レンタルとリースには、契約期間の縛りに大きな違いがあります。

まずパソコンのレンタルでは、レンタル期間が非常に柔軟です。
短期では最短1週間程から、長期では数年単位での利用が可能で延長も簡単です。

それに対してリースの場合は、法定耐用年数の都合から最低でも2年や3年での契約が必要となります。

契約期間の縛りに大きな違いがあるため、長期レンタルとリースを比較する際には特に注目しましょう。

途中解約の可否

長期レンタルの場合は、事前に定めた契約期間を満了しなくとも解約が可能です。
レンタル期間に応じた料金の精算が発生する場合はありますが、そもそも解約が認められている契約です。

それに対しリースは、基本的には事前に定めた期間を満了せずに解約はできません。
やむを得ず解約しなければならない場合は、事前に定めた期間分の料金を支払う義務があります。

レンタルであれば、担当者の増減などに応じて追加契約や解約がしやすいものの、リースの場合は簡単には解約できないという違いがあります。

故障時における対応

パソコンの長期レンタルでは、故障時の修理費用がレンタル費に含まれています。
レンタル会社に故障した旨を伝えると、修理や代替えパソコンの手配をスムーズに行ってくれます。

それに対してリースでは、故障時における対応は自己責任となっています。
リース会社に連絡するのではなく、パソコンのメーカーに直接連絡し、修理などの手配をしなければなりません。
またリースの場合はレンタルとは異なり、故障の都度見積もりを受け取って修理費用を支払う必要があります。

パソコンはどんな機種でも故障する可能性があるため、故障時における対応の違いは情シスの負担を大きく左右します。

パソコンの長期レンタルを利用するメリット

パソコンの長期レンタルとリースの違いを踏まえ、メリットを整理すると以下のとおりです。

  • 人の増減に対応しやすい
  • 修理費も込みで発生費用が安定する
  • Microsoft 365 の利用で管理コストが低減できる

人の増減に対応しやすい

長期パソコンレンタルは、リースとは異なり契約期間の縛りがありません。
そしてパソコン台数の追加も可能なため、長期パソコンレンタルを利用すれば、人の増減に対応しやすくなります。

法人では社員の入社や退社など、さまざまな理由で人の増減があるものです。

パソコンレンタルなら、利用期間や台数を状況に応じて設定できるため、人の増減にも柔軟に対応できるメリットがあります。

修理費も込みで発生費用が安定する

パソコンレンタルの料金には、故障時の修理費用も含まれています。

パソコンをリースをする場合、修理費用は自己負担となってしまうため、追加での費用負担となります。

長期間パソコンを利用していると、何かしらの故障が発生する可能性があります。
特に法人のように多くのパソコンを管理していると、数台のパソコンが同時に故障してしまうケースも考えられます。

突発的な故障やトラブルにより、追加費用が発生することを避けたいなら、料金に故障時の費用も含まれているレンタルのほうがおすすめです。

Microsoft 365 の利用で管理コストが低減できる

企業のパソコン利用においては、 Microsoft 365 を利用されている企業も多いのではないでしょうか。

Microsoft 365 をパソコンレンタルと合わせて導入する場合、ライセンス費用は毎月のパソコンレンタル費用と合わせて支払いが可能になります。
また、パソコンと Microsoft 365 が同じ会社から提供されることで、パソコンの故障交換対応や Microsoft 365 の操作サポートなどを同じ会社から受けられる点で、安心して利用することができます。

Microsoft 365 においては、販売店が自社でサポート窓口を持たずに直接 Microsoft 社へ問い合わせを誘導される販売店もありますが、独自にエンジニアが在籍しサポート窓口を持っているレンタル会社であれば、サポート面、支払い面、ライセンス数の増減対応においてもフレキシブルに対応してもらえる点でリースにはないメリットがあるかもしれません。

パソコン長期レンタルに向いてる企業とは

パソコン長期レンタルに向いている企業の特徴は、以下の3つです。

  • 在庫を持たず短納期で柔軟な調達を行いたい
  • パソコンの運用管理の工数を減らしたい
  • 発生する費用を見通したい

在庫を持たずに短納期で柔軟な調達を行いたい

人の増減が多いものの、パソコンの在庫を持ちたくない企業には、長期レンタルがおすすめです。

パソコン長期レンタルでは、パソコンの追加や解約が自由です。
不足すれば新規にパソコンを短納期で調達できるうえに、パソコンの在庫が出れば解約して返却が可能です。
つまり、パソコン長期レンタルを利用すれば、在庫を抱えずとも柔軟にパソコンの手配ができます。
人の増減が激しい企業や在庫管理の手間を省きたい企業、無駄なコストを最小限に抑えたい企業にはレンタルがおすすめです。

パソコンの運用管理の工数を減らしたい

リースなどで必要以上にパソコンの在庫を抱えてしまうと、管理に必要な人件費や保守・修理費用など、調達時の見積もりには見えない運用コストが発生しています。

特に情シス部門が行っているケースが多い、キッティング作業やOSやソフトウエアのアップデート、個別のアプリケーションの作業依頼、故障対応、ヘルプデスクなど、レンタルや各種オプションサービスを利用することでこれらの工数の削減に繋がります。

発生する費用を見通したい

パソコンの維持に関する予算を明確にしたい企業にも、長期レンタルがおすすめです。

パソコンレンタルでは、パソコンの維持に発生する費用のほとんどが利用料に含まれます。
保険料や廃棄費用などはもちろん、故障時の修理費用や交換費用も含まれています。
そのためパソコンレンタルを利用していれば、事前に見積もりした金額から費用が大きく膨らむことがありません。

故障などが多発してしまい、予想外の費用が発生することを防ぎたいと考えている企業におすすめです。

まとめ

今回はパソコンの長期レンタルサービスの概要や、パソコン長期レンタルに向いてる企業の特徴を解説しました。

長期パソコンレンタルを利用すれば、契約期間の縛りや利用料金の面で企業の負担を軽減できます。
企業や情シスの負担を軽減するために、新しい選択肢である長期パソコンレンタルの利用も検討してみましょう。

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