AMD Ryzen™ プロセッサとインテル Core™ Ultra プロセッサー・ファミリー、どちらを選ぶべき?用途別に徹底比較

作成日:2023/03/31
更新日:2025/11/07

お役立ちコラム

AMD Ryzen™ プロセッサとインテル Core™ Ultra プロセッサー・ファミリー、
どちらを選ぶべき?用途別に徹底比較

PCの処理速度や安定性を決定づける最重要パーツのひとつがCPUです。
その代表的な選択肢として、多くのユーザーが比較検討するのが AMD Ryzen プロセッサとインテル Core Ultra プロセッサー・ファミリーでしょう。
最新世代ではAIに対応した AMD Ryzen AI プロセッサとインテル Core Ultra 200V シリーズ・プロセッサーが登場し、性能だけでなく活用シーンの幅も広がっています。
本記事では両者の特長や違いを整理し、用途別に最適な選び方を解説します。

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AMD Ryzen プロセッサとインテル Core Ultra 200V シリーズ・プロセッサーの基本的な違い

最新のCPUは単なる処理性能だけでなく、AI活用を前提とした設計が重視される時代となりました。
その代表が AMD Ryzen プロセッサとインテル Core Ultra 200V シリーズ・プロセッサーです。
両者はともに高性能かつAI対応を備えつつ、強みや適した分野は異なります。

ここではそれぞれの特長を整理し、用途に応じた選び方の指針を示します。

AMD Ryzen プロセッサの特長

AMD Ryzen プロセッサは、デスクトップ向けの AMD Ryzen プロセッサとノート向けの AMD Ryzen AI プロセッサを幅広くラインナップ。
最新の Zen 5 アーキテクチャでは IPC が平均 16% 向上し、従来と比較してシングルコア性能も強化されました。
マルチコアを生かした並列処理を得意とし、動画編集や科学技術計算にも強みを発揮します。

さらに、AVX-512 に対応したことでAI推論や科学技術計算を効率的に処理可能。
NPUを搭載した AMD Ryzen AI 300 シリーズ プロセッサは最大50TOPSの性能を発揮し、Copilot+ PC にも対応。
エントリーモデルからハイエンドの「 AMD Ryzen Threadripper プロセッサ」まで、AI活用を前提とした幅広い選択肢を提供している点が特長です。

インテル Core Ultra 200V シリーズ・プロセッサーの特長

インテル Core Ultra 200V シリーズ・プロセッサーは、PコアとEコアを組み合わせたハイブリッド構成により、高い処理性能と省電力性を両立。
さらにAI処理に特化したNPUを搭載し、生成AIや推論タスクといった新しいワークロードに最適化されています。
また、シングルコア性能が高く、ビジネスアプリケーションやゲーミングなどリアルタイム性を重視する分野でも優れたパフォーマンスを発揮します。

内蔵されるインテル Arc™ グラフィックスは、一般的な業務用途から写真編集や動画再生といった軽めのクリエイティブ作業にも対応可能。
システムメモリを16GB以上とすることで、その性能をより効果的に発揮でき、外部GPUがなくても快適な環境を構築できます。

加えて、インテルは主要なISV (独立系ソフトウェアベンダー) との最適化実績が豊富。
業務アプリケーションにおいて安定した動作を実現するため、法人利用において高い信頼性を発揮する点も大きな特長です。
さらに Windows との親和性も高く、幅広い利用シーンに対応する総合力を備えています。

スペック比較

CPUを選択する際は、まずカタログの数値や構成などを比較することが重要です。
なかでもコア数やクロック性能、対応メモリ、消費電力、内蔵 GPU といった基本的な要素は、実際の使い勝手やコスト効率に直結します。
ここでは AMD Ryzen プロセッサとインテル Core Ultra プロセッサー・ファミリーを主要な要素ごとに整理し、それぞれの特長を紹介します。

コア数 / スレッド数

CPUの中核を担うコアは数が多いほど同時処理が増え、スレッド数は数が多いほど並列処理性能が高くなります。
これらはマルチタスクや高度な演算に大きく影響し、CPU性能を判断するうえで重要な指標のひとつとなります。

AMD Ryzen プロセッサは最大16コア 32スレッドでマルチコア処理に強く、インテル Core Ultra プロセッサー・ファミリーは、高性能で複雑な処理に適した「Pコア」と高効率の「Eコア」のハイブリッド構成により、最大24コア 24スレッドを実現。効率性とタスク分散に優れる点が特長です。

