Windows 11 リリース! Windows 10 との違いとは?

作成日:2021/11/02
更新日:2023/08/10

お役立ちコラム

Windows 11 リリース! Windows 10 との違いとは?

今回は、最近ホットな「 Windows 11 」を取り上げたいと思います。

Windows 11とは?

詳しいお話をする前に、少しだけ Windows 11 の概略をご紹介いたします。
Windows 11 は Windows 10 の後継として2021年10月5日に正式リリースされた最新OSです。
当初は Windows 10 のバージョンのひとつとみられていましたが、6月末に最新OSとしてリリースされるとのニュースが流れ、驚いた方も多かったと思います。
そんな Windows 11 ですが、 Windows 10 と比較すると大きな変更点がいくつもあります。
例えば、システム要件でいうと下記のような変更点があります。

  Windows 11 システム最小要件
Windows 10 システム最小要件
CPU 1GHz以上で2コア以上の64bitプロセッサ
またはSoC ※1
1GHz以上のプロセッサ
またはSoC
メモリ 4GB 1GB(32bit OS)
2GB(64bit OS)
ストレージ 64GB以上 16GB(32bit OS)
20GB(64bit OS)
グラフィックスカード DirectX12以上(WDDM2.0ドライバ) DirectX9以上
およびWDDM1.0ドライバ
ディスプレー 9インチ以上
かつHD(解像度:1280×720)以上
解像度:800×600
システムファームウエア UEFIかつセキュアブート(必須) レガシーBIOS
TPM ※2 バージョン2.0以上 不要
インターネット接続 Homeエディションは必須 不要
  • 1 SoC:System-On-a-Chipの略。CPUやWi-Fi通信モジュールなど、パソコンに必要な複数のハードウエアを1枚のチップにまとめたもの。
  • 2 TMP:Trusted Platform Module の略。パソコンに追加のセキュリティー機能を提供するためのチップ

こうしてスペックを見るだけでも、 Windows 11 では必要とされるスペックが全体的に上がっていることが見て取れます。
Windows 11 は Windows 10 から Windows Update 経由での無料アップグレードはできますが、保有しているパソコンのスペック次第ではアップグレードができない場合もあるので注意が必要です。

Windows 11 の特徴と使えなくなる機能 

Windows 11 では Windows 10 と比べて、下記のような大きな変更点があります。

スタートメニューとタスクバーの位置

Windows 8 / 8.1 で大きな話題になったスタートメニューの位置問題ですが、 Windows 10 では従来通りの画面左下に再変更となっていましたが、 Windows 11 では再度スタートメニューの位置が変更となり、タスクバーアイコンと合わせて中央に寄ったかたちとなりました。
もちろん、従来通りの位置がしっくりくるという方のために、左下への変更も可能とはなっていますが、標準では中央に配置されることになります。

また、タスクバーについては、今までは画面上部や左右に移動することができましたが、 Windows 11 では画面下部に固定されています。

慣れ親しんだ左下の位置ともお別れの時なのか・・・

スナップ機能

アプリのウインドウをデスクトップの上下、左右の指定した位置に自動的に配置することができるようになりました。
また、この配置についてウインドウの右上から指定も可能です。

スナップグループの画面(例)

そのスナップ機能が便利なところは、スナップグループでスナップした状態でタスクバー上のアイコンにマウスカーソルを合わせると、そのアプリ単体、またはスナップしたグループ、そのどちらのウインドウをアクティブにするかを選択できるようになりました。
これにより、作業ごとにスナップグループを作ることで、他のアプリと切り替えても即座に元々実施していた作業に戻ることができるようになりました。

また、 Windows 11 では以下の機能が廃止され、使用ができなくなりました。
それらの機能についてもいくつかご紹介いたします。

Internet Explorer(IE)

Windows 10 まで標準搭載されていたIEが Windows 11 では無効となります。
Windows 11 でもIEベースのWebサイトやアプリケーションを利用する場合は、Microsoft Edge の Internet Explorerモードを利用することが推奨となります。

Cortana

Windows 10 を初めて起動した際、「こんにちは!Cortanaと申します。」という音声が印象的だったCortanaですが、Windows 11 では初回のシステム起動時に起動されなくなります。
また、タスクバーへのピン留めも行われなくなりました。
しかしながら、完全に廃止されたわけではなく、Cortana の機能自体は残っています。

Skype

Windows 11 をプリインストールやクリーンインストールした場合、Skype を利用するには Microsoft store より別途ダウンロードが必要となりました。
この変更の大きな要因としては、Microsoft Teams がシステムレベルで組み込まれていることにあります。
ただし、Windows 10 からのアップグレードの場合、Skype はアンインストールされず、そのまま残ります。

タブレットモード

私自身、業務では Surface Pro を利用しているのですが、そういったユーザーが便利に使えるようにプリセットされていた「タブレットモード」機能が Windows 11 では廃止となりました。
ただし、Surface Pro のようなキーボードが着脱可能なデバイス向けに新しい機能が追加されています。

Windows 10 と Windows 11 の違いを、体感してみませんか?

Windows 10 のサポート終了日は? 

さて、 Windows 11 が正式にリリースされたことで、気になるのは Windows 10 のサポート終了日はいつなのかという点です。
「ついこの前、 Windows 7 から Windows 10 への移行をしたばかりだというのに、、、」
と頭や悩ませる方がいることも理解しています。
そんな Windows 10(Home and Pro) のサポート終了日ですが、【2025年10月14日】であるとマイクロソフトが正式に発表しました。
4年ほど先の話なのでまだ慌てるには早いかとは思いますが、頭の片隅に入れていただけると幸いです。
また、 Windows 10 のサポート終了を迎える前に、Internet Explorer (IE)のサポートが【2022年6月15日】に終了します。
Microsoft Edge や Google Chrome といった他のブラウザーへの移行を強くおすすめします。

まとめ

仕事において必需品であるパソコン、そしてその中でも一番利用されているOSの最新版ということで大きな話題になっています。
まだ Windows 7 の移行から日が浅いこともあって、Windows 10 からの移行という観点ではまだ先の話ではありますが、それよりも先にIEのサポート終了がやってくることも念頭に置いた運用が必要になってきます。

執筆

阿部 裕樹 (横河レンタ・リース株式会社 システム営業推進1Gr)
システム事業のプリセールスを担当している入社8年目。少しでも皆さまのお役に立てるような情報を発信できるよう努めますので、お見知りおきください。
当社はノートPCをはじめとするIT機器のレンタル事業や日本ヒューレット・パッカードのエンタープライズ製品の販売事業などを展開し、実は日本HP製のPCやワークステーションといった製品の販売もしています。

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