デスクトップ PC 向け

AMD Ryzen 9000 シリーズ プロセッサ インテル Core Ultra プロセッサー (シリーズ2)
AMD Ryzen 9 12コア / 24スレッド~
16コア / 32スレッド
インテル Core Ultra 9 プロセッサー 24コア (8P+16E) / 24スレッド
AMD Ryzen 7 8コア / 16スレッド インテル Core Ultra 7 プロセッサー 20コア (8P+12E) / 20スレッド
AMD Ryzen 5 6コア / 12スレッド インテル Core Ultra 5 プロセッサー 8コア (4P+4E) / 8スレッド~
14コア (6P+8E) / 14スレッド

ノートPC向け

AMD Ryzen AI プロセッサ インテル Core Ultra プロセッサー (シリーズ2)
AMD Ryzen AI Max+ 16コア / 32スレッド インテル Core Ultra 9 プロセッサー 8コア (4P+4E) / 8スレッド~
24コア (8P+16E) / 24スレッド
AMD Ryzen AI Max 8コア / 16スレッド~
12コア / 24スレッド
AMD Ryzen AI 9 300 シリーズ 10コア / 20スレッド~
12コア / 24スレッド
インテル Core Ultra 7 プロセッサー 28コア (4P+4E) / 8スレッド~
20コア (8P+12E) / 20スレッド
AMD Ryzen AI 7 300 シリーズ 8コア / 16スレッド
AMD Ryzen AI 5 300 シリーズ 4コア / 8スレッド~
6コア / 12スレッド~
インテル Core Ultra 5 プロセッサー 8コア (4P+4E) / 8スレッド~
14コア (6P+8E) / 14スレッド

クロック性能

クロック周波数はCPUが1秒間に処理できる命令のサイクル数を表し、数値が高いほど処理速度が向上する傾向にあります。
ただし単純な周波数だけでなく、アーキテクチャやキャッシュ設計も実際の性能に大きく影響します。

最大クロック周波数は、AMD Ryzen 9000 シリーズ プロセッサが5.7GHz、インテル Core Ultra プロセッサー・ファミリーも5.7GHzと両者の数値は同水準です。
ただし、インテルは高クロックに加え、高性能なPコアと高効率なEコアを組み合わせることで高い処理性能と省電力性能を両立しています。

デスクトップPC向け

AMD Ryzen 9000 シリーズ プロセッサ インテル Core Ultra プロセッサー (シリーズ2)
AMD Ryzen 9 5.5GHz~5.7GHz インテル Core Ultra 9 プロセッサー 5.4GHz~5.7GHz
AMD Ryzen 7 5.2GHz~5.5GHz インテル Core Ultra 7 プロセッサー 5.3GHz~5.5GHz
AMD Ryzen 5 5.0GHz~5.4GHz インテル Core Ultra 5 プロセッサー 4.9GHz~5.2GHz

ノートPC向け

AMD Ryzen AI プロセッサ インテル Core Ultra プロセッサー (シリーズ2)
AMD Ryzen AI Max+ 5.1GHz インテル Core Ultra 9 プロセッサー 5.1GHz~5.5GHz
AMD Ryzen AI Max 5.0GHz
AMD Ryzen AI 9 300 シリーズ 5.0GHz~5.1GHz インテル Core Ultra 7 プロセッサー 4.8GHz~5.3GHz
AMD Ryzen AI 7 300 シリーズ 5.0GHz
AMD Ryzen AI 5 300 シリーズ 4.5GHz~4.8GHz インテル Core Ultra 5 プロセッサー 4.5GHz~5.1GHz

メモリ対応

メモリはCPUがデータを一時的に格納して処理する領域であり、対応規格によって速度や安定性が異なります。
最新の DDR5 は高速処理に優れ、LPDDR5X は省電力性に優れたモバイル用途向けの規格です。

AMD Ryzen 9000 シリーズ プロセッサはデスクトップで DDR5 のみ対応し高性能を追求。
AMD Ryzen AI プロセッサでは、DDR5 と LPDDR5X に対応。
インテル Core Ultra プロセッサー・ファミリーも DDR5 と LPDDR5X に対応しており、特にモバイル分野での柔軟性の高さが強みです。

デスクトップPC向け

AMD Ryzen 9000 シリーズ プロセッサ インテル Core Ultra プロセッサー (シリーズ2)
AMD Ryzen 9
AMD Ryzen 7
AMD Ryzen 5
DDR5 インテル Core Ultra 9 プロセッサー
インテル Core Ultra 7 プロセッサー
インテル Core Ultra 5 プロセッサー
DDR5

ノートPC向け

AMD Ryzen AI プロセッサ インテル Core Ultra プロセッサー (シリーズ2)
AMD Ryzen AI Max+
AMD Ryzen AI Max
LPDDR5X インテル Core Ultra 9 プロセッサー
インテル Core Ultra 7 プロセッサー
インテル Core Ultra 5 プロセッサー
DDR5
LPDDR5X
AMD Ryzen AI 9 300 シリーズ
AMD Ryzen AI 7 300 シリーズ
AMD Ryzen AI 5 300 シリーズ
DDR5
LPDDR5X

消費電力

CPU の消費電力 (TDP) は発熱量や電力コストに直結し、冷却やシステム構成にも影響します。
性能を発揮するには十分な電力と冷却が必要であり、一方で省電力設計はモバイル利用や長時間稼働に有利です。

AMD Ryzen 9000 シリーズ・プロセッサは最大170Wで、高い性能と引き換えに消費電力も大きめなのに対し、AMD Ryzen AI プロセッサは最大55Wと低消費電力です。
インテル Core Ultra プロセッサー・ファミリーは15W~125Wと幅広く対応し、効率性を重視した運用が可能です。

デスクトップPC向け

AMD Ryzen 9000 シリーズ プロセッサ インテル Core Ultra プロセッサー (シリーズ2)
AMD Ryzen 9 120W~170W インテル Core Ultra 9 プロセッサー
インテル Core Ultra 7 プロセッサー
インテル Core Ultra 5 プロセッサー
35W~125W
AMD Ryzen 7 65W~120W
AMD Ryzen 5 65W

ノートPC向け

AMD Ryzen AI プロセッサ インテル Core Ultra プロセッサー (シリーズ2)
AMD Ryzen AI Max+
AMD Ryzen AI Max
55W インテル Core Ultra 9 プロセッサー 30W~55W
AMD Ryzen AI 9 300 シリーズ
AMD Ryzen AI 7 300 シリーズ
AMD Ryzen AI 5 300 シリーズ
28W インテル Core Ultra 7 プロセッサー
インテル Core Ultra 5 プロセッサー
15W~55W

内蔵GPU

内蔵GPUは、CPUに統合されたグラフィックス処理用の回路で、映像出力や軽いグラフィック処理を外部GPUなしで実行できます。
これにより、写真編集や動画再生、軽いゲームであれば内蔵GPUだけでも十分対応となり、ビジネスやモバイル利用で利便性を高めます。

AMD Ryzen 9000 シリーズ プロセッサは AMD Radeon™ グラフィックスを搭載し基本的な描画に対応。
インテル Core Ultra プロセッサー・ファミリーは基本的にインテル Arc™ グラフィックスを内蔵し、16GB以上のメモリ環境では軽いクリエイティブ作業までこなせる性能が特長です。

デスクトップPC向け

AMD Ryzen 9000 シリーズ プロセッサ インテル Core Ultra プロセッサー (シリーズ2)
AMD Ryzen 9 AMD Radeon グラフィックス インテル Core Ultra 9 プロセッサー インテル グラフィックス
AMD Ryzen 7
AMD Ryzen 5
AMD Radeon グラフィックス
(非搭載モデルもあり)
インテル Core Ultra 7 プロセッサー
インテル Core Ultra 5 プロセッサー
インテル グラフィックス
(非搭載モデルもあり)

ノートPC向け

AMD Ryzen AI プロセッサ インテル Core Ultra プロセッサー (シリーズ2)
AMD Ryzen AI Max+ AMD Radeon 8060S グラフィックス インテル Core Ultra 9 プロセッサー
インテル Core Ultra 7 プロセッサー
インテル Core Ultra 5 プロセッサー
インテル グラフィックス
インテル Arc グラフィックス
AMD Ryzen AI MAX AMD Radeon 8050S グラフィックス
AMD Ryzen AI 9 300 シリーズ AMD Radeon 890M
AMD Radeon 880M
AMD Ryzen AI 7 300 シリーズ AMD Radeon 860M
AMD Ryzen AI 5 300 シリーズ AMD Radeon 840M
AMD Radeon 820M

用途別おすすめ比較

CPUはスペックだけでなく、利用シーンによって重視すべきポイントが異なります。
たとえば、ビジネスでは安定性や省電力性、クリエイティブ作業では並列処理性能、ゲーミングではフレームレート、モバイル環境では効率性といった観点が重視されます。

ここでは、代表的な利用シーンごとに、AMD Ryzen プロセッサとインテル Core Ultra 200V シリーズ・プロセッサーの特長を比較し、最適な選び方を整理します。

ビジネス用途 (メール、資料作成、会議ツールなど)

ビジネス利用では、安定性と省電力性が重視されます。
インテル Core Ultra 200V シリーズ・プロセッサーはシングルコア性能が高く、オフィスアプリや会議ツールといった日常的な業務を快適に処理できます。
さらにNPUの搭載によって、AIを活用した文書作成や情報整理などの効率化にも貢献。
電力効率にも優れているため、長時間稼働が前提となるビジネス利用にも適しています。

一方で AMD Ryzen プロセッサも十分な性能を備えますが、安定した動作実績や互換性を求める場面では、インテルの優位性が際立ちます。

クリエイティブ用途 (動画編集、プログラミング、科学技術計算など)

動画編集や3DCGの制作、科学技術計算など複数のアプリを並行して扱う作業では、AMD Ryzen プロセッサが持つマルチコア性能が大きな強みとなります。
特にレンダリングや並列処理においては AMD Ryzen プロセッサの優位性が際立ちます。

それに対し、インテル Core Ultra 200V シリーズ・プロセッサーもGPUとNPUを組み合わせた処理能力を備え、AI活用を前提としたワークフローを支援し、生成AIを活用した動画編集やプログラミング補助といった作業環境の構築が可能です。
業務の用途や重視する作業内容に応じて、両者の強みを見極めることが重要となります。

ゲーミング用途

ゲーミング用途においては、フレームレートの高さや動作の安定性がもっとも重視されます。
インテル Core Ultra 200V シリーズ・プロセッサーはシングルスレッド性能に優れ、高いフレームレートを必要とする最新タイトルにおいて安定したパフォーマンスを発揮。
さらに、Windows との親和性や幅広いゲーム最適化実績があるため、安心して導入できる点も魅力です。

一方、AMD Ryzen プロセッサは一部のマルチコア最適化が進んだタイトルで高いパフォーマンスを発揮し、複数タスクを同時に行うゲーマーには有利な場合があります。
純粋なゲーミング性能では、インテルが優勢ですが、タイトルによっては AMD Ryzen プロセッサも有力な選択肢となります。

モバイル用途

モバイル利用では処理性能とバッテリー持続時間の両立が重要です。
インテル Core Ultra 200V シリーズ・プロセッサーは最新の「Lunar Lake」プラットフォームを採用し、効率的な電力設計によって高い性能を維持しつつ長時間の駆動を実現。
GPUやNPUを内蔵しており、モバイル環境でも快適な業務処理やAI機能が活用できる点も特長です。

AMD Ryzen プロセッサーも性能面では有力な選択肢ですが、インテルは幅広いメーカーに採用されているため製品の選択肢が多く、サポートや安定性の面で安心感があります。
モバイル用途においてはインテルが優勢といえます。

まとめ

AMD Ryzen プロセッサとインテル Core Ultra 200V シリーズ・プロセッサーを比較すると、それぞれが明確な強みを持つことが分かります。

AMD Ryzen はマルチコア性能に優れ、動画編集や科学技術計算など並列処理を必要とする用途で力を発揮します。
最新の Zen アーキテクチャによってシングルコア性能も着実に向上しており、汎用性の高さも特長です。
さらに、デスクトップからノート向け、ハイエンドの Ryzen Threadripper プロセッサまで幅広いラインナップを展開し、AI処理に対応した AMD Ryzen AI プロセッサは NPU による高速推論もできるなど、クリエイティブ用途からAI活用まで、多様なシーンに柔軟に対応できる点が強みと言えるでしょう。

一方でインテル Core Ultra 200V シリーズ・プロセッサーは、高性能な「Pコア」と省電力性に優れた高効率の「Eコア」を組み合わせたハイブリッド構成を採用し、シングルコア性能でも高い水準を維持しています。
そのため、ビジネスアプリケーションや最新ゲームといったリアルタイム性を重視するシーンで優位性を誇ります。
さらに、NPU搭載によるAI処理の最適化やインテル Arc グラフィックスによる軽量クリエイティブ作業への対応、主要 ISV との最適化実績も加わり、インテルは安定性や将来性の面で信頼性の高い選択肢と言えるでしょう。

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